「オムライス。オオモリ。オムレツ。3コ。モチカエリ」
CV:保村真
概要
リザードマンの一部族『青尻尾一族』の戦士。
卵から孵って8年という男盛りの年頃であり、その身体には幾多の修羅場を潜り抜けたであろう傷跡が多数刻まれている。
一族を率いてヒュドラを討伐したこともあり、村一番の勇者として民からの信頼も厚い。
週に一度の「ドヨウの日」に村の祭壇に現れる『扉』から異世界食堂『洋食のねこや』に赴く。
オムライスが大の好物であり、ねこやに通う他の常連同様、その名で通っている。
帰る際には部族全員分のパーティ用オムレツ3皿をテイクアウトするのが定番。
「ねこや」では魔法によって話し言葉が自動的に異界の言葉に訳されるため、店主との意思疎通そのものは問題ないが、リザードマンの発声器官のためか、発音はややカタコト気味。
アニメでは全部が全部翻訳されるわけではないようで、ジャックたちの言葉が分からず、「オムライス、アゲナイ」と返したりした。
アニメ版第2期11話Aパートを観るに、ねこやにおいて彼と普通に意思疎通が出来るのはテレパシーで直接脳内で会話をするクロだけのようである。なお、第1期4話Aパート内での仲間との会話や第2期11話Aパートでのクロとの脳内会話では非常に流暢に喋っており、担当声優が保村氏ということもあり、普段のカタコトとはあまりにもかけ離れたイケボに多くの視聴者が度肝を抜かれた。
異界のしきたりに従って食前食後の祈り「イタダキマス」「ゴチソウサマ」を欠かさない。
小説版(WEB・書籍共)では、基本的に一人で黙々とオムライスを味わう事がほとんどだが、アニメ1期のOPでは剣闘士ライオネル(カツ丼)、大賢者アルトリウス(ロースカツ)、老侍タツゴロウ(テリヤキチキン)らと共にビールを酌み交わし、楽し気に談笑するシーンがある。
ヤングガンガン漫画版では常連キャラ・名無しキャラ問わず、各話で色々なキャラと同席して仲良く食事をしている。
九月タカアキ氏の絵柄のせいか、一族共々丸っこくデフォルメされていて非常にカワイイ。
豚汁(とんじる)が出てくる「29の日」では、バターを乗せた豚汁を食べる。アニメ一期でも、豚汁の日に来店した時には、オムライスと共に豚汁を頼んで食しているシーンがあった。
青尻尾一族
東大陸南方に位置する温暖な湿地帯に住まうリザードマンの部族のひとつ。
ヤングガンガン版での表記は「青き部族」。
ねこやとの繋がりは30年ほど前、食堂を先代店主が切り盛りしていた頃に遡る。
当時、青尻尾一族で最強の勇者であったゲルパが村に現れた扉を潜り、異界の料理を持ち帰ったのが始まり。
年に一度の祭りで決められた『村一番の勇者』には店でオムライスを食べる権利とオムレツを持ち帰る役割が与えられる。
ねこやのお土産には上限がありオムレツは3皿までで、この3皿分のオムレツを部族全員が食べれるようにするにはひとり一口分しかない僅かなものだが、それでも集落のリザードマンたちにとっては7日に一度のご馳走であるという。
基本的にリザードマンという種族自体が狩猟・採集生活で生きているため、もともと人間の通貨には興味を持っていなかったが、「ねこや」の御馳走を得るためには必要という事もあり、沼地の外に住まう人間のショーニン族と交渉し、ワニの皮と交換でギンカ石・ドーカ石を確保している。
小説版によると「リザードマンは20年も生きれば長生き」、「歴代勇者もオムライスの虜となっていた」という描写があること、また年に一度勇者が交代する可能性があることから、過去に何度『代変わり』があったのか、そしてガガンポが何代目の『オムライス』なのかは定かではない。
ガガンポ自身は3年連続(書籍版以降。原作のWEB小説版では2年)で勇者の地位についているものの、オムライスを腹いっぱい食べれることから村の若者達にも勇者の地位を狙うライバルは多い模様。
ちなみに一族の中には、沼地の鰐の卵を用い、彼らなりにオムライスおよびオムレツを再現しようと試みた者もいたらしい。アニメ一期四話Aパートでは、その様子がわずかだが描かれている(焚火の上で熱した平たい石の上に、溶いた鰐の卵の卵液を伸ばし、小さな棒きれでかき回していた)。