概要
Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race(和訳:『人類に敵対的な地球外起源種』)の略である。
『戦闘妖精雪風』におけるジャム、『R-TYPE』におけるバイド、『トップをねらえ!』における宇宙怪獣、『高機動幻想ガンパレードマーチ』における幻獣、『ウルトラマンネクサス』におけるスペースビーストのような正体不明の存在であり、人類との意思疎通は不可能。和解ができない分こいつらよりタチが悪い。
全体的特徴
認知されている特徴は以下の通り。
- 初めて地球を襲ったのは1973年で、それ以来28年以上も人類と戦い続けている。
- オルタネイティヴにおいて重頭脳級BETAが武に語った話によると、総数は宇宙全体に10の37乗。これが「重頭脳級の総数」なのか「全BETAの総数」なのかは不明だが、質問した武は前者だと受け取ったようである。
- 地球外から「苗」を地表に撃ちこみ、それがハイヴ(英語で「蜂の巣」の意)と呼ばれる蟻の巣のような巣を地下に形成する。ハイヴが一つ定着するとそこから根が分かれるようにハイヴを増殖させる。
- ハイヴは最初に撃ちこまれたハイヴをメインとして各種連動しており、機能はメインハイヴに集約されている。
- ハイヴの地表部分にはモニュメントと呼ばれる巨大な構造物が形成されている。
- 基本的な身体構造は地球生物と同じく炭素生命体らしい。
- BETA全体に種としての共通した特徴は殆どなく、消化器官や生殖器官もない。
- 「G元素」と呼ばれる物質を基にハイヴにて生成される。
- 高度な学習能力と、柔軟かつ強靱な適応能力を持つ。
- 重頭脳級BETAを除いて自意識といった物はなく、各種思考や学習は全て重頭脳級BETAにてコントロールされている。
- 火星や月等地球周辺の惑星や衛星は既にこの種の支配下にある。
- BETAはG元素の材料となりえる資源の回収を目的としており、一定以上の規模のハイヴからは時折外宇宙に向かう軌道で何らかの物体が射出されている。
- BETAの創造主からは「絶対に生命体には手を出すな」と厳しく命じられているため、BETAは生命体が存在する星ではこれらの活動を行わない(そもそも侵入しない)。
- 逆に言うと、BETAが活動する星は、BETAに生命体が存在しない星であると見なされている。これは、BETAにとっての生命体の定義が「創造主」と同じもの=珪素(シリコン)生命体のみであるため。人類を始めとした地球上の生物は全て炭素系の生命体である。
- 戦略的価値が高いにもかかわらず、人工衛星を攻撃しない。これはこれらの設備がBETAを直接攻撃しない為、または災害を引き起こす対象と認識されていない為と考えられる。
ハイヴ
構造
- メインシャフト
ハイヴの中央を貫く巨大で深い縦穴。「苗」の着陸後に最初に形成され、反応炉を地表からハイヴ最深部まで下ろすための通り道となる。ハイヴの成長と共に広さ・深さが拡張され、メインルートとして段階的に様々な役割を担うようになっていくハイヴの動脈。
- メインホール
反応炉が座すハイヴ最深部の巨大な広間。ハイヴの成長が一定の段階に達するとメインシャフトの底に形成されるハイヴの心臓部。
- ドリフト
メインシャフトから周囲に無数に広がる横穴。地表にも繋がっており、サブルートとしてBETAの主な通り道などに機能するハイヴの静脈。
- ホール
ドリフト同士を繋ぐ分岐・中継点たる広場。
- ゲート
ドリフトの地表部を塞ぐ門。BETAが出入りする時のみ開くハイヴの玄関口。
- モニュメント
メインシャフトの地表部を塞ぐ巨大な地上構造物。反応炉が地下に潜った後に形成され、ハイヴの成長に従って巨大化していく。
- ベント
一定の段階に達したハイヴのモニュメントに空く穴。モニュメントの巨大化に従って拡大していき、最終的に「宇宙に物資を打ち上げる」際の噴出口となる。
成長段階
- フェイズ1
「苗」が打ち込まれた直後の形成初期段階。着陸後僅か数十時間でこの段階に至る。反応炉の最深部着底、メインシャフトと小規模なドリフト及びゲートの形成は既に完了しており、地上に出現したBETAが早速周辺の均しや侵攻を開始するようになる。
- フェイズ2
