概要
WiiUで発売された『スーパーマリオ3Dワールド』の移植作である『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』に収録されたゲームモード「フューリーワールド」に登場するクッパで、彼が何らかの理由でかつてないほどに怒り狂い、暴走してしまった姿。
非常に巨大なうえ、黒みがかった体に、赤熱化した鬣や目、腹部にコウラのトゲなど、歴代でも異彩なまでの威容を放っており、より巨大怪獣感が強まったと言える。
「ネコの国」に存在する湖「ネコ湖」に居座り、辺り一帯を闇のようにドス黒い絵の具に沈めてしまっているようで、その変容に困った息子のクッパJr.と共にクッパを元に戻すことが本作の主題になっている。
Jr.と協力するというのは歴代でも珍しく、半年ほど前に発売された『ペーパーマリオ オリガミキング』以来の共闘となる。
普段はステージ背景の湖上でコウラに籠ったような状態で宙に浮いていたり、島のように浮いていたりしているが、寝ているのかどうかも不明。しかし一定時間経過するかクッパのアミーボを使うと (活動前の予兆として雨が降り始める) 回転しながら空中に浮かんで全身を見せ、一帯を嵐吹き荒れる荒天に豹変させ暴れ始める(ちなみに、このとき各所にいるかわいいネコたちも、クッパの怒気に影響されてか凶暴化して襲いかかるようになる)。
一定時間経過するか、各地にあるネコシャインを獲得すると、その強い光に当てられフューリークッパが逃げていき、束の間の平和が訪れるほか、ネコシャインを集めてネコ湖にある伝説のアイテムギガベルの封印を解くことで、巨大なギガネコマリオに変身して直接対決することもできる。
攻撃手段はコウラのトゲを発射して降らせたり、火球や火炎放射などのほか、レーザーのような熱線も放ってくる。降り注いだトゲはエリアに刺さって新たな足場や熱線を防ぐカベになったりするほか、熱線でしか壊せないブロックの謎解きもあるため、フューリークッパが活動しているときにしか手に入らないネコシャインもある。
フューリークッパ登場時のBGMは、マリオシリーズでも異色のデスボイス+ヘヴィメタルというもので、曲の雰囲気やデスボイスなどから『F-ZERO X』のBGM「CAR SELECT」を思い浮かべた人も多いようだ。
外部出演
『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』発売記念として開催されたイベントで、スピリッツボードに期間限定で登場した (現在はショップで購入可能) 。ランクはLEGEND。
常時メタル&ジャイアント化、一定時間でカレー状態と化すクッパと聞くと、ベビィクッパ戦とほねクッパ戦を併せ持つような恐怖を連想させるが、今回は炎の床とスーパーアーマーはなしなので、動きを見切って遠距離ワザ、もしくは手数の多いファイター中心で戦えば難なく倒すことができる。
また、面倒な人はもちこみアイテムとスーパースターリングなどで場外撃墜するのもオススメ。
関連イラスト
関連タグ
クロクッパ:『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』に登場した黒く変貌したクッパで、黒い絵の具にまみれたところも、暴走しているところもよく似ている。
ダイマックス:予告編でマリオも巨大化してフューリークッパと戦う様子が見られ、ダイマックスを思わせるという感想が早くも見られた。
ギガクッパ:先鋭化・巨大化したクッパの代表例。
NewスーパーマリオブラザーズWii:こちらでもクッパが巨大化する。
ベビィクッパ:ラスボスの巨大化クッパが白目であったり、背景から登場するなどの類似点がある。
ガメラ:ボンボンの漫画等では、以前からネタやオマージュとして四肢から火炎を出して空を飛ぶクッパが描かれたが、フューリークッパはこれまで以前よりも怪獣っぽい部分が見える。
厄災ガノン:憎しみによって狂暴化してしまった任天堂のラスボス繋がり。しかし、フューリークッパが漆黒の絵の具を纏っているのに対し、こちらは怨念を纏っている。
ブラスカの究極召喚:親父キャラかつ変貌を遂げた繋がり。しかも戦闘BGMがデスボイスの歌唱とメタルサウンドという共通点がある。
以下、ネタバレ注意!
ネタバレ
実はクッパがこの姿になってしまった原因は、なんとクッパJr.だったのである。
その経緯はスタッフロールで描かれたJr.の絵によって明かされており、その内容をまとめると……
- 元々クッパ親子は、軍団を引き連れてネコの国にバカンスにやって来ていた。
- いざ到着し、Jr.は父を遊びに誘おうとしたが、当のクッパはグッスリと寝てしまっていた。
- そこでJr.は、イタズラとしてクッパの顔に黒い絵の具で落書きをした。
- すると、その黒い絵の具がクッパと融合して暴走を始めてしまう。
- 軍団は総出でクッパを元に戻そうと試みるも、その圧倒的な力の前になすすべもなくやられてしまい、途方に暮れていた。
……ということらしく、本人に悪気はなかったという点でも『ペーパーマリオカラースプラッシュ』に酷似した経緯であった。
結局真相を知らずじまいだったマリオも、聞けば呆れてものも言えないだろう。