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ファイティングファンタジー

ふぁいてぃんぐふぁんたじー

スティーブ・ジャクソン(英)とイアン・リビングストンにより創始されたゲームブック、またはロールプレイングゲーム。
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曖昧さ回避

  • スティーブ・ジャクソン(英)とイアン・リビングストンにより創始されたゲームブック、またはロールプレイングゲーム。本記事で解説
  • データイーストで発売されたアーケードゲーム

概要

この作品はイギリスの出版社(ペンギン・ブックス)から出版された。60巻まで存在するが、ペンギンブックスにおいては59巻まで刊行された(なお、この未発表の作品は2006年にイギリスの別の出版社「アイコン・ブックス」から刊行されており、新作も発表されている)。この打ち切りの理由としては、コンピュータRPGの影響であるとされる。

日本ではかつて社会思想社から途中(33巻、及び世界設定集「タイタン」、モンスターの解説書「モンスター事典」が出版され、創元推理文庫からはTRPG版が出版されたが、イギリスと同じ理由から両社ともゲームブックから撤退したため打ち切りになってしまった。

現在でもイギリスにおいては出版社から一部の作品が復刊された。日本においては扶桑社より一部が復刊されたり、クイーンズブレイドと同じく美少女化したホビージャパン版、携帯電話アプリ(こちらのイラストは濃い目)などが出ている。
また、同人サークルから未邦訳分の物が発売されている。

主な作品

社会思想社

邦題が二つある場合は、二つ目がホビージャパン版(美少女版)


※一人用のゲームブックではなく、テーブルトークRPG用の連続ストーリーのシナリオ。
「奈落の帝王」の舞台であるカラメールでの冒険で、同作の前日談にあたる。

※文庫ではなく、大判の絵本で販売。イラストを見つつ、そこに提示されるパズルゲームをクリアする事で進めていく。

※解説書
  • 「ゲームブックの楽しみ方」 安田均 著
 社会思想社の、ゲームブックと同じ装丁で発売された。ファイティングファンタジーシリーズの翻訳を手掛けた安田氏が、「火吹山の魔法使い」から「甦る妖術使い」までの作品を、ストーリー、パズル、ゲーム性、魔法の描写、背景世界、システム、テーブルトークRPGとの関連性など、様々な角度から解説し考察した解説書。巻末には作品のフローチャート表も掲載され、作品を別の角度から楽しめるように、または自分で作品を制作する際のヒントになるように配慮された一冊である。

※資料集として、同社からは以下の2冊が発売された。
※上記二冊は書苑新社より、2018~2019年に新版および新訳で復刻・発売。

書苑新社

「OUT OF THE PIT(モンスター事典)」の続編にして、登場モンスターの追加データ集。日本未邦訳作品に登場するモンスターも多く掲載・補完されている。
「モンスター事典」に掲載のモンスターは250種だったのに対し、本書では新たに270種のモンスターを掲載している。

創元推理文庫

Sorcery!(ソーサリー) … 同じ世界が舞台だが厳密にはシリーズではない
Fighting Fantasy(ファイティングファンタジー)… TRPGシステム

主な著者

スティーブ・ジャクソン(英)

ファンタジーのほかに、SF、ホラーなど、幅広いジャンルを手がけた。

イアン・リビングストン

ジャクソンとは対照的に、タイタン世界を舞台とした作品を多く手がけた。

スティーブ・ジャクソン(米)

スティーブ・ジャクソン(英)とは同姓同名の別人で、アメリカのボードゲーム会社「スティーブジャクソンゲームズ」の社長(代表作はマンチキンGURPS等)。
上記二人以外では初となる作品「サソリ沼の迷路」の作者。双方向移動を取り入れた。

マーク・ガスコイン

設定資料集の「タイタン」「モンスター事典」の作者。

アンドリュー・チャップマン

SFものを中心に手がけた作者。

タイタンの世界観

タイタンは「ファイティングファンタジー」シリーズの多くで舞台となっているファンタジー世界。

神々が魔法の土塊より、世界と生物を作り出し、混沌と戦い、「時」が放たれて寿命と死がもたらされた……という創世の神話が伝わっている。
かつては高度な魔法文明が栄えていたが、魔法大戦によって荒廃。現在は文明も後退し、混沌と悪徳がのさばる過酷な世界となっている。
主にアランシア、旧世界、クールの3大陸から成り立っている。

