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「ラインハルトさま・・・宇宙を、お手に入れ下さい・・・。」

概要

cv:広中雅志子安武人(劇場版「黄金の翼」)、梅原裕一郎藍原ことみ(少年期) (Die Neue These)

ジークフリード・キルヒアイス(Siegfried Kircheis)とは、小説『銀河英雄伝説』の登場人物である。pixivではフルネームよりも『キルヒアイス』というタグが使用されていることが多い。

ルビーを溶かしたような赤毛とサーベルのような均整の取れた190cmの長身が特徴の好青年

10歳の時にラインハルトとその姉アンネローゼに出会い、のち彼女を奪われたラインハルトの決意に共感し忠誠を誓う。ラインハルトの無二の親友かつ殆どの思考や時間を共有する「半身」的存在であり、彼に諫言できる唯一の存在でもあった。性格はラインハルトと好対照で、温和で人当たりが良く、敵が多く突っ走り気味のラインハルトを常に傍らでフォローした。人格だけでなく戦闘能力、軍事的指揮力にも大変優れている。

アンネローゼに一途な想いを寄せており、「弟をお願い」という彼女の望みを生涯に渡って聞き届けた。

しかしリップシュタット戦役終結後の捕虜謁見で起こった事件により、ラインハルトを庇いアンスバッハ准将の手で命を落とす。

主要人物であるが物語序盤で命を落としてしまうため、彼の死に対しては「早すぎた」との論議が再三起こり、原作者・田中芳樹氏も「早く死なせすぎた」と後悔の言葉を述べている。

彼の死後は、ラインハルトを始めとする銀河帝国の主要人物のみならず、敵側であるヤン・ウェンリーさえも「あのジークフリード・キルヒアイスが生きていたら・・・」と決まり文句のように口にする。

本編第一期(OVA版1~26話)、外伝シリーズ、劇場作で彼の活躍を観る事ができる。

乗艦はバルバロッサ

人格

ラインハルト曰く「ゴミ溜めの中にも美点を見出す」タイプの人物で、温厚で公明正大な人格者であり、皮肉交じりにラインハルトから「優秀な教師になっただろう」と言われている。

帝国外の人物からも好感を寄せられており、ヤン・ウェンリーはキルヒアイスの訃報に触れた際、「古くからの友人を亡くしたような感覚に襲われた」と語っている。

また、キルヒアイスの人柄に触れたボリス・コーネフは「いい人間は長生きしない」とキルヒアイスの早逝を予見するような発言を残している。

誰に対しても礼儀正しく接する温和な人間であるが、オーベルシュタインにだけは初対面の時から警戒心を抱いており、ラインハルトが彼を登用することを決めた際には不快感を示していた。キルヒアイスとは正反対の方法でラインハルトの覇業を支えるオーベルシュタインの存在は、やがてオーベルシュタインの言を重用するようになっていくラインハルトとキルヒアイスの仲にすれ違いを生じさせ、取り返しのつかない破局へと繋がっていくことになる。

また、いつもは怒るラインハルトを諌める役割を担う事が多いキルヒアイスであるが、想いを寄せているアンネローゼに対する悪口に対してはラインハルトの怒りに同調する場面もあることから、本来持ちあわせていた性格は激情的なものであり、現在の性格は短気なラインハルトをフォローするため後天的に培われたものである。と作中でほのめかされている。

アンネローゼを奪った皇帝フリードリヒ4世に対する憎しみも強いようで、皇帝が病死した際に「あの男には勿体ない。あと数年長生きすれば犯した罪に相応しい死に様を与えてやったものを」と吐露するラインハルトの言葉に静かに頷く様子も見せた。

能力

キルヒアイスは能力的にも非常に恵まれており、艦隊運用、白兵戦能力、射撃技術等あらゆる面で高い技能を有しているだけでなく、政治面・軍政面でもラインハルトの代理人となることを期待されていた。

艦隊戦においてはカストロプ動乱においてマリーンドルフ伯爵領を攻略中のマクシミリアン・フォン・カストロプ公爵軍に本国を直接叩く動きを見せて彼を後退させたばかりか、後退する彼の艦隊をそのまま追撃する形で無防備な後背から襲い掛かり鮮やかな勝利を得、アムリッツァ会戦では原作では同盟軍第7艦隊を撃破、石黒版アニメではそれを降伏させ、盟友・ラインハルトさえ一敗地にまみれたヤン・ウェンリーにも取り逃がしたものの決定的な敗北を味わわされておらず、リップシュタット戦役では5万にのぼるウィリアム・フォン・リッテンハイム侯爵の大軍と戦い、自らは800隻の小艦隊を率いて麾下のコルネリアス・ルッツアウグスト・ザムエル・ワーレンが相手と交戦を始めた絶妙なタイミングでの側面攻撃をかけ、リッテンハイム軍を大敗させるなど物語上では事実上不敗であった。

