オフレッサー
おふれっさー
石黒版OVA | Die Neue These |
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オフレッサーと文化祭byANAN | ノイエ銀英伝・星乱第一章・オフレッサー!などbyコユコ |
装甲擲弾兵総監を務める豪壮な男である。
俗に門閥貴族に属し、ラインハルト陣営とは敵対する派閥にある。
皇帝没後のリップシュタット戦役で憤死した。
戦闘力は作中最強だが、度を越した残虐性を有するという特徴は、作者が同じ『マヴァール年代記』のドラゴシュに通じるものがある。
下級貴族出身の成り上がり者で、この点ではラインハルトにも通じるのだが外伝で「現体制下で様々な不条理に耐えてようやく出世した人物にとっては、門閥貴族よりむしろ現体制の破壊者であるラインハルトの方を憎悪することになるのではないか」と説明されている。
驚異の戦闘力
2メートルの身長を誇り、類稀なる白兵戦能力を誇る武人。
他の兵士より大きな専用の斧を振り回し、薬物を使用しているとはいえ、擲弾装甲服を着たまま3時間以上戦闘し続けるなど異常な戦闘力を見せる。
その白兵戦能力は、帝国軍はおろか作中随一であり各々、白兵戦の名手とされたラインハルトがジークフリード・キルヒアイスに勝てるかどうかと尋ねたところ「自信がない」と答えた。
またオスカー・フォン・ロイエンタールがウォルフガング・ミッターマイヤーに「オフレッサーと一対一で出会ったらどうする?」と問いかけた際には「すっ飛んで逃げる」と返された。
さらにかつては同盟最強のシェーンコップも敵わぬ相手であったリューネブルクもオフレッサー相手に気圧されており、三段論法を用いるならば、白兵戦においては作中最強としても差し支えないであろう。
重装甲服を着用した歩兵の活動限界は1時間程度とされるが、オフレッサーは薬物で限界を延ばしてい他の疑惑がささやかれている。
アニメ・舞台版等では薬物の描写はないが、藤崎竜版では副作用の強い「サイオキシン麻薬」を配下の兵士にも使用させる倫理観の欠落した人物として描かれた。
性格
性格は、まさに狂暴であり、地位に見合った人格をしているとはとても言えない。
白兵戦で直接流した血の量によって出世したと揶揄されるほどに好戦的、かつ残虐な戦い方を好む野蛮人である。
帝国の敵陣営である自由惑星同盟からは「ミンチメーカー」と呼ばれた。
ラインハルト陣営のロイエンタール曰く「野蛮人・人を殴り殺すために生まれてきたような男」、またラインハルトは「オフレッサーは勇者だ。ただし石器時代のな(この台詞をもじってファンの通称は『石器時代の勇者』)」と酷評している。
同じ帝国の門閥貴族派のミュッケンベルガー元帥にも階級が上でありながら直截な皮肉、批判を飛ばしており、好戦的でならしている。
リューネブルク少将が妻と一緒に挨拶に自宅を訪れた際は、「俺は金髪の儒子も嫌いだが卿も嫌いだ」と一喝して自分を利用しようと考えたリューネブルクを一蹴してみせた。
この時にオフレッサーの自宅の様子が描写されているのだが、原作小説によれば所有者の巨躯に合わせて全ての規格や調度が尊大を極め、リューネブルク夫妻はソファーに埋もれてしまい、10分もしないうちに妻は気分を悪くして隣室で看護を受けるハメになった。
石黒版OVAでは部屋中にあらゆる動物の毛皮や剥製、ある意味貴重な中世の刀剣や銃器などが大量に陳列されており、リューネブルクの妻は威圧されてオフレッサーが部屋に来る前から卒倒してしまっている。
リップシュタット戦役
物語には初期から登場しているもののラインハルトとは同じ帝国軍であるため、直接争うことはなく、また同盟軍との戦いにも参戦することがなかったため長らく活躍することはなかった。
帝国歴487年(宇宙歴796年)に銀河帝国第36代皇帝フリードリヒ4世が崩御する。
これによってブラウンシュヴァイク公を盟主とする門閥貴族連合と新皇帝を擁立した宇宙艦隊司令長官ラインハルト、帝国宰相リヒテンラーデ公が争う内乱リップシュタット戦役に突入した。
オフレッサーは、この内乱で門閥貴族側のレンテンベルク要塞の守備を任された。
ラインハルトがレンテンベルク要塞制圧に赴いた際、パウル・フォン・オーベルシュタイン中将は要塞動力炉を制圧する作戦を立案した。
対するオフレッサーは、その最重要通路となる第6通路に自ら装甲服を着て立ちはだかった。
その戦闘力は凄まじく、攻略を任されたロイエンタール、ミッターマイヤー両提督が送り出す陸戦隊を8回も撃退する活躍を見せる。
その上、ラインハルトの姉アンネローゼ・フォン・グリューネワルトを侮辱する通信をラインハルトに送り付け、彼の激しい怒りを買った。
これほどの状況下にも拘らずオーベルシュタインは「オフレッサーを利用できる」とラインハルトに提案したため、ロイエンタールとミッターマイヤーは生け捕りを命じられる。
9回目の攻撃、埒を開けるために自ら戦闘服を着て乗り込んだロイエンタール、ミッターマイヤー両名を前にしてオフレッサーは、自ら二人目掛けて突進して切りかかるも仕掛けられた落とし穴に引っ掛かり、あえなく捕縛される。
こうして要塞は制圧されるも、その被害は少なからず「要塞は陥落した、血で紅く塗装されて」と形容された。
その後、オーベルシュタインの謀略に従ってオフレッサーは生かしたまま釈放され、門閥貴族の本拠地であるガイエスブルグ要塞へ送り返される。
そこで他の主だった部下は処刑されているのにこ無事に戻ったオフレッサーは敵に通じているのではないか、と盟主ブラウンシュヴァイク公に疑われ、弁明の際に手が出てしまい、処刑を命ぜられる。
なおも周りの兵士をなぎ倒してブラウンシュヴァイク公に詰め寄ろうとするが、立ち塞がったブラウンシュヴァイクの側近アンスバッハ准将に隙を突かれて射殺される。
確かな証拠のないまま裏切りの罪で処刑されたオフレッサーの死は、門閥貴族連合に不穏な空気をもたらした。
藤崎竜版コミックでは、オフレッサーを処刑したことがリッテンハイム侯爵に分派行動を決意させたきっかけになっている。
オフレッサー家はリッテンハイム侯爵家と昔から付き合いがあったため、リッテンハイム侯爵に無断でオフレッサーを処刑したことはブラウンシュヴァイク公爵による侮辱ないし専横と解釈された模様。
Die Neue Theseではリップシュタット戦役以前に退役したグレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥を貴族連合に勧誘していたが断られ彼から忠告めいた発言を受けていたが、オフレッサーがこの言葉の意味を知るのは死の間際となる。
死後は帝都オーディンの墓地に埋葬され「装甲擲弾兵総監 オフレッサー」と刻まれた墓石の前で、墓参りに来たミュッケンベルガーが生前のオフレッサーを思い出しながら「馬鹿な男だ…」と呟く場面が描かれた。
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