概要
CV:郷里大輔(ドラマCD版/壮年期)
麦人(TVアニメ第一作/壮年期)
近藤隆(TVアニメ第一作/少年期)
榎木淳弥(REGENESIS/少年期)
第61代北斗神拳伝承者・霞鉄心の息子であり、拳志郎の弟(異母兄弟)。
後の第63代北斗神拳伝承者・リュウケン(『北斗の拳』の登場人物)。
本編では十代の少年として登場。
拳志郎をそのまま小さくしたような外見をしており、兄に強い憧れを抱いているのか、服装や言動などを真似ている節がある。
父・鉄心と兄・拳志郎との父子家庭で育つ。拳志郎とは兄弟であるが、年齢が大きく離れているため伝承者争いはしておらず、良好な兄弟関係を築いている。親子仲も人並みで、作中では一人黙々と思案する羅門を鉄心がからかいに現れる姿が描かれるなど、少なくとも前作の伝承者候補たちのような殺伐とした空気はなく、超人的な殺人拳の伝承者ということを除けば一般的な家庭であることが窺える。なお、羅門の母親(鉄心の後妻)については今の所言及されていない。
拳志郎に比べればまだまだ子供で心身共に未熟ではあるが、それでも拳の実力は大人に引けを取らず、並の拳法家やゴロツキ、軍人であればたとえ銃火器で武装した相手であろうと圧倒する力を持つ。
ただし詰めの甘いところがあり、初登場である横浜港でのゴロツキ退治では相手に銃を抜かれ危機に陥るも、拳志郎がそのゴロツキに事前に突いていた秘孔の効果で九死に一生を得ている。また、兄嫁・玉玲に「己の実力を試すために上海に行きたい」と進言した際には不意に拳銃を向けられ、咄嗟に対応出来なかったことを理由に断られてしまった。
また、北斗神拳の奥義は今の所使用してしないが、これは単に修得していないのか、本来一子相伝とされる暗殺拳を伝承者以外が外部でその奥義を用いないという戒律からなのかは不明。
(もっとも、前作では時世もあるのか伝承者候補たちは奥義を当たり前のように公で使っていたが)
本編での動向
物語冒頭では壮年の姿で登場。
197X年、日本のとある地で赤ん坊の出生に立ち会っており、その男児のコメカミに兄・拳志郎と同じ北斗七星のアザがあることを発見する。羅門はそれを喜び、その男児に兄と同じ名である「ケンシロウ」と名付ける。そして、いつかケンシロウにも偉大な兄の話を語ろうと思いを馳せ、過去を回想するまでが物語の導入となっている。
本編である193X年では、拳志郎が上海へ旅立つ場面で初登場。
拳志郎を見送ろうと横浜港を訪れていた北大路綾を拉致しようとする紅華会のゴロツキを相手に奮闘し、綾を守った。船上の兄からは「自分が帰らなかったらお前が伝承者になれ」「困ったときは蒼天をみろ」とエールを送られ、しばしの別れとなった。
後に、上海で結婚し兄嫁となった潘玉玲が挨拶のために来日したのを機に、彼女の帰国する船にこっそり同乗。青幇御大である彼女を狙う大湖弊の殺し屋を撃退してみせた。
アニメ『蒼天の拳REGENESIS』
上海を襲った空爆に乗じ、「希望の目録」であるエリカを追跡するナチスの兵士たちを撃退する。いろんな国の人間が争う上海で実力を試したかったと豪語したのに対し、玉玲からは父に内緒で上海に来たことを咎められ、孤児であるエリカからも、父の親心を知らず危険な戦地にやってきたことを指摘され反省。しかし、命を救われたことは純粋に感謝された。その後は玉玲たちと共に、ヤサカと決着を付けに出かけた拳志郎の帰りを待つ。
ヤサカと和解し上海に戻ってきた拳志郎から、家族に内緒で上海入りしたことを叱責されると思いきや、父・鉄心を出し抜いたことを「よくやった!」「親父が顔を真赤にしている姿が目に浮かぶ」と逆に褒められる。
しかしその直後、なんとしても青幇を殲滅しようと目論む政府軍の襲撃を受け、拳志郎から「絶対にエリカを守れ」と漢の約束を交わし、彼女を連れて避難することになる。なんとか政府軍は退けたものの、今度は目録を狙うナチス軍のシャムラから執拗な追跡を受け、エリカを逃がすために自ら囮役を買って出る。まんまと騙されたシャムラと対戦するも、羅門が撃ち込む一撃一撃が全く通用せず、寧ろ攻撃している羅門のほうが力を奪われるような不可解な現象が発生する。その後、シャムラの強力な反撃を見舞われ打倒されてしまう。
実はシャムラは、目録を狙うミガドルの民シメオン・ナギットの部下であり、その捜索のためにナチスに潜入していたことが発覚する。シメオンとその側近ヒムカの提案で、羅門を人質に、拳志郎たちが持つ目録(エリカ)と勾玉を渡すよう要求する。