リップシュタット戦役では帝国領の平定を一任され、辺境に至るまでの帝国領のほぼ全域を平らげ巨大過ぎる武勲を立てた。キルヒアイスの行動によりラインハルトは門閥貴族連合軍の本拠地を攻略するのに専念でき、漫画版では「ローエングラム侯が2か所に同時に存在しているようなもの」と表現された。

格闘能力は同盟最強のワルター・フォン・シェーンコップ相手に息を切らせながらだが張り合える程の実力を持つ。

射撃の腕も幼年学校在籍時代に金メダルを獲得するほどの腕前。ラインハルトの御前で唯一ブラスターの携行を許されたのは、その射撃の腕を信頼されていたのも一つの要因である(しかしラインハルト暗殺未遂の際にはブラスターの所持が認められなくなっており、結果としてこれが彼の死に繋がってしまう)。

ラインハルトが即位し新帝国となった際には、キルヒアイスの名を冠した「ジークフリード・キルヒアイス武勲賞」が設けられた(劇中最初の受賞者はミュラー)。

ラインハルトにとっては人事面での良きアドバイザーであり、ラインハルトと他提督達との橋渡しをつとめていた。(同時に二箇所にラインハルトがいると言われることもある。)そのため彼の死はラインハルト陣営にとって大きな痛手となった。ラインハルトは彼が担っていた分野の仕事まで引き継がなくてはならなくなり、必然的に軍事・人事面でミスが目立つようになってしまった。

メタ的に言ってしまえば常に不測の事態に対応出来るだけの余力を残しつつ万全の態勢を整える(ヤンも「地味だが手堅い分隙を突く余地が無く厄介だ」と評している)彼が居なくなった事で、ヤンがラインハルトとの隙を突く余地が出来どうにか渡り合えていたともいえる。

外伝での本音

 常に真面目で礼儀正しく、温和なキルヒアイスである。しかし、OVA外伝の『決闘者』では本編では聞けない様な、少し変わった心中の本音が聞ける。アンネローゼの友人であるシャフハウゼンが、ヘルクスハイマー伯爵からの因縁を付けられて決闘沙汰に持ち込まれた時の話である。

 姉の友人を助けるためにラインハルトが決闘の代理人として申し出た。しかし友人を助けたいが弟を危ない事に巻き込みたくない、というアンネローゼの複雑な心境を察したキルヒアイスが「ここは私が・・・」と代わりに出ることを提案するが・・・。

ラインハルト「くどいぞキルヒアイス。たまには俺に譲れ」

キルヒアイス(”たまには”って・・・・・・いつも良い所持っていくじゃないですか)

と不満を漏らしたり・・・。アンネローゼの友人ヴェストパーレ男爵夫人からも・・・。

ヴェストパーレ「大丈夫よ”ジーク”」

キルヒアイス(”ジーク”って呼んでいいのはアンネローゼ様だけなんだが)

等と、本編では聞けない様な声優演技ぶりと台詞であった。

構成上の逸話

上記のように早すぎる死はファンからも問題視されることがあり、徳間書店版の本編完結前後には『銀河英雄伝説は「二巻(キルヒアイスの死)」で終わり』とまで言う熱狂的なファンもいた。

だが、普段は他人のせいにしない田中芳樹が一度だけ

「銀河英雄伝説はもっと早く終わらせる予定だったが、二巻発売後に編集部から全十巻まで伸ばして欲しいと言われ、慌てて全体を再構成することになった」

と言う趣旨の事を述べたことがある。当初の予定が半分以下の長さの作品だったとすればキルヒアイスの死は早すぎるとは言えず、大人の事情のために早すぎる死と言う評価を受けることになったキャラクターであるのかもしれない。

2000年代、アニメージュ誌上でのインタビューでは「キルヒアイスは、原作者が頑張れば多少は延命できたかもしれない。けど、あの人はどうあっても物語の途中で死んじゃうんですよ」と語っており、最初から死亡フラグは避けられないキャラだったようである。