メインホールやモニュメント、ホールが形成される第二段階。ハイヴとしてそれらしい体を成すようになるのはこの段階からで、安定量産されるようになったBETAの出現規模や守りの固さはフェイズ1とは比較にならないもので、容易な手出しは不可能となる。
- フェイズ3
地上の半径数十キロ圏内を勢力圏として取り込んだ第三段階。モニュメントにベントが形成されてメインシャフトが地表に晒されるが、更に爆発的に増加したBETAによる堅牢さと脅威はその問題点を補ってなお余りあるレベル。
- フェイズ4
地上の半径数十キロ圏内の見渡す限りの更地となるほどに地均しが進んだ第四段階。勢力圏内の至るところにドリフト&ゲートが形成され、どこからでも幾らでもBETAが湧いてくる。
- フェイズ5
ベントが大きくなり、モニュメントから物資が宇宙に打ち上げられるようになる第五段階。打ち上げられた物資がどこに送られているのかは不明。その規模やBETAの出現数も推して知るべきもので、その陥落には複数の大国が協力して命運をかけなければならない。
- フェイズ6
地球におけるハイヴとしては最大規模の段階で、カシュガルのオリジナルハイヴのみが該当。人類がその命運をかけて挑んでようやく僅かな勝機が見える。
- フェイズ7~8
地球には存在しない段階。火星にあるハイヴはほとんどがこの段階にあり、地球とは逆にフェイズ6以下のものは存在しない。
- フェイズ9
確認された中では最大級のハイヴ。火星のオリジナルハイヴと目されるマーズゼロのみが該当。
種の分類
分類と言ってもその生態系等は九分九厘謎だらけである為、形態・能力・役割等からそれらを便宜上分類しただけのものである。
オルタネイティヴ計画の初期段階ではBETAの生物学的特徴の解析を試みているが、多大な犠牲を払って得られたものは「BETAは炭素系生命体である」という情報だけであった。
光線級
シャトル的なモノに乗り込んで移動するBETAに翼(飛行能力)など無用の長物である。
しかし、地球襲来時に彼らは大陸空軍の爆撃機による絨毯爆撃を受け、甚大な被害を被ってしまう。
これに対処する為、対空戦闘および遠距離攻撃用に産み出されたのが光線級である。
現時点で確認されているのは光線級と重光線級、超重光線級の3種であり、生物学的な共通点は殆ど無いが、唯一の共通点であり最大の武器とされるのが、この種最大の特徴である「レーザー照射器官」である。
このレーザー照射器官はまるで巨大な目玉の様であり、初めて見た者に生理的嫌悪感と本能的恐怖感を与える。
レーザーは大気や気象条件で威力の減衰が期待できない程の高出力を持ち、一度捕捉されたが最後、逃れる事は決して叶わず、その火力は戦術機の強固な装甲でも数秒しか持たない程に強力である。
また、味方を誤射するような事は絶対にない。
しかし、標的捕捉後に照射準備に入ると動作を停止し、標的の追尾以外一切の行動は取らない。
レーザー照射後には、再照射までエネルギーの充填時間があり、再照射に要する時間は光線級で12秒、重光線級で36秒かかる。
1980年代には、東ドイツで、味方の誤射をしないという点を利用し、低空飛行で他種BETAを盾にして光線級に近づき、光線級を排除した後、面制圧を行うという、「レーザーヤークト」が戦果を挙げていた。
こういった特性から、1990年代以降軌道爆撃によるAL(アンチレーザー)弾爆撃とMRV(多弾頭再突入体)の被撃墜による重金属雲の形成により光線属種の無力化を図り、その後地上の支援砲撃部隊が光線属種の殲滅を目的とした面制圧を実施、その後に戦術機を主力とした制圧部隊を投入する戦術が主流となっており、有効な成果を収めている。ただし桜花作戦時にはそれさえも重頭脳級BETAに研究され、あっさりと対策を取られてしまった。
光線級はその特性から近接戦闘が苦手である事と、BETA陣営にとっても希少な存在であるという理由もあり、戦場では他のBETAによってガチガチに守られており、自分からは決して前線に出る事は無い。
光線(レーザー)級
全長 | 1.2m |
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全幅 | 1.6m |
全高 | 3m |
俗名 | ルクス |
耐久力こそ無いものの、高出力レーザーは30kmも離れた標的を撃ち落す程の威力を持つ。
