解説
こめかみ辺りに存在する秘孔・頭維(とうい)を両の親指で衝き、その指を離してから約3秒後(アニメ版では7秒)に敵は頭蓋から全身を縦に真っ二つに裂かれ絶命する。
このタイムラグは絶命までに敵自身の所業を悔悟させる事が目的だと思われ、アニメ版では「その7秒間で自分の罪深さを思いしれ!!」と言われている。
原作ではスペードに対して一度使用したのみだが、アニメではスペードに加え、ウルフ(ジャンプして相手の頭上から秘孔を突く。AC版に採用)、ジョーカーの3名に使用している。
世紀末スポーツゲームことAC北斗の拳でもケンシロウの究極奥義として、前述の通り対ウルフ版が実装されている。ヒットすると画面に「3.00」のカウントが現れ、ゼロになれば残体力に関係なく即死させる……のだが、肝心のカウント減少が「スローすぎて欠伸が出る」ほど遅く、実際にカウントゼロになるまで20秒くらいかかる。「ん? そうか……わかった。20秒だ……」
そもそも出が遅く連続技にも組み込めないのでヒットする事自体が稀という、まごうことなきロマン技である。しかもサウザー相手だと無効化される(カウントはするもののゼロになっても発動せず、挙句高笑いされる始末)。
2008年10月4日、AC北斗の聖地・中野TRFにおいて開催された大会「おかえりSP」にて、「アナゴ真」のケンシロウと「ドラ」のレイとの対戦で「持続残悔拳」が爆誕。
ROUND1を落とし、ROUND2にて懺悔拳を食らいながらも残りカウント0.08でドラレイがアナゴケンを下しイーブンに持ち込む。しかしROUND3にて開幕1秒、アナゴケンが開幕ヘヴィからの北斗百裂拳をヒットさせて勝利した。
これにより「懺悔拳持続してましたwwwww」と実況のDAICHIの腹筋を崩壊させ、これまた伝説である「QMZvsK.I」を抑えて中野TRFベストバウト1位に選ばれるなど、「アナゴ真拳究極奥義」の名を刻んだのだった。
残悔積歩拳
アミバ戦で使用。
こちらはマシンガンパンチで秘孔・膝限(しつげん)を突き、相手の脚の自由を奪い自分の意思と無関係に後ろへ歩かせる。文字通り「秒殺」の北斗残悔拳と違って致死性はないが、意思と無関係に後ろ歩きしてしまう異常な体験によって悔悟の念を呼び起こそうとでもいうのだろうか?
ちなみに作中でこれを使った場所は高層ビルのテラス上であった(柵や段差なんて無い)。
「秘孔を突いてとめてみろ」と挑発されるがすでに両手は潰されていて秘孔など突きようもなく、最後の足掻きで「トキの居場所」を出しに命乞い。しかし「安心して落ちろ、きさまごときに殺されるトキではない」という一蹴の言葉を手向けに転落死した。
なおこの場面をよく見ると上半身が逆Tの字に裂けているのは有名な話。致死性は無いと言ったな、あれは嘘だ。
地獄まで自分の足で歩いていけ!!
その他
北斗の拳が80年代に制作されたアクションドラマという設定の漫画『世紀末ドラマ撮影伝』ではアドリブで誕生した技となっている(この作品はそんな展開が非常に多い)。第2話の撮影中ケンシロウ役の主演俳優・橘優李が手首を痛め北斗百裂拳ができなくなってしまうが、ミスミのじいさん役の田丸恒夫の提案で違う技でスペード一行を倒すことに決定。
弁当を用意し忘れたADが上司から受けていた折檻(いわゆるウメボシ)をヒントに、こめかみに親指を押し当てる北斗残悔拳が開発された。