概要
厄祭戦末期に開発されたヴァルキュリア・フレーム機「グリムゲルデ」を偽装する形で改修したモビルスーツ。
「ヘルムヴィーゲ」のデータを元にモンターク商会が偽装を施したが、当時との技術差からオリジナルの技術を再現しきれない部分は現行技術のパーツに置き換えられており、大型武装を扱う為のマニピュレータも、グレイズ・アインと同系統の物に変更されている。
グリムゲルデのフレームを用いてヘルムヴィーゲを再現する為に重装甲を纏い、リアクター出力も装甲や駆動部の維持に回されている。
また、機体カラーも赤から青に再塗装されている。
パイロットは石動・カミーチェ。
火星で発掘されたモビルアーマー「ハシュマル」との戦闘に備えてマクギリス・ファリドが手配したが、地球外縁軌道統制統合艦隊の司令としてモンターク商会の保有する機体に搭乗する事が危ぶまれた為、石動に託された経緯を持つ。
なお、機体名称は他のヴァルキュリア・フレーム機と同様で、ヘルムヴィーゲはヴァルキリーに由来する。リンカーとは「転生」を意味する「リインカーネーション(Reincarnation)」から。
なお型番の「0526」はパイロットの声優である前野智昭氏の誕生日からの引用。ヴァルキュリア・フレーム自体がセオリーから外れた型番なのもあり、型番にデザイナー関連のメタネタが散りばめられている本作のモビルスーツにあってグリムゲルデの型番にあった1228(デザイナーの海老川兼武氏の誕生日)も上書きされた結果、型番からデザイナー要素が消えた稀有な機体となった。
機体データ
型式番号 | V08Re-0526 |
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全高 | 21.1m |
本体重量 | 43.9t |
動力源 | エイハブ・リアクター |
使用フレーム | ヴァルキュリア・フレーム |
武装 |
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パイロット | 石動・カミーチェ |
武装
ヴァルキュリアバスターソード
ヘルムヴィーゲ専用の超大型剣。
持ち手部分は用途に応じて伸縮可能な他、装備を分解する事でショートクラブと大剣としてそれぞれ使用する事が出来る。
非使用時はフロントアーマーを展開したマウントラッチに懸架されるが、使用時にはその重量を支える目的で脚部接地部分を展開する必要がある。
ヘルムヴィーゲ・リンカーが用いるものは、モンターク商会が入手した当時の設計データから再現されている。
また、本機はこれを両手で保持して使用したが、ガンダム・フレームを採用したガンダム・バルバトスルプスは片手で使用してみせた。
電撃角
頭部に備えられた二本の長角。
敵に組み付いた極至近距離戦で使用される武装であり、敵の装甲に突き刺し内部構造を焼き切る目的で使用される。
なお、放たれる電撃から機体のセンサーを保護する為、使用時にはフェイスマスクが展開される。
ガンプラ
1/144スケールのHGIBOから発売。ヴァルキュリアバスターソードは差し替え無しで展開可能。脚部展開ギミックは差し替えで再現可能となっている。
グリムゲルデ同様バイザーパーツが無く、アイボールセンサーがむき出しになっている。
ちなみにヴァルキュリアバスターソードの柄は太いため、バルバトスルプスに持たせるのは改造が必要。