ちなみに一般的に「光線級」という名称は、重光線級を含めた光線属種を指す場合が多い。
レーザー照射器官は二つ。
重光線(じゅうレーザー)級
全長 | 15m |
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全幅 | 11m |
全高 | 21m |
俗名 | マグヌス ルクス |
光線級を遙かに上回る高出力レーザーは高度500mで低空進入した飛行物体を約100km手前で撃ち落してしまう程で、戦艦の耐熱耐弾装甲も十数秒で蒸発させてしまう程の威力を持つ。
また、光線級に比べ耐久力が高く、弱点であるレーザー照射器官以外への36mm弾による攻撃は効果が薄く、照射器官も強固な瞼状に展開する保護皮膜で保護する為、120mm弾での攻撃が推奨されている。
レーザー照射器官は一つ。量産には不向きで効率はあまりよろしくない。
ゲーム マブラヴディメンジョンズにて銀色の巨大化した重光線級が登場し、既存の重光線級とどう異なるのかは不明だがハイヴ内でレーザー照射を行うなど明らかに既存個体とは異なる動きを行う。
また、この個体が発見された小倉ハイヴでは反応炉が存在せずにこの個体が居座っていた為この個体が成長して反応炉を形成する可能性が予測されている。
超重光線級「г(げー)標的」
「トータルイクリプス」に登場するラスボス。本編での桜花作戦にあたる時期に、ロシア地区のエヴェンスクハイヴに出現。他の光線級よりも遥かに巨大なサイズであり、レーザー照射器官を無数に備えている。
その姿は要塞級の脚に重光線級が3つくっついたようなもの。
体内に頭脳級のそれに相当するエネルギー炉を備えており、下位2種の光線級とは比較にならないほどの超高出力のレーザーを短時間で連射する能力を誇る。
多数ある照射器官を別々の方向に向ける事も、一方向に向けて収束レーザーを撃つ事もできる。
分散照射では、一発が重光線級と同等以上の威力・射程を持つレーザーを、0.2秒という極短のインターバルで連射する事が可能で、しかもそれを9つの照射器官を別々の標的に向けて撃つ事が可能。
最大威力照射では、1射目では衛星軌道上の装甲駆逐艦を数十隻蒸発させ、2射目では極東ソビエト軍がこのハイヴ攻略に投入した全戦力のうち4割を一撃で消滅させるほどの被害をもたらした。
当然ながらこれが凄乃皇四型に向けられていた場合、機関出力全開でも耐えきれない可能性があった。
AL本編ではこの個体については描写されていなかったが、位置関係、能力などから、この個体の撃破はあ号標的攻略部隊A-04の突入のために絶対必要条件であった。
ソビエト軍は全戦力の4割を失う大打撃を受けながらも辛うじてこの個体の撃破には成功したために桜花作戦が成功と相成った訳だが、これがもう1体存在していたら撃破する余力はソビエト軍には到底なかったはずで、桜花作戦は失敗していた公算が高い。
なお、光線級は「味方への誤射を絶対にしない」という特性があると上で述べているが、この個体に限ってはそれが当てはまっていない可能性がある。
上述の収束レーザー照射時に巻き込んだのは全て死骸であるが、その絶大な威力から巻き起こるプラズマや爆風までも考慮すると、生きている他のBETAを巻き込んでいる可能性が高い。
また、横浜の女狐(横浜基地副司令官・香月夕呼博士)のメモによると、各部位の性能が明らかに人類の兵器に対処する目的を持たされている事、月面で採取された原初のBETAの生体組織パターンとは全く異なる新種である事から、今までのBETAのような「既存種の転用」ではなく「新造された新種」である可能性が指摘されている。
それを裏付けるかのようにエヴェンスクハイヴ周辺では今まで光線級の出現数がかなり少なく、この新種を製造するためにコストをそちらに割いていたと思われ、同様に「不自然に光線級の出現数が少ない地域」にも同様にこれが製造されている可能性がある。
大型種
かなりの巨体を誇る3種。
要撃(グラップラー)級
全長 | 19m |
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全幅 | 28m |
全高 | 12m |
最大全幅 | 39m |
俗名 | メデューム |
頑強な前腕が特徴のデカブツ。
戦力の主核。その近接戦闘能力は非常に高く、その前腕で殴られると戦術機といえども一溜りもない。