更にいえば、ラインハルトは最初から宇宙征服を狙っていたわけではない。軍隊に入ったのも姉を取り戻すために必要不可欠な武力を手に入れるためであり、宇宙征服よりも姉とキルヒアイスと一緒に暮らした日々を取り戻す方が遥かに重要だった。門閥貴族を殲滅して帝国を支配し、姉の安全が確保できれば、敵意もない同盟などどうでもよく、その後の軍事行動よりも内政や自身の幸せを優先させたかもしれない。しかし、ラインハルトの行動によってキルヒアイスを失ったことによって「三人で楽しく暮らす」という夢を永久に奪われ、心に空いた巨大な空虚を満たすためにラインハルトは戦わざるおえなくなった。その意味では死ぬのは必然だったのかもしれない。

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  • 帝国軍夢小説

    キルヒアイス2

    キルヒアイス夢です 今回は前の人とほとんど内容は変わらないのですが世界線が同じという意味も込めて投稿してますし、ここをバッサリ切ってしまったらキルヒアイスの生きてるところがぁ、ってなりますから 高野豆腐を食べながら見てください 適当に単語を書いて貰えたら良い感じに小説書くアレやってみたいですね、でも書ける気がしない
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第11章 interlude2-1 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第11章interludeあらすじ interlude1 『夏の記憶 春の雪』  半年に及ぶ長征からの帰還の日。  それは、新しい仮皇宮で起きた小さな事件から始まった。  再会した幼馴染たちを見守る春の雪に閉ざされた、静かな五日間の物語。   interlude2 『little little adventure』  「空虚というべきなのか、欠落というべきなのか、喪失とまでいうべきなのか」  首席秘書官であったヒルダを自分の意図で統帥本部付補佐官としたことによって、少なからず生じてしまった距離に戸惑うラインハルトがとった行動とは――? ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/users/1099599) 長谷川様(https://www.pixiv.net/users/405335) 橘あきら様(https://www.pixiv.net/users/14351202) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ
    21,518文字pixiv小説作品
  • 黎明の月 宵闇の星 掌編集

    Twitterまとめ ~ キルヒアイス×アンネローゼ編 4 ~

    Twitterでいろいろ呟いているお題の短編・掌編をまとめてみました。 目下連載中の『黎明の月 宵闇の星』と同じ設定・背景で書いていますので、先々書きたいなあ……なんていうシーンを切り取った感じのものも含んでいます。 おつまみ感覚で目を通していただけると嬉しいです(*^^*) 次はライヒル編だろうと思っていた方がもしいらっしゃったらすみません。文量の問題でキル姉編になりました……。 でも、糖度の調整にはなると思うんですよ。肌色多めな部分もあるから。 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ ■表紙画像 kyo-ko@月の歯車様(https://www.pixiv.net/member.php?id=7823032) ■お題 140文字で書くお題ったー 140文字SSのお題 幸せにしてあげて ■用法上のご注意 特徴:糖度150~180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ、ちょっとした動悸 ■Twitter https://twitter.com/yu_u_na_m
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 -第1章 5-

