CV:杉田智和
概要
公国の騎士。
騎士らしく誇り高く、責任感も強い。しかしやや慌て者で、慌てると他者の話を聞かない悪癖がある。
故郷は公国の港町。そこで幼少期には、海の幸をよく口にしていた。
腰に差している剣は、ドワーフの手による名剣で、それなりに価値のある逸品らしい。
ある日大量発生した「モスマン」という魔物に対抗するため、援軍要請の伝令の任を命ぜられる。しかし途中で馬が力尽き、自身も空腹と疲労でフラフラになっていたところ、偶然「ねこや」の扉を見つける。
そこで見たメニューで、自身の故郷にあるシュライプ(こちらの世界で言うシュリンプ=エビ)を使ったエビフライを食した際に、それを非常に気に入る。これで体力を回復したことで伝令の任を果たすことができた。
しかし金を持っていなかったため、支払いができなかった(店主はツケでもいいと言ったが、本人が聞き入れなかった)。
急ぎの任務ということで焦った挙句、担保として自身が持っていた、ドワーフの名剣を店主に押し付ける。そしてその際に、「扉は7日に一度しか現れない」事も聞かずに立ち去ってしまった。
3年後
任務を達成した褒美として、騎士団の一部隊と辺境の砦を任されるほどの出世を遂げていた。
しかし、落ち着いた頃にツケを払うため、自身が赴いた「ねこや」の扉に向かったが、「七日に一度出現する」事を聞かなかったために、発見できずに終わる(赴いたのが、前回から十日後だった)。
以後、扉の行方がわからずやきもきしていたが、前回の訪問から三年後。店主に預けた剣を返しに来たタツゴロウに連れられて、ようやく再訪問が叶う。
以後「ねこや」の常連に。時折、エビフライサンドを持ち帰ることもある。
こぼれ話
1.「メンチカツ2世」ことサラ・ゴールドとは、サンドイッチ事件を機に少しだけ親しくなる。
2.再訪問後暫くはエビフライ一筋だったが、原作ではある日偶然店に来ていたドワーフ達が注文した季節限定の「カキフライ」を見て、試しに注文。食したところ、それも大層気に入る(ハインリヒの故郷ではカキに似た食材が無かった為、カキそのものを知らなかった)。
3.故郷では魚を生で食べない(そもそもハインリヒの故郷では、魚介類を生で食べる習慣が無い)。ハインリヒ自身もそのように教育されていたが、原作では生魚のカルパッチョも気に入る。本人は海の幸全般が好きらしく、「ねこや」の魅力は豊富な海の幸の料理にあると考えている。
4.また、ハインリヒの故郷では、新鮮なままでシュライプ(エビ)を内陸部に輸送する技術がなかったため、食べられるのは港町周辺のみだった。そのため、故郷から離れた場所でシュライプを食べられる機会はほぼ無く、ハインリヒも故郷を離れて騎士になってからは口にできなかった(ゆえに、彼は故郷の味であるシュライプの料理=エビフライに夢中になったと言える)。
5.原作6巻百十話にて、再びモスマンと関わる。モスマンが大量発生する兆しを部下から報告されたが、砦を任されている立場上、自身が調査隊に加われなかった。そのため報告を待つ間、心労性の胃痛を抱えて「ねこや」に来店。この時には食欲が無かったために、勧められた「エビと明太子の冷製パスタ」を注文している。食べているうちに胃の調子も落ち込んでいた気分も上向き、いつものようにエビフライを追加注文していた。
6.その直後に当たる原作百十一話では、モスマン大規模討伐作戦が実行。その際には、公国宮廷魔術師ロレッタと、流浪の冒険者『プリン』……を名乗ったヴィクトリア・サマナークが参加しており、作戦会議室としてハインリヒの砦を利用している。
ハインリヒは『プリン』の正体がヴィクトリアである事を知っており、その礼として「ねこや」で季節限定品の「モンブランプリン」を購入。彼女たちに贈っていた。
7.アニメ二期11話Aパートでは、客がいつもより多かったために相席になり、注文したエビフライを待たされていた。待たせたお詫びにと、店主からキッシュをサービスされ、具に用いられているエビを最初に味わっていた。
8.アニメ2期最終回Bパートでなんとサラ・ゴールドにプロポーズをしてしまった。……のだが、ハインリヒとサラが結婚したらサラはトレジャーハンターを辞めてしまい、自分はサラの下で働けなくなるのではと思ったアレッタに止められた上、告白した場所がアーデルハイドとシャリーフの結婚式の二次会の場であった為『ドサクサに紛れてプロポーズだなんて二番煎じも良いところだ!』と断られてしまった……とは言え、彼自身は本気で彼女を愛しているようであり、サラも断ってはいたが告白自体はそこまで悪くは思っていない様子であり、まだワンチャンがある、かもしれない。
関連タグ
矢澤信之:同一CV繋がり。こちらは異世界で料理の腕を振るう料理人でねこやの店主の立場に近い。