怪力に併せて旋回機動能力も高く、対人探知能力にも優れており、その性能はまさに悪魔。
前腕部の硬度はモース硬度15以上で、これはダイヤモンドを上回り、同時にカーボネートをも上回る靱性を誇る。
皺だらけの醜い顔に見えるのは尾であり、歯を食いしばった口に見える部分は感覚器に過ぎない。
伊隅大尉曰く、「戦場でもっとも多く出会うお友達」であり、ヨーロッパ方面では「タコ助」の愛称で呼ばれている。
突撃(デストロイヤー)級
全長 | 18m |
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全幅 | 17m |
全高 | 16m |
俗名 | ルイタウラ |
凄まじい破壊力を誇り、前面が甲殻に覆われている為、地球上で戦うBETAの中でも最高クラスの防御力を誇り、この甲殻の硬度は要撃級の前腕と同じくモース硬度15以上を誇る。
BETA戦では必ず先頭を取り囲んでおり、機動性や対人探知能力は全BETA中で最低。つまり直線的かつ純粋な破壊活動のみに特化した種である(その証拠に直線的な機動力は優秀で、最高時速170km/hと脚力も高い。つまり哺乳類に例えればサイ、恐竜に喩えればトリケラトプスの様な種である)
まともに正面からぶつかればいかなる兵器でも大破、搭乗員の即死は免れないが、後方は素肌むき出しの状態である為、防御力は低い。よって後方占位での攻撃ならば36mm弾での撃破が可能。
要塞(フォート)級
※画像はデフォルメされています。
全長 | 52m |
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全幅 | 37m |
全高 | 66m |
俗名 | グラヴィス |
地球上で確認されている最大規模のBETA。10本足で、その体構造は昆虫に似る。
防御力、持久力共に高いが、何分その巨体故に機動力は低い。
その尾節には全長50mもの触手があり、この触手の先端(衝角)は外見が気持ち悪いだけでなく、何かに触れると強酸性溶解液が分泌されるという恐ろしい特性を併せ持つ。
この衝角もまたダイヤモンド以上に硬く、その巨体に似合わぬ器用さでこれを振り回してくる為、迂闊な接近は危険を伴う。その威力はたやすく戦術機の装甲を貫通するほど。
36mm弾では殆ど効果がなく、120mm弾でも大きなダメージは期待出来ない。
関節部を狙うのが望ましいとされている。
また、胎内に小型種を格納する事が出来るらしく、光線級ならば6匹は入る。
小型種
小さいからと言って侮ってはならない。こいつらの脅威はとにかく素早くて数が多い事である。
戦車(タンク)級
全長 | 4.4m |
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全幅 | 1.9m |
全高 | 2.8m |
俗名 | エクウスペディス |
大きさは精々軍用トラックと同程度で、最高時速は80km/h程と突撃級には遠く及ばないが、とにかくやる事が器用なのが特徴。ハイヴ坑内では特に多く出現する。
単体ならば歩兵の重機関銃でも対処可能だが、常に小型である事を生かし数十から数千単位で襲い掛かる小型種の主力とも言える存在。
身体は血のように紅く、異様な位置にある大顎は強靱で、戦術機の装甲も噛み砕いてしまう程。
集団で戦術機に取り付かれるとまさに一巻の終わりであり、巨大兵器を噛み砕いてしまう。
ちなみに、もっとも多くの衛士を(戦術機ごと)喰らっている種(ただし、捕食シーンの殆どは直接プレイヤーの目に入らない為、後述する兵士級に比べればプレイヤー相手の恐怖度は低い)なのだが、アニメ『トータルイクリプス』から入ったファンはこいつの恐ろしさを映像で見せつけられる事になる…
闘士(ウォーリア)級
全長 | 1.7m |
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全幅 | 1.5m |
全高 | 2.5m |
俗名 | バルルスナリス |
対人探知能力が極めて高い種。但し戦車級と比べれば戦術機にとって驚異ではなく、拳銃やライフルの攻撃が十分に効果的であり、生身の歩兵でも十分対応可能。