詳細は、「タイタン(ファイティングファンタジー)」を参照。

アランシア

最も多くの作品で舞台となっている、タイタンのメイン舞台。

  • 火吹山
    • 火吹山の魔法使い」の舞台。悪の魔法使いザゴールの居住地。名前の由来は、山頂部に赤色の「眠り草」が茂っており、そのために遠目にみれば「火を吹く山」のように見えるため。山には広大な迷宮が広がっており、その最深部にザゴールが住んでいる。
  • ポート・ブラックサンド
    • 盗賊都市」「真夜中の盗賊」などの舞台。アズール卿が支配する悪徳の街。悪党とがはびこる町だが、アズール卿の恐怖政治により、皮肉にも最も栄えた港町になっている。許可証が無ければ、商売はおろか自由に行き来もできない。
  • ファング
    • 死のワナの地下迷宮」などで有名な都市。街としての規模は小さいが、サカムビット公の発案した「迷宮探検競技」が有名。
  • 柳谷
  • 混沌の要塞
    • バルサスの要塞」の舞台。バルサス・ダイアの本拠地。バルサスは父・クラゲンを殺害して、この要塞を手に入れた。内部にはバルサスの集めた混沌の生物で溢れかえっている。
  • 火山島
    • トカゲ王の島」の舞台。トカゲ兵団を率いたトカゲ王が、原住民たちを支配し君臨している。ジャングルに覆われ、強大な魔力を持つ祈祷師が住んでいる。
  • ダークウッドの森
    • 運命の森」の舞台。モンスターが徘徊する危険な森。この近くの広大な地下洞窟に、闇エルフの地下都市が存在する。
  • ストーンブリッジ
    • ダークウッドの森近くにある、ドワーフの居住地。魔法のハンマーを有するドワーフの王、ジリブランが治める。
  • ファングセイン
    • ドワーフの聖地。山頂が金で覆われている山の中に、巨大な地下都市が築かれている。ドワーフのナムルキル王が治めている。

旧世界

比較的安定した地域だが、危険なことにはかわりない。

  • アナランド
    • ソーサリー」主人公の故郷。かつて周りを城壁で囲う事業を行おうとしたが、財政破綻した。
  • カーレ
    • 城砦都市カーレ」の舞台。ポート・ブラックサンドと並ぶ危険な街で、はるかに無秩序。
  • バクランド
    • 七匹の大蛇」の舞台。超自然的な力が昼夜を支配している。
  • ガランタリア


クール

魔法対戦の主戦場となった、最も荒廃した地域。一部の地域では独自文明が築かれている。

  • 八幡国
  • サソリ沼
    • サソリ沼の迷路」の舞台。多くの小路が複雑に入り組んでおり、いまだに地図すらできない危険な場所。しかし意外と狭い。
  • 内海
    • 海賊船バンシー号」の舞台。陸地内部に広く入り込んでおり、様々な国々が入り込み、交易も盛んだが、その分海賊も多い。地中海アラビア風の文化が形成されている。

