概要を言ってみろ!
北斗四兄弟の三男・ジャギが作中で使用した北斗神拳奥義の一つ。
実は原作においてどんな技かわかっていない。
実際に突きで相手を攻撃するシーンがある「北斗千手殺」と違い、原作でジャギがこの奥義を使用したシーンでは、拳の動きで注意を引きながら含み針を放っただけで、技そのものは繰り出されていない。
技の全貌らしきものの描写に挑戦したのはアニメ版であり、この時言葉どおり早く突きまくる技として描かれたことでイメージが定着した。ただしアニメ版でも最後の最後は含み針に頼っている。
外伝やゲーム作品の描写から技の流れをまとめると中腰で両手を突き出す構え、いわゆる「馬歩の構え」をとった後、相手に突進し素早い無数の突きを浴びせる技であることが分かる。
外伝の修行場面ではこの馬歩の構えを重点的に修練していることからこの構えこそが羅漢撃の最も重要な要素であることが分かる。
外伝作品『極悪ノ華』では、彼らの師父・リュウケン自らが直接ジャギに伝授した技とされている。
「憎しみ、恨み、妬み、嫉みといった全ての雑念を取り払ったものにしか極めることができない」とされ、リュウケンをして「真の意味で習得できれば運命すらも変えられるかもしれない」とまで言わしめる奥義。
習得することがジャギの伝承者への道に直結するともされる強力な奥義であることから、北斗神拳の中でも究極奥義かそれに匹敵する強大な奥義であると思われるが、その後のジャギは様々な葛藤に苛まれ大きく歪んでいくことになり最期まで本当の羅漢撃を完成させる事は叶わなかった。
なお体得しようと修行するジャギの構えを見てトキが「あれは羅漢撃!」と認識しているため、奥義の存在や構えの特徴だけなら他の門下生にも知られているものだったと思われる。
AC版格闘ゲームでは、素早い連撃を繰り出しながら相手に突進する超必殺技として登場。
同作中のキャラランクがお世辞にも高いものとはいえないジャギを支える屈指の高性能技で、なんとコマンド入力完成からたったの2Fで攻撃が発生するという「本当に速い突き」である。
モーション自体はTVアニメ版が恐らくモチーフとなっており、発動中は規定回数だけ含み針を仕込むことができる。ただし、出した後に息切れして隙だらけになるという弱点もある。
タイミングが非常にシビアだが、ガードされてしまった場合は含み針を合わせる事で隙を多少フォローできる。ただし完璧なタイミングで出す事が非常に難しいため、ガードされた時の終盤にC版含み針を連打するというフォローが一般的。
北斗無双では、奇妙な手の動きの後に含み針を放ち、ガードの空いた相手に突きを3撃喰らわす技となった。アニメとは大きく異なるものになっているが、元々原作でどんな技かわからなかったうえ、『速い突き』は放っているため一応言葉に偽りなしである。
このように様々な描写のある技だが、原作・アニメ・外伝・AC格闘・無双の全てにおいて、技の出だしに「親指だけを折り曲げた両の掌を前方に向けた中腰の構え」を取る事が共通している。