唯一厄介なのは動作の機敏さで、その動きの俊敏さ故に狙いをつけるのは容易ではない。最も特徴的な象の鼻(或いはオパビニアの口吻)のような腕は、人間の頭を容易に引き抜く程の力があるとされる。ただし、他のBETAに比べると影は薄い。ただし、作中ではしっかりとメインキャラを殺害している。
兵士(ソルジャー)級
全長 | 1.2m |
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全幅 | 1.4m |
全高 | 2.3m |
俗名 | ヴェナトル |
1995年に初めて確認された新種。
しかし、多くのプレイヤーにとっては最も恐ろしいBETAとも言える。
最も小型で最弱の為、戦術機や機械化強化歩兵の相手ではないが、対人探知能力は今までに遭遇したBETAの中でも最も高く、動作も俊敏で腕力も人間の数倍ある。
外見は人間に類似する部分が多いが、出現時期からも分かる通り、これは捕獲・捕食した人間を原型として作られたと思われる種である為。
その他
この先ネタバレ含みます
物語最終局面にて、
母艦(キャリア)級…全長1600mを超える
アンリミテッド・ザ・デイアフターにも登場。
世界最高峰の火力を持つ大和の主砲ですら目立った損傷を与えることが出来ない堅牢さを持つ。
巨大なワームのような個体で、内部にかなり大型である要塞級さえも多数収納することができる。
地中を掘り進んで移動し、目標地点の近くに現れて大量の埋めつくさんばかりのBETAを吐き出す。
核爆弾に等しい威力の電子励起爆弾のs-11を直接体内に叩き込めば撃破は出来るが、吐き出した大量のBETAをかいくぐらなければならず至難である。
門(ゲート)級
あ号標的の区域につながる通路を守る個体。文字通りの「門」とその開閉装置のような役割を持っており、これ自体は自律的に活動する様子は見られなかった。
門はS-11規模の爆弾でないと破壊することができないほど強固だが、開閉装置の脳に当たる部分には高圧電流が流れており、門を開けるためにこれを破壊しようとすると感電する事になる。
劇中ではナイフで無理矢理破壊しようとした美琴を感電死させた。
頭脳(ブレイン)級
劇中では単に「反応炉」と呼ばれていたもの。
BETAの各個体はここから活動エネルギーを供給される。
ハイヴだった場所を制圧してその上に建設した横浜基地の中にはこれが残されている。
途中までは単なるエネルギー補給装置としか考えられておらず、「反応炉」という呼称もそのためだが、途中からBETAの各個体が集積したデータを地球にいるBETAの総トップである重頭脳級へと送り、重頭脳級からの指令を各個体へフィードバックする中間管理役のBETAの一種である事が判明した。
BETAから見ての「ハイヴが壊滅したかどうか」はこれが生きているかどうかで判断されており、解析や利用のために反応炉を破壊せずに保持していた横浜基地は、BETAから「まだ生きているハイヴである」と見なされ続けていたために、BETAの襲撃を繰り返し受ける事になる。
重頭脳(マザーブレイン)級「あ号標的」
オリジナルハイヴ中枢部に存在する、地球上のBETAを統括する個体。
他の個体と違い、意思を持つ。
後のブラウザゲームでも新しい個体が登場している。
描写の脅威、兵士級
『マブラヴ』という作品は深い設定とシリアスな人間ドラマに加え、感動的で多くのプレイヤーが涙したストーリーで有名な作品であるが、同時に過激で容赦のない残酷描写が含まれる作品としても有名である。
そしてその残酷描写の原因とは詰まるところ、上記で解説した兵士級BETA・ヴェナトルであったりする。
多くのファンによって「トラウマ」として語り継がれる兵士級は、全BETA中最小にして最弱の種であると共に、プレイヤーの目に見える形で最も人間を喰い殺した回数の多い種でもある。
数多い被害者の内特に有名なのは、アンリミテッド編以降のストーリーで、主人公・白銀武の所属する207分隊の教官として活躍し、最後には分隊メンバーを涙ながらに送り出した神宮司まりも軍曹であろう。
証拠動画↓
(9分20秒程度、動画終盤参照)
動画の閲覧はあくまでも自己責任でお願いしたい。
グロテスクな描写が苦手な方は北側寒囲氏によるノベライズ版第五巻の終盤を一読するといい。
また、『マブラヴ』で画像検索をする際、セーフサーチがOFFの状態になっていると、いの一番に数々の衝撃的な画像が現れるとの情報もあるので注意されたい。