有名な種族と有名人

人間

善に与するものから悪に傾倒するものまで様々な人間がいる。ここではタイタン世界の有名人について述べる。

  • ゲレス・ヤズトロモ
    • ダークウッドの森のはずれの塔に住む、善の魔法使い。使い魔のカラスなどを通じ、アランシアのあらゆる土地の情報を得て、善のためにその身を捧げている。砂糖菓子が大好物。小さな魔法の道具を売り、その代金で菓子をいたるところから注文している。
  • アラコール・ニカデマス
    • ポート・ブラックサンドの歌う橋の近くに住む善の魔法使い。つまらない事案を持ち込まれるのを嫌っているが、真に重要な依頼に関しては協力を惜しまない。
  • 癒し手
    • 本名ペン・ティ・コーラ。ヤズトロモとニカデマスの同門である善の魔法使い。アランシアの氷指山脈の洞窟に住み、強力な呪いを打ち破れる「仮面の治癒魔法」を専門とする。
  • バルサス・ダイア
    • 「バルサスの要塞」のラスボス。魔法使いとしても剣士としても一流。サラモニスの征服をたくらむ悪党。
  • オルドラン・ザゴール
    • 火吹山に住む悪の魔法使い。
  • ザラダン・マー
    • 「モンスター誕生」のラスボス。飛行する巨大な船「ガレーキープ」に乗って軍勢を率い、バルサスの軍勢と戦ってアランシア全土を征服しようとした。生物を組み合わせモンスターを作る魔法「マランハ」を使う。
    • ※バルサス、ザゴール、ザラダンの三名は、師匠を同じくする同門であり、三人で師匠を殺したのちに独立。後に「悪魔の三人」と呼ばれる。
  • イキル
    • 「サムライの剣」のラスボス。悪魔の将軍。八幡国最強の宝剣「鍔鳴りの太刀」を盗み出し、八幡国を征服しようとした。長衣に身を包み、その顔は暗黒の空間そのもの。死霊や悪霊を率いている。
  • ヴァレック・アズール卿
    • ポート・ブラックサンドの領主。悪徳と恐怖で混沌の街を支配する。
  • サカムビット公
    • ファングの領主。危険な迷宮を作る趣味があるものの、おおむね領民からは好意的に見られている。カーナス卿という弟がいる。迷宮に冒険者を挑戦させる祭り、「迷宮探検競技」こと「決死行」を毎回開催している。
  • ヴィック
    • カーレの有名人。貴人から殺人鬼まで顔が利く不思議な人物。
  • プームチャッカー
    • 「サソリ沼の迷路」に登場する中立の商人。
  • セレイター
    • 「サソリ沼の迷路」に登場する善の魔法使い。
  • グリムズレイド
    • 「サソリ沼の迷路」に登場する悪の魔法使い
  • 謎かけ盗賊(リドリング・リーバー)

善の種族

  • エルフ
    • 自然を愛し魔法に長けた長命種の一族。善に寄与する山エルフと森エルフ、悪に傾倒する闇エルフ、どちらにも属さず怠惰な放浪生活を送ることが多い黒エルフの4種類がいる。山エルフや森エルフは比較的人間にも友好的であるが、闇エルフは人間を含む地上の生物に対して激しい憎悪を抱いている。知能はいずれも高く、また人間と比べるとかなり長生きである。
    • 他にも、海中で人魚と住む海エルフ、寒冷地に住む氷エルフ、蛮族と化した野生エルフなど、数種が存在する。
  • ドワーフ
    • ファンタジー作品ではおなじみの種族。ストーンブリッジに住むジリブランが特に有名。小柄だがしぶとい戦士であり、なおかつ巧妙な細工師でもある。酒と煙草、英雄譚と金属や宝石を愛し、トロールオークといった悪の軍勢の生き物を心底軽蔑している。例外的に、ストーンブリッジと敵対しているマイルウォーター出身のドワーフは、好戦的で破壊的な性向を持つ。


中立の種族

  • 巨人(ジャイアント)
    • 種族にもよるが3〜10mの身長を持つ巨大生物。力もそれ相応に強いが、嵐巨人を除いては概して間抜けぞろいであり、原始的な暮らしを送るものが大多数である。トロールやオーガーなどと違い、一概に悪人というではなく、話が通じる巨人もいる。
  • ノーム
    • ドワーフの親戚に当たる種族。あまり飾り立てる事を良しとしない質素で素朴な生き物。おせっかい焼きのエルフなど、他種族の生き物から干渉される事を激しく嫌っており、ほうっておかれることを好む。態度は概して非友好的であるが、表立って敵意をむき出しにすることは少ない。
  • ミニマイト
    • 妖精型の種族。好奇心に満ちている一方できわめて狡猾な種族でもあり、知性も十分に高いが、過去のいきさつから現在は気ままにばらばらに放浪する生活を送っている。あらゆる魔法を無効化する能力を持っており(なお本人の意思に関係なく居るだけで無効化する)、「魔法使いの丘」では苦しめられた人も多いはず。


