狂ったかシン!
TVアニメ『世紀末救世主伝説 北斗の拳』にて主人公ケンシロウが使用した北斗神拳の奥義の一つ。
正確には、恋人ユリアを強奪しようと現れたシンの放った「南斗獄屠拳(アニメ版名:南斗獄殺拳)」にケンシロウが応戦した際の飛び蹴りにオリジナル設定が追加されたものである。
獄屠拳と同様に、飛び蹴りの姿勢で相手に何かしらの攻撃を与える技であるようだが、詳細は不明。
アニメ作中では二度使用されている。一度目は前述のユリア強襲のシーンで使用するが、以前からの知己であるシンへの攻撃に躊躇したのかシンは無傷、対してケンシロウは彼の獄殺拳で両腕脚の筋をズタズタに切られてしまう。二度目は彼の築いたサザンクロスでの決戦で、この際は既に非情さと執念を身につけたケンシロウが押し勝ち、シンの左肩を破壊している。
両者の飛び蹴りが交差する画の構成の美しさからか、後の派生作品でもその技名が引用されている例も多い。アーケード版格闘ゲームでもケンシロウの技の一つとして登場。性能としてはただの飛び蹴りにされているが、シンの獄屠拳と同時に発動させると特殊演出が発生する仕様になっている。また、劇場版アニメ『ケンシロウ伝 ZERO』ではシンと同じ南斗孤鷲拳を学んだ拳士ジュガイが登場しており、彼の放つ獄屠拳に対しても飛び蹴りで応戦し過去の失敗を払拭するシーンが登場しており、飛衛拳の名前こそ登場しないが遠からずアニメ版の演出を意識していることが窺える。
Pixivにおいても、版権・オリジナルのキャラクター二名が飛び蹴りをクロスさせるイラストに獄屠拳と揃ってタグ付けされることが多い。