アーデルハイド皇女
あーでるはいどおうじょ
「それでしたら…その…『雲』を食べたいのですが…」
CV:上田麗奈
帝国の皇女。長いストレートの銀髪に真っ赤なオフショルダードレス姿の美しい姫君。
初めて異世界食堂「ねこや」に訪れたのは4歳の頃。
迫りくる戦乱から逃れるため、父母と離れて一人寂しい想いをしていたアーデルハイドを見かねた祖父ヴィルヘイム(CV:中博史 )が「秘密の扉」へ連れていったのがきっかけ。
当時「ねこや」を経営していた先代店主に任され、店の手伝いをしていた彼の孫が作った『冷たくて甘い雲』を食べたことをおぼろげに覚えていた。
その後、祖父が急逝。「秘密の扉」は夢の中の出来事として記憶の底に封じられる。
16歳になって『貧民殺し』と呼ばれる肺の病に罹患する。
幼少期と同じくヴィルヘイム離宮で療養していたところ、寝室に「扉」が現れ、現店主と再会。
「雲を食べたい」という言葉で全てを察した店主が、当時と同じくチョコレートパフェを供し、その味に感動したアーデルハイドは改めて「ねこや」の常連となる。
持ち帰りは生クリームのフルーツサンド、シュークリーム。
ちなみに名前はヴィルヘイムの母(曾祖母)である「帝母」アーデルハイドからとられた。
また、祖父の死後に弟妹達が生まれている。
おっとりとした喋り方が特徴。
小説版(Web・書籍共)のセリフは、基本的に伸ばし棒のない表記になっている。
(フルーツサンド→フルウツサンド。カスタード→カスタアド etc)
下級貴族出身のメイド、ハンナが側仕えとして身の回りの世話を行う。
『貧民殺し』の感染を恐れたハンナから距離を置かれた事に一時は傷ついたものの、アーデルハイドが異世界食堂に通って元気を取り戻してからの関係は良好。
公国の魔女姫、ヴィクトリアとはフルーツサンドの食べ比べを通じて交友関係となる。
砂の国の王子、シャリーフからは「麗しの君」と想いを寄せられているが、彼の奥手さから恐らくアーデルハイド本人には伝わっていない。※
シャリーフの腹違いの妹、ラナーがキューピッド役を買って出ているものの、なかなか関係は進展しない模様。
※ただし、アニメでは原作と異なり、シャリーフの事を少しずつではあるが意識していった様子。アニメ二期10話Bパートでは、「一緒にいると心が温かくなる人」と言っていた。
また、アニメ二期11話Aパートでは、ヴィルヘイム離宮でシャリーフの事を想っていた。離宮に訪れた父親が「砂の国に向かう」と言った時、シャリーフの事を思い出して頬を赤らめている。
そして同話Bパートにて。ねこや店内にて他の客に見られつつ、シャリーフからプロポーズを受け、それを承諾した(これをきっかけに今までの「アーデルハイト」、「シャリーフさん」呼びから「アディ」、「シャリィ」と愛称で呼び合うようになった。。
魔族を治める、現魔王のラスティーナとも知り合い。会ったのは、帝国の現皇帝の即位式と、ラスティーナが魔王に就任した報告のために帝国に赴いた際の二回のみだが、ねこやに初めて赴いた時のラスティーナを見つけ、声をかけている(その時には、たまたまシャリーフやラナー、ヴィクトリアたちも来ておらず、一人だった)。
果物が苦手なラスティーナのためにモカチョコレートパフェを勧め(アニメ二期10話Bパートでは、自身が注文したチョコレートパフェもモカチョコレートパフェに変更している)、一緒に食べつつ彼女の悩みを聞いた。
彼女が患っている『貧民殺し』だが、劇中では
「癒しの魔法も効かず、数年間療養することでしか治らぬが故に『貧民殺し』と呼ばれる」
「滅多にうつるものではない」
と語られているが詳細は不明であり、我々の世界にも存在する病かどうかも不明。
アニメ版などでは時おり咳き込むぐらいで「ねこや」にも普通に出入りしているので、症状自体はそれほど重いものではないようだ。
強いて言うなら喘息のようなものだろうか?