悪・混沌の種族

  • オーク
    • タイタン世界以外のファンタジー世界でもおなじみの種族。マリオで言うクリボー的ポジションであり、単体ではそう強くはないがとにかく数が多い。創世の時代、下位神ハシャクにより創造され、鳴き声が「ウーク」である事から、当初はウークという名だった。不潔でおぞましい生き物であり、悪の軍勢の中でも代表的な生き物である。きわめて強力な胃を持ち、泥や金属まで溶かしてしまう。知能は高くないが悪知恵は働き、争いごとを好むが根は臆病な生き物である。
  • ゴブリン
    • オークと並ぶ悪の軍勢の代表的な生物。オークよりも小柄で臆病な生き物だが、性質は邪悪であり、人間やドワーフを捕らえ、虐待することに喜びを感じる。
  • ホブゴブリン
    • この世界のホブゴブリンはオークとゴブリンの雑婚の末に生まれてきた生き物と考えられており、イボだらけの醜い顔をしている。少しでも優雅だったり美しかったりするものを憎んでおり、特にエルフに対しては出会っただけで攻撃するのが普通である。
  • トア・スオ
    • 寒冷地に住むホブゴブリンの近隣種。毛で覆われ、フロストジャイアントすら集団で襲って狩るため、『雪の悪魔』と呼ばれる恐れ知らずの種族。その言語は唸りと破裂音が多く、ホブゴブリンも20体中1体くらいしか理解できるものはいない。
  • トロール
    • 大柄で太っており、背も人間よりは頭1つ高い生き物。オーガーと並んで悪の軍勢を代表する重量級種族である。かつては荒野でさびしい暮らしをしていたが、現在は比較的文明化された生活を送るものも多く、悪に遣えて弱いものいじめに精を出している。ポート・ブラックサンドは多くのトロール兵によって秩序が保たれている。
    • 妙なユーモアのセンスがあるものの、そのユーモアは洗練されておらず、内容はくどく、表現は粗野である。
  • オーガー
    • トロールと並んで悪の軍勢を代表する重量級種族である。かなり無秩序な生き物で、平均的な身長は2mほどだが、それよりも1m以上小さかったり、大きかったりしても不思議ではない。凶暴で醜い見た目の生き物で、腕力は強く大抵の人間は叶わないうえ、粗末な棍棒などの武器を扱うのに長けている。マンパン城の拷問の名手ナッガマンテが特に有名。
  • トカゲ兵、トカゲ王(リザードマン、リザードキング)
    • 邪悪で好戦的な種族。彼らなりに文明化されており、トカゲ王はトカゲ兵と比べて知能も戦闘能力も高い。湿地帯に住み、トカゲ王を頂点とした中央集権的な絶対王政を敷いている。膨大なトカゲ兵は序列化されており、知能も低くないが、冷血種族ゆえに住むことができる地域は限られている。双頭トカゲ兵はエリートで、司祭職に就く。変異トカゲ兵は棄民扱いされ、種族内からも嫌われている。種族ごと、魔王子イシュトラのしもべである。砂漠地方と密林地方に亜種がいる。
  • カアス(カールス)
    • トカゲ兵同様に、邪悪で好戦的な種族。頭部が蛇の人間といった姿で、トカゲ兵ほどは目立っていないが、タイタンに暗躍している。人間を含む善の勢力とはもちろん、トカゲ兵とも敵対している。トカゲ兵と同じく冷血種族で、種族そのものが現在魔界を統治している魔王子シスのしもべである。
  • 魔王子
    • この世界における魔王たるデーモン。主要の三名はシス、イシュトラ、マイユール。蛇のデーモンとも呼ばれる。