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第1章あらすじ 帝国暦四八九年。 同じ宇宙、同じ時代に生まれた二人の天才がもたらした歴史の転換点に立ち会いながら己の立場を見極め、 その誓いに向かって歩み始めるキルヒアイス。 彼らを取り巻く女性たちもまた、それぞれの思いを胸に抱きつつ、激流と化した時代を生きていく―― ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 瀝青炭@休眠中様(https://www.pixiv.net/member.php?id=5998574)
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第15章 4 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第15章 前半あらすじ  新帝国暦二年十一月。  総旗艦ブリュンヒルトからもたらされた一本の通信によって、帝都フェザーンは混迷の衣に覆われた。  皇帝ラインハルトとその一行の消息は途絶え、荒れ狂う宇宙嵐は事実を求める多くの人間を拒み続けた。  栄光輝かしき新王朝の開闢からさほど時を経ていない帝都にも、様々な人間の思惑が渦を巻く。  皇帝に次ぐ地位でありながら、謀反の疑義を払拭しえない者。  再会を約した親友から謀反の疑いを晴らそうと、必死に奔走する者。  新王朝瓦解の最悪の未来に備え、策と深慮を巡らす者。  黄金の覇者の意志を胸に秘め、己を奮い立たせる者。  その美貌ゆえに歴史に翻弄され続け、今また望まぬ岐路に立たされた者。   ――空の玉座は、その目前に何を見るのか。    ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 たろたろ様(https://www.pixiv.net/users/3524455) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:(最後の方で)胸焼け、動悸
    11,005文字pixiv小説作品
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第11章 8 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第11章あらすじ 『新帝国暦○○一年から○○二年、もしくは宇宙暦八○○年から八○一年。 新銀河帝国がこの時をもって当時の全宇宙を統一したのだとする見解は、今日の宇宙歴史学において通説となりつつある。 確かに、銀河帝国ゴールデンバウム王朝初代皇帝ルドルフよりも広大な版図を獲得したローエングラム王朝初代皇帝ラインハルト一世の偉業は疑いようもないが、一方で彼の最大にして最強の好敵手であった自由惑星同盟元帥ヤン・ウェンリー(正確には、エル・ファシル革命予備軍総司令官)の動向にも注目すべきであろう。 この若き為政者の野望に対抗出来るのは、矛盾の人とも称される不敗の魔術師だけであったという見識は当時も今も変わりない。 しかし、近年発見された様々な記録を紐解くと、歴史の綾が織り成す不可思議な符号に注目せざるをえない。 宇宙に冠絶する二人の英傑それぞれが、時期を同じくしてその人生に終止符を打たれようとしていたのだ――』   (『英雄たちの興亡史』 第三章 黄金の獅子帝と黒髪の魔術師 より抜粋) ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 月縞シヅキ様(https://www.pixiv.net/users/4552438) ■用法上のご注意 特徴:糖度130%アップ(従来比) 副作用:軽い胸焼け
    11,083文字pixiv小説作品
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第15章 17 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第15章 後半あらすじ  『――ローエングラム王朝初代皇帝ラインハルト一世の御代は、皇帝自身の偉業とその達成に寄与したあまたの英傑が集う時代として後世の歴史家たちの視線を引き付けてやまないが、その英傑たちの中でも、ジークフリード・キルヒアイス首席元帥の存在は筆頭的な位置であろう。  そして、彼の妻にしてラインハルト一世の実姉アンネローゼもまた、皇帝の玉座を守るにふさわしい人物であった。  二人がラインハルト一世の危機的状況を身を挺して救ったとされるのが、新帝国暦二年に勃発したウルヴァシー事変である。  キルヒアイス元帥は皇帝がウルヴァシーから退避するためにたった一人で戦場に残り、アンネローゼは玉座を守る精神的な象徴として動揺する宮廷を鎮めた。  黄金の玉座の左右に咲く双花こと、皇妃ヒルダと実姉アンネローゼ。  黄金の獅子旗を掲げる紅き騎士こと、キルヒアイス元帥。  後には、ラインハルト一世を通じて義理の兄妹の関係となった彼らなくして、ウルヴァシー事変とそれに続く新領土戦役を乗り越えるのはまさに至難の業であっただろう――   ジークフリード・キルヒアイス列伝 序章より抜粋』    ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 米野まい様(https://www.pixiv.net/users/5024112) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:(最後の方で)胸焼け、動悸
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第15章 1 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第15章 前半あらすじ  新帝国暦二年十一月。  総旗艦ブリュンヒルトからもたらされた一本の通信によって、帝都フェザーンは混迷の衣に覆われた。  皇帝ラインハルトとその一行の消息は途絶え、荒れ狂う宇宙嵐は事実を求める多くの人間を拒み続けた。  栄光輝かしき新王朝の開闢からさほど時を経ていない帝都にも、様々な人間の思惑が渦を巻く。  皇帝に次ぐ地位でありながら、謀反の疑義を払拭しえない者。  再会を約した親友から謀反の疑いを晴らそうと、必死に奔走する者。  新王朝瓦解の最悪の未来に備え、策と深慮を巡らす者。  黄金の覇者の意志を胸に秘め、己を奮い立たせる者。  その美貌ゆえに歴史に翻弄され続け、今また望まぬ岐路に立たされた者。   ――空の玉座は、その目前に何を見るのか。    ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 たろたろ様(https://www.pixiv.net/users/3524455) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:(最後の方で)胸焼け、動悸 ■つぶやき(2022年10月記載) お久しぶりです。 前章14章は激突公開に間に合いましたが次の15章は策謀公開までに完成は間に合わず、残念無念と失意の内にありましたが、ついったらんどでの感想や入場特典のフィルムなどのお祭り騒ぎの喧騒がTLに流れてきて、「わ、私も参加したい……!」と連載再開に踏み切りました。いつもですと1つの章を全部書ききってから連載再開するのですが、今この時節を逃したくないあまりに……。 現時点で8節までは書けておりますのでここまでを15章前半として毎週土曜お昼の12時にアップします。 9節以降の再開は書き上がり次第となるのでアップは未定です……。 だけど、だけど。この15章からお話のラストまでを書きたくて、序章から延々約130万字を書いてきました。 お暇な時に目を通していただければ幸いです。
    13,887文字pixiv小説作品
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第2章 3 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第2章あらすじ 常勝の天才ラインハルトの前に、風前の灯火と化したかに見える自由惑星同盟。 宇宙の趨勢を決する戦いが迫る中、古き友との誓いを胸に、そして己の願いを叶えるため、 キルヒアイスが選んだ道の先で、彼の前に立ち塞がった相手とは―― ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 ヨシュケイ様(https://www.pixiv.net/member.php?id=2532816)
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第15章 15 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第15章 後半あらすじ  『――ローエングラム王朝初代皇帝ラインハルト一世の御代は、皇帝自身の偉業とその達成に寄与したあまたの英傑が集う時代として後世の歴史家たちの視線を引き付けてやまないが、その英傑たちの中でも、ジークフリード・キルヒアイス首席元帥の存在は筆頭的な位置であろう。  そして、彼の妻にしてラインハルト一世の実姉アンネローゼもまた、皇帝の玉座を守るにふさわしい人物であった。  二人がラインハルト一世の危機的状況を身を挺して救ったとされるのが、新帝国暦二年に勃発したウルヴァシー事変である。  キルヒアイス元帥は皇帝がウルヴァシーから退避するためにたった一人で戦場に残り、アンネローゼは玉座を守る精神的な象徴として動揺する宮廷を鎮めた。  黄金の玉座の左右に咲く双花こと、皇妃ヒルダと実姉アンネローゼ。  黄金の獅子旗を掲げる紅き騎士こと、キルヒアイス元帥。  後には、ラインハルト一世を通じて義理の兄妹の関係となった彼らなくして、ウルヴァシー事変とそれに続く新領土戦役を乗り越えるのはまさに至難の業であっただろう――   ジークフリード・キルヒアイス列伝 序章より抜粋』    ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 米野まい様(https://www.pixiv.net/users/5024112) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:(最後の方で)胸焼け、動悸
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 ‐ 第9章 8 ‐

