"が"いよう
しりとりとは言葉遊びの一つ。
誰かの言った単語の一番後ろ(尻)の言葉を、次の人が一番上につけてまた単語を言っていくゲーム。
ルールがシンプルであり、半永久的に続けられるため時間潰しにはもってこいである。
"ル"ール
特に決められたものはないが
- 同じ単語を使う(略語で繰り返すのはアウトだが、同音異義語はセーフと見なされることがある)
- 最後の言葉がん
- 続きが浮かばない
- 一般的でない固有名詞を使う
は基本的にアウト。
「食べ物」「動物」「植物」などのテーマを決めて縛ったり、字数制限を加えたりすることもある。
しかし最もシンプルなルールでも十分に楽しむことのできるゲームでもある。
なお、地方によっては「ん」がついても続くというパターンもある。理由としては「ん」からはじまる言葉が数多く存在するから(方言以外でも世界には「ん」から始まる言葉が多い)。なので沖縄県民はしりとりに超強いという。それじゃあゲームが成立しなくなるじゃないかというツッコミもあるかもしれないが、語彙に乏しい人は脱落しやすいシステムとなっているので、全く問題はない。
なお、しりとりに強い人は「る」で始まる/終わる言葉を多数覚えているらしい。
その他のローカルルールでは、濁音や半濁音が使われている言葉の場合、清音に変更しても構わないとする場合や(例:だんご→コウモリ)、最後の長音を無視する場合、拗音の場合はや行から始めるか、拗音を含む頭文字から始めるかといった例がある。また、ゲームを円滑に進めるために「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」は同音として扱われる事が多い。
終わりを決めずにいつまでも続けていくのもまた楽し。
"し"りとりが登場する作品
- 『ワギャンランド』シリーズ
ボス戦のミニゲームで登場。イラストが描かれたパネルを、しりとりになるよう交互に選択する。裏読みと呼ばれる、ひとつのイラストに設定された複数の読み方が特徴的で、例えば灯台を「うみのみちしるべ」と普通ではない言い換えをしたり、白熊の顔のイラストを「しろくま」「いぬ」とするなど(ドット絵で、どちらにも見えるため)。
- 『めだかボックス』
「消去しりとり(デリートテールトゥノーズ)」という特殊なしりとりが登場。各プレイヤーは最初に日本語の五十音を持っており、答えた単語に使った文字を消去していく。自分の文字を使いきるか、他のプレイヤー全員が脱落することで勝者となる。作中では制限時間と文字数制限(文字数が多いほど難易度は高いが、2文字を不可としただけでも難易度が跳ね上がる)をその場で決定させたが、これは難易度を調整するためのもの。
仮想空間内で行うしりとり「具象化しりとり」が登場。ルールは通常のしりとりと同様だが、答えた単語が「その場にあれば消え、無ければ現れる」。「その場」や単語の定義はプレイヤーのイメージによる。不可とされる例もあり、存在しないものや、プレイヤーに直接干渉する回答など。
- 『ドラえもん』
しりとりを題材にしたひみつ道具『しりとり変身カプセル』が登場。まず、目を閉じ、再び目を開けて最初に見たものに変身。それからしりとりの要領で口にした物に変身する事ができる。変身できるものに関しての縛りはなく、意味は同じであっても呼び方が異なるもの(天馬ならペガサス、サメならシャークといった感じ)にも変身できる。
ただし、変身時間に10分の制限があり、10秒以内に次のワードを言わないと永久に元に戻れないというデカイお釣り付きの道具。名前通り『ん』が付いたら詰みのように思えるが、実は『ん』から始まるワード(アフリカの地名など)を言えば再びループが可能という裏技がある。
語彙力が豊富な者が扱えば好みの対象に変身できる強力なひみつ道具なのだが、わざわざ永久に戻れないリスクを犯すぐらいなら、動物変身ビスケットを使えば良いなど他の道具で代用が効くうえに、変身した対象に関する知識や活用力がなければ使いこなす事が出来ないので最強のひみつ道具と見なすのは不適切だし。
- 『しあわせのかたち』
ゲーム雑誌『ファミ通』で連載されていたゲーム漫画で、「遊遊記」と「ドラゴンクエストⅣ」を元ネタにした「遊遊夕月」の敵ビーフ魔王が意見役のおばばとの会話で、作者の興味が変わってしまったというメタ発言を受けて、秘術『しりとり進化術』を用いて最強のドラクエモンスターに進化するのだが...
"か"んれんイラスト
というわけで大体のルールは分かったかな。
では諸君も実際にやってみようか。
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