その他

  • 人獣
    • いわゆる狼男などのライカンスロープ。人獣に噛まれたら同じ人獣となり、二重生活を送る事になる。これを防ぐには毒草ベラドンナを噛むしかない。代表的なものは、人狼、人熊、人虎、人鼠の四種。遠方の地には、人狐、人鮫という珍種も存在するらしい。
  • レッド・アイ
    • 喧嘩っ早く、揉め事を起こすことが大好きな種族。見た目はエルフに似ている。目を開くと瞳から炎の視線が走り、目につくものを焼いてしまうという危険な能力から人間には疎まれており、それゆえに人間をはじめとする他種族に対する憎悪は募るばかりだ。
  • ンヤダク
    • しりとり界を戦慄させた生き物。かつては地下に王国を持つほど栄えていたが、現在は衰退する一方である。
  • スコーン
    • ンヤダクの奉仕種族。ンヤダクに長年奴隷として酷使されてきた。ドワーフとンヤダクの戦争でドワーフに味方し、ドワーフが勝利した後には現在に至るまで友好関係を結んでいる。ドワーフ同様に、採掘が得意。
  • 人魚
    • 水中の世界で暮らす生き物。水中でも陸上でも生活できる。


※これらの他にも、膨大な種族、およびモンスターが存在し、タイタン世界を形作っている。
 詳細は、タイタンの種族、およびタイタンの住民を参照。

タイタン以外の世界観

タイタン以外を主舞台にした作品もいくつか存在する。

SFもの

  • さまよえる宇宙船」:未知宙域に迷い込んだ宇宙船とそのクルーたちが、帰還するために惑星を行き来し情報を集めていく。スター・トレックに近い。
  • 宇宙の暗殺者」:マッドサイエンティストを討つため、彼がひそむ巨大宇宙船に潜入し探索する。ファンタジーのダンジョンものをSFに当てはめたような内容。
  • 宇宙の連邦捜査官」:とある惑星から横流しされている麻薬と、それを扱う麻薬組織を追っていく。SFだが、ハードボイルドなクライムアクションに近い。
  • 電脳破壊作戦」:宇宙人アルカディオンに侵略された地球人を救うべく、三つの惑星をめぐり、情報を得て、アルカディオン母星のコンピューター破壊任務を遂行していく。
  • スター・ストライダー」:星を股にかける男=スター・ストライダーの異名を持つ賞金稼ぎが、制限時間内に、誘拐された地球大統領を探し出さねばならない任務を受ける。


現代ホラーもの

  • 地獄の館」:時代は現代。車がエンコし、道に迷った主人公が、たまたま近くにあった古い屋敷に助けを求める。しかしその屋敷は、恐ろしい住民と秘密を有した、まさに地獄の館であった。プレイヤーはあくまで一般人であり、恐怖により発狂死もありうるシステムを追加している。
    • なおHJ版では舞台はイギリスのままだが、主人公は日本の女子高生(留学生)と言う事になっている。


アメコミ風ヒーローもの

  • サイボーグを倒せ」:タイタン・シティのとある中小企業に勤める一般人、ジーン・ラファイエット。彼は実は、タイタン・シティを守るスーパーヒーロー「シルバー・クルセダー(=主人公)」。彼は情報屋より、犯罪集団「恐怖結社」のリーダー「チタニウム・サイボーグ」が、恐ろしい計画を立てるため、様々な悪の組織と会合を行うと知る。様々なヴィランや犯罪者と戦いつつ、クルセダーは情報を集め、恐怖結社に対抗しようとする。
    • シルバー・クルセダーは、飛行と怪力の「超体力」、万能アイテムと知恵の「超技術」、念動力の「思念力」、電撃エネルギー放射の「電撃」の、四種のうちどれかを選びプレイ。それぞれでストーリーも展開も異なる。


ロボット・恐竜もの

  • ロボット・コマンドゥ」:開拓惑星タロス。そこでは恐竜が存在し、それに対処するため、そして戦争や各種重作業用に、各種ロボットが運用されていた。しかし惑星上の侵略軍事国家カロシアンにより、住民は眠らされる。唯一覚醒している主人公は、様々なロボットを駆って、たった一人のゲリラとしてカロシアンに立ち向かう。