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第9章あらすじ 『新帝国暦○○一年九月。  その日は朝から鈍色の雲が空を閉ざし、昼のうちは太陽の光が灰色の緞帳の隙間から顔を覗かせることすらなかった。  恐れ多くも皇帝陛下の親征による御不在を狙いすまし、不穏な企みを抱く者たちがこの帝都を騒乱に陥れようとし、十数ヶ所に及ぶ連続テロに官民問わず人々は翻弄され、恐怖の只中へと背後から突き落とされる心地であった。  (中略)  ――その光景たるや、無残そのものであった。  わずか半日足らずで、柊館は灰燼と化してしまったのである。   (国務尚書マリーンドルフ伯フランツの手記より)』 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/member.php?id=1099599) ■用法上のご注意 特徴:糖度160~180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ、軽い動悸
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第5章 5 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第5章あらすじ 新帝都フェザーンで始まった新しい生活。 何もかもが清新な時代の風を感じながらも、皇帝の姉という新たな境遇と立場ゆえのもどかしさと 寂しさを感じてしまうアンネローゼの様子に、ヒルダが一計を案じたこととは…? ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/member.php?id=1099599) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ
  • 【銀英伝】  ふたりを知るとひとりは寂しい

    !!!注意!!!  本編後、天国で皆仲良くやっている話です。  なので、原作ネタバレ大会状態です。  それでもいいよ、原作読了したからさっ、とういう方はどうぞ。
  • 帝国軍夢小説

    キルヒアイス1

    キルヒアイス夢です! 幼なじみ設定になります え?これ前の人と一緒じゃ…とお思いでしょうが少しずつ変えてキルヒアイス落ちになりますので変化をお楽しみください この方で更新一旦止まるかもです リクエストは随時受付中ですがとりあえず 今まで書いてきた人たちのその後の日常とかを書きたいと思います ラーメンでも食べながら見てください
    11,249文字pixiv小説作品
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第5章 4 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第5章あらすじ 新帝都フェザーンで始まった新しい生活。 何もかもが清新な時代の風を感じながらも、皇帝の姉という新たな境遇と立場ゆえのもどかしさと 寂しさを感じてしまうアンネローゼの様子に、ヒルダが一計を案じたこととは…? ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/member.php?id=1099599) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ
  • 深淵