2021年版TVアニメ第一話では物語の前日譚が描かれ、1998年9月15日時点で佐渡島に侵攻したBETAの大群によって佐渡島基地は陥落し3600万人もの犠牲者を出している(BETAと交戦していた軍人や避難していた住人達は兵士級や闘士級を始めとしたBETAによって次々と惨殺されている)。
SF(ストライクフロンティア)では
基本的に原作と同じ。桜花作戦の同時期にг(げー)標的の出現が明確に描かれるなど、外伝の出来事も組み込まれている。
ストーリー終盤では、原作における鬱展開の連続が軒並み回避されている。まりもちゃんも殺されないし、横浜基地防衛戦における反応炉破壊も死者を出すことなく、門級との戦闘もないため美琴も死なない。
そして、諸事情により夕呼先生も凄乃皇に乗ることになり、主人公と夕呼先生の乗る凄乃皇弐型と武と純夏、霞達の乗る凄乃皇四型、そして随伴するヒロイン達、という原作よりも万全で戦力の増した態勢であ号標的と相対し夕呼先生も交え対話をするが、その結果、上記の代償なのか
- EXTRA世界、主人公の元いた世界を含め、平行世界の存在を認識。
- 平行世界へ行こうとする
など原作より厳しい展開に。夕呼先生曰く「EXTRA世界含む平行世界にBETAが出現する(要約)」らしい
また対話の過程で
- 「我が使命に成功した世界があった。我が使命に失敗した世界があった」ということからEXTRA世界におけるあらゆるルートの存在も認識。
- 武のことを「個体識別名タケルちゃん」と呼んだことから、純夏の記憶を通して認識している模様
という本編で明かされなかった事実も判明した。
これらの事実と終盤で明らかになった
- 00ユニットからODL交換の際に頭脳級を通して人類側の情報が漏れていた
- 純夏と結ばれたことによって武は自身の意思とは関係なく元の世界に帰ることになった
という本編での説明を総合的に考えると…
お蔵入りとなってしまった第2部構想ではEXTRA世界にも出現する事が言及されている。
スーパーロボット大戦X-Ωのコラボでは
ザ・パワーを取り込んだインベーダーと死闘を繰り広げていたGGG、真ゲッターチーム、マジンガーZEROチームがマブラヴ世界に転移。この時点で各チームの補給ができない状況に。
ミネルバが転移しているため、状況次第ではあ号に「スパロボチームの解析情報が流れ込む」という凄まじい状況になっている。
旧型ゲッターしか使えない状況とはいえ、あのスパロボ展開を経験している竜馬ですら「しつこさに関しちゃインベーダー以上だな・・・!」とぼやくレベルの敵であるという描写がなされた
関連タグ
宇宙怪獣、アンチスパイラル、ギャオス、バイド、石の様な物体:似たような存在。ただし、此方はどの勢力も「人類(知的生命体)を滅ぼす」という明確な意思を持っている点で異なる。例としてギャオスの場合は、平成版に登場する個体は全て人類を滅ぼす為に製作された可能性が高い。また、ギャオスに限らず、バイドや、トップをねらえ!の宇宙怪獣も、元を糺せばれっきとした人類側の戦闘兵器が暴走したものになるという点も異なる。
フェストゥム、ELS、バジュラ:「人類の生息圏に襲来してきた全く異なる生態を持つ生命体」という点では似たような存在。
ただしこれらは種としての成り立ちやコミュニケーション方法が全く異なり相互理解に時間がかかってしまっただけで、いずれも本質的に人類と敵対したかった訳でもなく、相互理解さえできれば共存可能な生命体である点が異なる。
レギオン、フィロソマ:いずれも似たような存在。全体的に非常に似通っており、疎通不可である点や宇宙全域に生息域を増やそうとする点までそっくり。ただし、レギオンに関してはBETA達が崇拝するケイ素生命体のため、もし同じ場所に現れた場合BETAは支配権を譲ることになる。どちらにせよ地獄だが・・・。
劇場公開は1996年、オルタネイティヴ発売の10年前である。なお、フィロソマについては、その生態と惑星サイズという規模ゆえに、逆にBETA側がフィロソマに乗っ取られて利用される可能性が非常に高い。
スペースビースト:こちらも正体不明であり、人類と相容れる事が不可能な地球外生命体。もっとも、ビーストが人間を殺戮、捕食する理由は“恐怖を得る為”である為、絶対に倒さないといけないのだが。