概要
1800年の歴史を持つ中国より伝わる一子相伝の暗殺拳。
相手の経絡秘孔に指や拳、足から気を送り込み、肉体を内部から破壊することを極意としている。
1800年間他門に敗れたことはないとされ、戦いの中で奥義を見出し、常に進化を続ける点から「地上最強の拳」と呼ばれている。
北斗七星を宿星としており、技や伝承の多くに北斗七星をモチーフにしたものが数多く存在する。
経絡秘孔
肉体の血の流れ、神経の流れの要所(所謂ツボ)のことで、人体に708あるとされており、秘孔によって身体に様々な効果をもたらす。肉体の破壊以外にも、肉体の治癒を促進するものや一時的に力を引き出す秘孔なども数多く存在し、北斗神拳の使い手の中にはトキのように北斗の秘孔技術を医療に役立てようと考える者もいる。
主な使い手
歴代の伝承者と伝承者候補
北斗神拳第64代伝承者で、北斗四兄弟の末弟。『北斗の拳』の主人公。
北斗四兄弟の長兄。ケンシロウらと伝承者を争った。「剛の拳」の使い手で、その豪腕で世紀末において覇業を成そうとする。
北斗四兄弟の次兄。ケンシロウらと同じく伝承者候補だったが、不治の病にかかり伝承者争いから退く。「柔の拳」の使い手で、“北斗神拳史上最も華麗な技の使い手”と称される。
北斗四兄弟の三男。同じく伝承者候補。常人をはるかに凌ぐ拳才はあるものの、他の兄弟達に大きく水が開けられていた。
北斗の道場に来ていたが、リュウケンに道場から追い出された少年。
北斗神拳第63代伝承者で、ケンシロウら北斗四兄弟の師父。
リュウケンと伝承者を争った男。その実力はリュウケンを上回るとも称された。
北斗神拳第62代伝承者。羅門(リュウケン)の異母兄で、『蒼天の拳』の主人公。
北斗神拳第61代伝承者。拳志郎・羅門の父。かつては分派である北斗三家拳の使い手たちと激戦を繰り広げた伝説を持つ。
アニメ『蒼天の拳REGENESIS』に登場。鉄心の養子で、拳志郎・羅門の兄弟子に当たる。少年期から非凡な拳才を開花させたが、とある出来事を機に鉄心の下を離れ、自身のルーツであるナハシュの民の下で天斗聖陰拳を修め、2つの殺人拳の力を利用し世界の再創生を目論む。
北斗神拳創始者。『蒼天の拳』にて明かされた過去によると、前身である「北斗宗家の拳」と、「西斗月拳」の経絡秘孔の技術を組み合わせ、北斗神拳を完成させた。
一部の技や秘孔を使用する人物
ケンシロウと共に旅をしてきた少年。ケンシロウの闘いを間近で見守っていたためか、いくつかの秘孔の知識を持つ。
ラオウの元配下で光帝を名乗る男。ラオウから北斗神拳を盗むことを許可され習得。一部の秘孔を扱える他、ラオウの得意とする「北斗剛掌波」をも体得している。
トキに成りすまし、奇跡の村で新秘孔の研究をしていた男。自身の拳を「アミバ流北斗神拳」と称し、成果として「激振孔」など新たな秘孔を一部発見している。
OVA『新・北斗の拳』に登場する町医者の女性。
彼女自身は北斗神拳に関わったわけではないが、彼女の家で代々伝えられている秘孔術が存在し、ケンシロウが間違いなくそれは北斗の秘孔術であると認知し、彼女の祖先がかつて北斗の門人であったと推測した。
また、唯一の破壊の技として「発気鳴振波」なるものを伝えられており、この技で牢屋に閉じ込められたケンシロウを救い出した。
記事のある技・奥義
ケンシロウ
ラオウ
トキ
ジャギ
その他
分派・派生流派
南斗聖拳
北斗神拳と対を成す拳法。直接的な破壊に特化しており、貫通や切断、破砕などを基本攻撃とする。
北斗神拳の伝承者争いに敗れた候補者達が、他の優れた拳法家と集まって「南斗」を名乗ったのが始まりという記述がある。また、アニメ『蒼天の拳』のDVDに収録されている対談の中で、堀江信彦氏は「北斗の伝承者争いに敗れた者が南斗の一派を起こした」と語っている。しかし、南斗聖拳そのものを創始したとは明言しておらず、あくまで「そういう説もある・南斗の一派に限る」としておくのが妥当か。