    ヤンはリーディング能力者、ラインハルトはサイコキネシス能力者です。 …というひと昔(もっと前)の某有名話を乗っけてみるという寝落ち前の妄想を取り敢えず書いておきました。 オレは出勤間際に何をしているのか。
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第12章 7 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第12章あらすじ 皇帝ラインハルトによる第二次神々の黄昏作戦を経て自由惑星同盟は『新領土』という名を与えられ、宇宙の表層の高波は静まったかのように思えた。 しかし、動乱と騒乱の狭間の平穏は常に儚くも短いものでしかない。 磐石の体制を築きつつあると思われる新帝国で。 新たな統治下に置かれた新領土で。 滅びた国家の建国の理念をかろうじて存続させている辺境の星系で。 名も知れぬ宇宙の常闇の中で。 ――次なる戦乱の予兆は、埋み火のごとくに。 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 森居製作所様(https://www.pixiv.net/users/17815655) ■用法上のご注意 特徴:糖度130~150%アップ(従来比) 副作用:軽い胸焼け、動悸
    13,449文字pixiv小説作品
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 ‐ 第8章 interlude 1 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第8章interludeあらすじ interlude 1 『夏の来訪者』  春から夏へ。季節が一つ過ぎて、改めて訪れることとなった懐かしい空気に満ちた場所。  懐かしい日々は戻らないけれど、顔をあげれば新しい季節と時が目の前に。  キルヒアイスとアンネローゼのお忍びの一幕。   interlude 2 『柊館の一日 ~小さな演奏会とレースの手袋~』  集う人は皆、こう言った。  「この館は、あの方のまとう空気そのもののよう」  盛夏の夕べ、皇帝から実姉への心尽くしとして行われた小さな演奏会を中心とした、柊館の或る夏の一日。 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/member.php?id=1099599) ■用法上のご注意 特徴:糖度150~180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ ■つぶやき(2019年10月記載) 今回のinterludeは2編になります。どちらも、お話を読んで下さっている方々からのリクエストであり、私から「書かせて下さい!是非とも!」とお願いさせていただいた内容でもあります。 楽しかったです……ほんっとに書いてて楽しかったです……! なお、リクエスト内容は以下になります。 interlude 1 『夏の来訪者』  :キルヒ母と姉上が一緒にお料理をするお話。 interlude 2 『柊館の一日 ~小さな演奏会とレースの手袋~』  :皇帝陛下がメックリンガーに私的に依頼した、姉上のための柊館での小さな演奏会。 ……ところで、何故、お二方とも私が飛びつくお話やネタがおわかりになられたんでしょうかね……。
    15,752文字pixiv小説作品
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 ‐ 第9章 4 ‐

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第9章あらすじ 『新帝国暦○○一年九月。  その日は朝から鈍色の雲が空を閉ざし、昼のうちは太陽の光が灰色の緞帳の隙間から顔を覗かせることすらなかった。  恐れ多くも皇帝陛下の親征による御不在を狙いすまし、不穏な企みを抱く者たちがこの帝都を騒乱に陥れようとし、十数ヶ所に及ぶ連続テロに官民問わず人々は翻弄され、恐怖の只中へと背後から突き落とされる心地であった。  (中略)  ――その光景たるや、無残そのものであった。  わずか半日足らずで、柊館は灰燼と化してしまったのである。   (国務尚書マリーンドルフ伯フランツの手記より)』 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/member.php?id=1099599) ■用法上のご注意 特徴:糖度160~180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ、軽い動悸
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第7章 2 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第7章あらすじ 幼い日々の再来を思い起こさせる時も束の間、平穏を破る戦乱の凶報は前触れなく訪れ、軍靴と号砲の序曲が宇宙に響き始める。 そして、皇帝の片腕たる腹心の騎士とその皇帝の唯一の姉を捉えた冷厳な義眼は、その姿に何を思うのか。 光と影が常に対であるように、華やかな場の一隅にわだかまる闇が蠢動し始める――。 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 あめいす様(https://www.pixiv.net/member.php?id=4155411) ■用法上のご注意 特徴:糖度150~180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ

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ジークフリード・キルヒアイス
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