ヴァルキュリア・フレーム
ゔぁるきゅりあふれーむ
厄祭戦末期に開発されたモビルスーツのインナーフレーム。
戦局打破の目的でガンダム・フレームと同時期に開発されたフレームであり、構造が単純でエネルギー効率に優れているほか、軽量で高い機動力を持つ。また、グレイズ・フレームと同じく頭部に球状センサーがあり、頭部の装甲を展開してセンサーを露出させ、索敵モードにすることが可能。
しかし、その軽さ故に格闘戦において敵機に大きなダメージを与えることが困難であるため正確な重心コントロールが必要になる。
出力を除けば総合性能はガンダム・フレームに劣らないが、ガンダム・フレームが注目されたためか生産数は9機と非常に少なく、実戦記録も僅かしかない。
なお、マクギリスがギャラルホルン及び、阿頼耶識の説明をするときに、装甲を取り付けられていない、フレームのみの状態のヴァルキュリア・フレームが複数機イメージ内で登場していることから、ギャラルホルンにほぼすべての個体が管理されていると思われる。
ガンダム・フレームの陰に隠れてしまったものの、厄祭戦終結後にヴァルキュリア・フレームの設計思想がギャラルホルンに再評価され、ギャラルホルンの主力モビルスーツであるEBシリーズの礎となり、ゲイレール・フレームやグレイズ・フレーム、レギンレイズ・フレームの開発に活かされる事となった。
ヴァルキュリア・フレームを採用したモビルスーツの名前はリヒャルト・ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」に登場するヴァルキリー9姉妹の名前に由来する。
また本作に登場するモビルスーツは属するフレームを表す型番の前半部分がデザイナーのローマ字表記を分解したアルファベットで構成されているというメタ的なお遊びで付けられているのだが、このヴァルキュリア・フレームは例外的に「V(恐らくヴァルキュリアの頭文字)+数字(恐らく機体ごとの製造順)」という構成になっており、代わりに映像作品に出たグリムゲルデの型番の後半部分は本機のデザインを務めた海老川兼武氏の誕生日から引用されている。
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