ポストアポカリプスもの

  • フリーウェイの戦士」:原因不明のウイルスで文明が崩壊。秩序と文明再興を願う者は要塞化した町に籠り、混沌と破壊を望む者は荒野で武装した車で追いはぎをするようになり数年。貴重品であるガソリンを手に入れるため、主人公は遠くの町に、武装改造した車で向かっていく。いわゆるマッドマックスの世界観に酷似している。


その他・雑誌「ウォーロック」掲載作品

英国にて、ペンギン・ブックスとイギリスのゲーム制作会社ゲームズ・ワークショップにより、83年から86年に刊行されたファイティングファンタジーのゲームブック専門誌「ウォーロック」誌上においても、同ルールでいくつかのゲームブックが掲載されている(「サイボーグを倒せ」の続編や、タイタンが舞台の作品、タイタンと異なる舞台の作品など)。

パラグラフはどれも200程度。中には、ファイティングファンタジーのルールのみならず、D&Dのソロプレイ用シナリオとしても楽しめる作品も掲載されていた。なお、以下の全ての作品は未単行本化(以下の掲載号は、全て日本語版において翻訳が掲載された号)。

  • 火吹山の魔法使い」1・2号掲載 スティーブ・ジャクソン/イアン・リビングストン共著
    • 200パラグラフづつ、それぞれに分けて掲載。基本的な内容は、単行本のそれと同じ。しかし内容が若干変化されており(ある場所で手に入るアイテムが、今回は別のものになっていたりなど)、単行本とは異なるルートを進まないとクリアできないようになっている。
  • デルビッシュの洞窟」2号掲載 P.ストルス著
    • アラシアン(アランシアではなく)の町近くにて、禁欲行者「デルビッシュ」たちが残した「シャラナの宝石」に関する手がかりの羊皮紙を見つけた主人公は、それを手に入れようと「双子太陽の砂漠」と言われる地帯を探索する……という内容。
    • アランシアおよびタイタンとは無関係な世界観と思われたが、「超モンスター事典」の「ノーマッド(遊牧民)」の項の記載によると、本作はタイタンの、クールが舞台と思われる。
    • ※クール中央には「双子太陽の砂漠」が存在し、黒いローブと双子の太陽の入れ墨をしたノーマッドが存在する。彼らの聖人はデルヴィッシュと呼ばれ、荒野に隠された神殿を守護している。とのこと。
  • 運命のダンジョン」3号掲載 J.フォード著
    • エルフ殺しの冤罪を受け、無実を証明するためにダンジョン内に入り、黄金の像を取ってくる、というもの。ダンジョン自体のクリアは簡単ではあるが、像の隠し場所、およびそこに至り回収するまでが理不尽なほどに難しく設定されている。
    • 舞台はオイスターベイの南、どくろ砂漠に存在する「サファイア・シティ」と設定されているため、アランシアであると推測。
  • アナケンディスの暗黒の歴史書」4号掲載 A.ホイットワース著
    • 主人公は、たまたま立ち寄ったコクブリッジ村にて、邪悪な魔法使いアナケンディスの地下迷宮に潜入し、所有する「暗黒の歴史書」を破壊する依頼を受ける……という内容。
    • 背景にて、主人公はファングに住む友人を訪ねる途中に、コクブリッジ村に立ち寄った……と書かれているため、アランシアが舞台である。
  • 試練の寺院」5号掲載 A・E・アークル著
    • 大魔法学校が用意した試練として、とある寺院内の迷宮をプレイヤーが挑戦するというもの。舞台となる世界観の説明は無く、ゲーム中に「オーストラリアの原住民」や「エジプトの貴族」「中国の道教」といった記載がある。しかし、最後の最後に「ソーサリー」の「王たちの冠」に関する言及があるため、舞台は旧世界アナランドで、ソーサリーの前日談とも取れる内容になっている。が、前述の記載のために、世界観としていささか矛盾が生じる。
  • 浮遊する都市」6号掲載 ルース・プレイシー著
    • 季節の無い世界、ある王に寵愛されたドワーフの道化が、大鷲に攫われ行方不明に。主人公はそのドワーフが攫われたと思しき、空に浮かぶ都市を探索する……という内容。
    • タイタンの世界観とは無関係。
  • スロンガード砦」7号掲載 トム・ウィリアムズ著