南斗の教えの中に「北斗」に関する記述があったり、「南斗虎破龍」「北斗龍撃虎」のような両家の闘いを避ける技が存在するのはその名残と思われる。
【使い手・伝承者】
北門の拳
OVAシリーズ『新・北斗の拳』に登場。
クリフランドの修験僧たちが伝える門外不出の拳法。北斗神拳の技を主流とした修験の拳であり、奥義の中には多少の型や名前の相違があるものの、北斗の奥義に近いものが数多く存在する。ただし、あくまで修験の拳である為、実戦で進化を続ける北斗神拳には敵わないという。
【使い手・伝承者】
セイジ クリフランドの修験僧
北斗無明拳
セガサターン版北斗の拳に登場。
北斗神拳の伝承者争いに負けたゼシンなる人物が創設した、北斗神拳、北斗琉拳に続く北斗第三の拳。
【使い手・伝承者】
ゼンオウ ゼシン
北斗三家拳
『蒼天の拳』に登場。
中国の三国時代、魏呉蜀の三皇帝を守護するために北斗神拳より分離した三つの流派。
いずれも北斗神拳のような秘孔技術・闘気術などを有しているが、それぞれが独自の進化を遂げている。
北斗孫家拳
呉の国・孫家を守護したとされる北斗三家拳の一つ。
「操気術」という闘気を自在に操ることに特化した拳法。
作中では掌から発する闘気によって金属製の物体を変形させたり、銃弾の軌道を変えるなどしている。
【使い手・伝承者】
北斗曹家拳
魏の国・曹家を守護したとされる北斗三家拳の一つ。
北斗神拳同様の強力な連撃や、秘孔による意思操作に特化した拳法。
【使い手・伝承者】
北斗劉家拳(後の北斗琉拳)
蜀の国・劉家を守護したとされる北斗三家拳の一つ。
その詳細は未だ謎が多いが、圧倒的な闘気により自己の結界を形成し空間を歪ませる描写など、北斗琉拳の暗琉天破に近いようにもおもえる。
【使い手・伝承者】
極十字聖拳
『蒼天の拳』に登場。
北斗劉家拳の使い手だった魏瑞鷹が創始した拳法。拳の性質は南斗聖拳に非常に近いが、関連性は不明。
【使い手・伝承者】
その他(派生ネタ)
三年殺し
10年以上前に他作品で同じコンセプトの技。
甘利神拳
2010年5月12日に起きた三宅雪子議員の転倒事件において、三宅議員の「甘利明議員に押された」という証言から世に明るみに出た暗殺拳の一派。
三宅議員に触れてすらいない上に2〜3秒の時間差で転倒させたことから、甘利氏は奥義の一つ
「天破活殺」を放ったのではないかと推測されている。
後に三宅議員は、自宅のベランダから転落し腰の骨を折るという事件が発生しており、これは転倒事件の際に甘利氏がさらに奥義の一つ「残悔積歩拳」を使用していたと言われている。
木原神拳
ライトノベル『とある魔術の禁書目録』の登場人物・木原数多が、対・一方通行の為に開発した戦法(にファンが命名した通称)。単純な理論ながら、常人離れした精密な動作と判断力を要するが、木原はそれを見事に体現している。
北痘神げんこつ
北斗の拳の台詞を再翻訳したMAD動画。
および、その中での「北斗神拳」の再翻訳後の表記。
財団神拳
『SCP_Foundation』に登場する組織・SCP財団所属の博士が編み出した拳法、という形式のジョーク。
格闘技漫画に出てくる「科学っぽい説明のついた技の原理」をネタとしている。
北斗骨砕打
SRPG『ファイナルファンタジータクティクス』に登場するアクションコマンド「聖剣技」の一つ。作中ではこのコマンド専用ジョブのホーリーナイトであるアグリアスや、聖剣技含む全ての剣技を使用できるコマンド「全剣技」を持つ剣聖のオルランドゥが使用したが、後のシリーズコラボ作品ではディリータも使用している。
ランダム発生する効果(即死)や発動前の台詞等、北斗神拳をおもわせる要素が多い。
「死兆の星の七つの影の
経絡を断つ! 北斗骨砕打!」
鼻毛真拳
不条理ギャグバトル漫画『ボボボーボ・ボーボボ』に登場する流派の一つ。
名前自体は北斗神拳のパロディだが、ギャグ漫画の世界で使われる技だけあって中身は完全な別物。
なお、読み切り版では表記が「鼻毛神拳」となっていた。
スカイランド神拳
『ひろがるスカイ!プリキュア』に登場。