概要
五十音を使って「お題」を決め、ルールに従って句をつなげる言葉遊び。「大喜利」の演目としてもよく知られているが、古くは「折句」とも呼ばれ、あるセンテンスの中に違う意味の言葉を織り込むのが大きな特徴である。
また、一見すると何の変哲もない文章が、行の初めの文字だけをつなげることで暗号のように別の単語が出現する「縦読み」なども、あいうえお作文のひとつとなる。
漢字はそのまま平仮名に直してお題とし、「ぁ・っ・ゅ」などの捨て仮名(小さく表記するひらがな)は、「あ・つ・ゆ」と同じ五十音として扱う。一文字で難しい時は、二文字をセットにして折り込んでも良い。
濁点(゛)や半濁点(゜)は、省略しても付けたままでもOK。具体的には、「札幌」は「さつほろ・さつぽろ」で、「いらっしゃい」なら「いらつしゃい」という具合に変化する。
例
か⇒から衣
き⇒きつつなれにし
つ⇒妻しあれば
ば⇒はるばる来ぬる
た⇒旅をしぞ思ふ
あ⇒あなたに
い⇒今こそ
う⇒潤いと
え⇒笑顔を
お⇒贈るそんな本
(西山武士著「あいうえお作文」より)