概要
トレジャーのSTGシリーズ『プロジェクトRS』のラスボスに当たる存在。
登場作品は『レイディアントシルバーガン』と『斑鳩』の2作。
どちらの作品でも形状は縦長の双四角錐で、表面が黄金色に輝いているのが特徴。
『レイディアントシルバーガン』では、紀元前の地層からロボノイドの残骸と共に発掘されたオーパーツであり、地球連邦軍科学研究施設の第3調査部で解析されていたが、突如として覚醒。
猛烈な閃光を発して研究施設を消滅させると同時に、謎の機動兵器群を生成して地球上の人類を虐殺し、衛星軌道上に逃れていた宇宙巡洋艦TETRAのクルー(テンガイ艦長・バスター・レアナ・ガイ)とロボノイドのクリエイタのみを残して人類を滅亡に追いやる。
バスター&レアナとの決戦時には自分の役目と人類の"業"を語ると共に、生物の進化を辿るように姿を変えていき、人類を模した巨人へ姿を変えて襲いかかってくる。その後は地球連邦軍の中央司令部ともども紀元前10万年にタイムワープして……
中央司令部でロボノイドの残骸の記憶データ解析結果を見たクリエイタによれば、その正体は「地球を護るもの」であり「地球そのものの意志」、そして「全てを導くもの」であるという。本作に秘められたテーマを考慮すると「ゲームそのものの意志」であるともいえるだろう。
『斑鳩』では、産土神黄輝ノ塊という名前で登場している。
本作では鳳来ノ国の超能力者・鳳来天楼によって発掘された。物体と同調した天楼は周辺諸国を侵攻して滅ぼしていくなどの暴走を始め、自らの仏鉄塊・田鳧の内部に物体を搭載したほか、物体そのものに制御装置を取りつけてその力をも我が物にしようと企んでいた。
なお、『レイディアントシルバーガン』と『斑鳩』の世界観は連続している事が示唆されており、石の様な物体と産土神黄輝ノ塊も同一の存在と思われる。
『レイディアントシルバーガン』と『斑鳩』両作でディレクターを務めた、井内ひろしによる『プロジェクトRS』の新作と思われるタイトル『ウブスナ UBUSUNA』が井内が所属しているM2より発表され、同時に上記のBGMを使用し大まかなストーリーが載った動画を公開した。
ちなみに動画内に表記がある通り、斑鳩と同じくBGMも井内が作成している。
生み出した敵キャラ
STAGE3
AKA-O MIKA-L GALLOP UNDO UE2A-GAL
STAGE2
KOTETSU GOLETS NASU DAIKAI-10 GEDO-O
STAGE4
LUNAR-C 17VA-50 DAN-564 PENTA CA2-EKZO
STAGE5
SBS-33KI SBS-130 名称不詳(イベントシーンのみ)
変化した敵キャラ
STAGE6
W(--)W VARAS BECHEW OHTRIGEN XIGA
STAGE1
A STONE-LIKE
ボスとしての性能
『プロジェクトRS』両作共にラスボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかる。
どちらの作品でも画面全体を覆い尽くすほどの猛烈な弾幕を展開してくる上、開戦と同時に全ての武装が使用不能になるので反撃は一切行えず、60秒間のカウントダウン終了を待つほかない。
敵弾に対する防御手段が武装(レイディアントソード、ハイパーソード)に限られる『レイディアントシルバーガン』ではひたすら弾幕を回避するしかないが、『斑鳩』では敵弾吸収機能と属性変更機能が使用可能なので弾幕を吸収しながら耐えていく事になる。
『レイディアントシルバーガン』ではカウントダウン終了と同時に回避不能の閃光を発し、バスターとレアナの乗機シルバーガンを破壊して人類を完全に滅ぼしてしまったが、後に残されたクリエイタが前述の記憶データの解析結果を基に、中央司令部の設備と二人の遺伝子サンプルを用いてクローンを生成する事で人類を再生させた(つまり前述の「ロボノイドの残骸」とは前のループにおけるクリエイタ自身であり、これは最初から決まっていて、かつ幾度となく繰り返されてきた事だという)。そして二人のクローンを生み出したクリエイタは、「いつか人類がこの事に気づき、同じ過ちを繰り返さない事」を願いつつ機能を停止した。そして、石の様な物体も次の覚醒を待つかのごとく草木の中へ埋もれていった。
一方、『斑鳩』では、主人公の森羅と篝がそれぞれの乗機である飛鉄塊・斑鳩と銀鶏のリミッターを解除し、産土神黄輝ノ塊の発したエネルギー(弾幕)を吸収。機体の崩壊と引き換えに放たれた超高出力の「力の解放」を浴びて爆発四散した。しかし、石の様な物体が完全に消滅したのか、それとも再び眠りについただけなのかは定かではない。