    • エルゴンの森にある砦に住む、邪悪な魔術師スロンガード。彼に捕えられたファルファックス卿を助けるため、従者たる主人公はエルゴンの森に赴き、スロンガード砦に向かう……という内容。
    • やはりタイタンとは無関係。双方向性で、砦内部を自在に行き来できる。
  • 魔術師の地下要塞」8号掲載 グリーム・ディヴィス著
    • 盗みを働こうとして失敗した主人公は、減刑の条件に魔術師ギルドから依頼を受ける。その依頼……ギルドから追放され、廃坑内に隠れ住む魔術師ガルザゼスの討伐を受けるが……という内容。
    • タイタンに登場するモンスター「イミテイター(やつし)」が登場するが、世界観はタイタンとは無関係。
    • ファイティングファンタジー、およびダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)の両方のルールでプレイする事ができる。
  • 変幻の国」9号掲載 ルース・プレイシー著
    • 季節の無い世界「冬の国」を旅する主人公は、「夏の国」に向かっている。しかし「夏の国」に向かうためには、その間を隔てている「秋の国」を通らねばならないため、危険なその地に足を踏みいれる……という内容。
    • 6号掲載の「浮遊する都市」と同じ世界観の続編。しかし内容は連動しておらず、前作を未プレイでも特に変化は無し。「魔術師の地下要塞」同様に、ファイティングファンタジー、およびD&Dの両方のルールでプレイする事ができる。
  • 破滅への秒読み—手に汗にぎるスーパー・ヒーローの活躍—」10号掲載 ギャビン・シュート著
    • 「サイボーグを倒せ」の続編。ジーン・ラファイエットこと、シルバー・クルセダーが引き続き主人公(プレイヤー)で、舞台も同じくタイタン・シティ。超能力四種から一つを選びプレイするのも同じ。
  • ファラオの神殿」11号掲載 トム・ウィリアムズ著
    • 舞台は現代社会(1960〜70年代頃と思われる)。主人公が操縦する飛行機が、エジプトの砂漠内にある、隠された神殿近くに墜落。そこから、ファラオ・テラタカーメンが眠るピラミッドや遺跡を探検する、というもの。剣ではなく、飛行機に装備されていた消火用斧を持ち出し、当初の武器として用いる。主人公はイギリスの大学の考古学者という肩書を持ち、インディ・ジョーンズをどこか意識した設定になっている。
  • 邪悪な略奪者」15号掲載 ジョン・サザーランド/ギャレス・ヒル共著
    • 主人公は、コーウィン・キャルブレイス。騎士である彼は、領地に戻ると裏切りに合い、独房に入れられた。領地を取り戻すため、脱出し再起を図るが……という内容。パラグラフは全部で300。100ごとに部が分かれており、元は三部作だったのを、15号に全て掲載している。
    • タイタンとは無関係。

他にも、ゲームブックという体裁を取っていないが、タイタンに関連のある作品も掲載されていた。
  • メイヘム市場」1号掲載 イアン・リビングストン著
    • 舞台は、ポート・ブラックサンド市内の市場。
    • マスで区切られた市場のフィールドマップ上で、市場にやって来たキャラクターたちをプレイヤーが動かし、ファイティングファンタジーのルールでロールプレイしていく。キャラクターは様々な目的で市場を訪ねており、買い物をしたり、自分の目的を果たさんと他者に聞きこみしたり、時には喧嘩したりと様々。種族や性格や嗜好などもそれぞれで決められているので(妹を探しに来たエルフ、娯楽を求めている短気な蛮人など)、それに合わせたプレイが必要。人数が多いほど楽しめる。
  • マンギーの黄金を求めて」7号掲載 スティーブ・ジャクソン著
    • 黄金をかすめ取る猿のモンスター「マンギー」の溜め込んだ黄金を手に入れるため、複数のプレイヤーとゲームマスターとでプレイするゲーム。マスで区切られたフィールドマップ上をプレイヤーキャラが進み、到達したマスで遭遇した事件やモンスターに対処していく、というもの。ゲームブックではないが、旧世界・カーカバードが舞台となっている。

