概要
リポグラムとは、何らかの文字(特に仮名や、その仮名を用いた読み)を一切使わずに文章を書くという言葉遊びの一種、またはそれを用いた作品をいう。
使用できる文字に制限をかけるため、必然的に語彙は少なくなりうる。そのため、必要に応じて婉曲表現・話し言葉・外来語・古語などを利用し、語彙を補うことも必要になる。ただし代替することにこだわりすぎると、文章が自然さを失いとても読みづらくなる。
Googleやツイッターで検索をすると、リポグラムを用いた作品がいくつか確認できる。リポグラムを使い文章を書くのは簡単そうだが、難易度が高く苦労するだろう。この手法を用いる場合はまず語彙力を磨いたほうがよいだろう。
例
リポグラムの実際の例として、上記の文章を「ウ段」と「オ段」を使わずに書いてみると、
「字欠き書き」は、一字、または様々な字(立てて、仮名や仮名活かしし響き)無きパッセージ、書きし辞レク。または「字欠き書き」活かしし品々。
制限により、活き能い(あた-い)し「字(じ)嵩(かさ)」は間違いなしに減りけり。要(い)らば、外縁(がいえん)回りし表し方・声明・外来辞・ビンテージ辞など利用し、減りし「字嵩」高めし技が必至なり。ただし、パワーあり、我(が)曲げない代替、自然さ欠き、はなはだ解(げ)しがたし。
「でかでかナンバー会社」で探したり、「去りし碧(へき)飛禽(ひきん)」から探したりで、「字欠き書き」活かしし品々が様々にありけり。「字欠き書き」活かししパッセージ書き、見かけ簡単だが、意外にレベチで息切れ発生が簡単に考えられけり。「字欠き書き」活かさん場合は、初めに「字嵩」磨きに専念が近道。
となる。
概要にある通り、所々にカタカナ語や古語が利用されており、何を伝えたいかがわかりづらい部分も多々ある。また、必要に応じて造語をしなければ表現ができない場合もあるため、単なる語彙力だけではなく「相手に伝わる表現」を考え出す力も求められる。
かかわり合うタグ
りぽぐら! ▼西尾維新によるリポグラムを用いた作品。
言葉狩り ▼こちらと類似するが、言葉狩りは、何らかの理由により過剰にその言葉を使わないように縛るものだから、リポグラムとはまったく異なる。だから「リポグラム」を「文字狩り」とはいわない。