これら二作も未単行本化。

その他・雑誌「ウォーロック」日本版掲載作品

「ウォーロック」誌は、日本国内でも社会思想社から86年より翻訳刊行され、日本人作家によるゲームブックも多数掲載されている。

なお、「ウォーロック」誌は、日本での刊行が開始してからすぐに英国版が休刊となったため、ゲームズワークショップが刊行しているゲーム雑誌「ホワイトドワーフ」から、表紙や記事などを流用し翻訳して掲載。15号以降は「トンネルズ&トロールズ」を中心にとりあげるようになり、ファンタジーをテーマとした文芸誌的な内容になっていく。

以下が、日本版に掲載された、ファイティングファンタジーのルールを用いた、日本オリジナルのゲームブックである。これらも上記同様に、一作のパラグラフ数が約200程度で、海外版には無い魅力を有している。後に数作が単行本化され、タイタンのシリーズと同様のフォーマットで発売された。

  • 顔のない村」:12号に掲載。和風ホラーもの。主人公は自分が何者か分からぬまま、見知らぬ村をさまようが……。体力点を気力点にしている以外、原典とルールは同じ。
  • 送り雛は瑠璃色に」:30号・31号に前後編で掲載。やはり和風伝奇ホラーもの。中学校最後の夏、主人公は周囲の友人たちの様子に違和感を覚え、その謎の手がかりを求め町をさまよう。次第に、古からの因縁が露わになる中、友人たちは事故に遭い……。

上記二作の著者は、「思緒雄二」こと「門倉直人」。後に単行本化した時に、書下ろし後日談「夢草枕、歌枕」を掲載している。

  • 四人のキング」:14号掲載。
  • 四人のクイーン」:27号掲載。
    • タイタンを舞台にしたもの。ファイティングファンタジーのルールを用いプレイする。トランプカードでダンジョンを構成し攻略していくというもの。著者は山本弘。後に、この二作品をまとめた単行本が発売された。
  • 暗黒の三つの顔」:18・19・20号に三部作として掲載。著者は山本弘。
    • ファイティングファンタジーのルールを使用し、アランシア・クール・旧世界を巡る冒険を描く、書下ろしのゲームブック。タイタンを舞台にした、日本人作家による公認の作品。未単行本化。
  • ロストワールドからの脱出」:39号掲載。著者は山本弘。
    • 探検家の主人公が、恐竜が多く生息するロストワールドにヘリで向かうも墜落。恐竜や古代生物と戦いつつ、ロストワールドからの脱出を試みる……という内容。
    • タイタンが舞台ではないが、ファイティングファンタジーのルールを用いてプレイする書下ろしのゲームブック。
    • ロストワールドや恐竜が登場する洋画、オーパーツ(古代コロンビアの黄金スペースシャトルに似たものが劇中に登場)、ターザン少女など、山本氏の趣味と知識が反映された一作。未単行本化。

また、TRPG「アドバンスド・ファイティングファンタジー(AFF)」のリプレイも連載された。46号から52号までが第一部、53号から57号までが第二部。グループSNEおよび、山本弘が第一部、友野詳が第二部のリプレイをそれぞれ行った。

第一部のみが「タイタンふたたび」のタイトルで単行本化されている。内容は、それまでのゲームブックに登場した舞台を、新たな使命を帯びた冒険者たちが改めて巡っていくというもの。ゲームブックの作中の事件は全てが解決済み(クリア済)となっており、後日談としても楽しめる(例:一話「バルサスの要塞ふたたび」にて。既にバルサスは故人であり、「混沌の要塞」内部も無秩序状態になっている、など)。

※なお、ファイティングファンタジーのルールを用いないゲームブックも、同誌上には多数掲載され、いくつかは単行本化されている。

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