概要
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズに登場する、文字通りのザコ敵の軍団である。
雑魚敵と言われているだけあり非常に吹っ飛びやすく、ダメージ0の状態であっても一撃でKOすることが可能なほどであり、攻撃も、必殺技が使えない上、吹っ飛ばし力が低いためかなり弱い。
……しかしながら名前が示している通り軍団であるため一気に数体現れる上、攻撃力は他キャラと同程度はあるために油断禁物な存在でもあり、プレイヤーにとっては変なところでトラウマを植え付けられることもある敵である。
その正体や生みの親については不明である。『64』と『DX』ではマスターハンドの直前のステージに登場するため、マスターハンドとの関連性があるのかもしれないと思われていたが、詳しく語られていないため不明。『X』ではタブー同様にコアが存在するため、タブーと何かしらの関係があるのかもしれないと思われたが、やはり詳しくは語られていない。
シリーズを通して何かしらのファイターのモデルチェンジとなっているが、「必殺ワザが一切使えない」「アイテムを拾えない」「崖つかまりができない」など細かな差異点もある。
アイテムを拾えないことが裏目に出て、爆発物を攻撃により爆発させプレイヤーが不意に大ダメージを受ける場合もある。
なお、『for』以降では謎のザコ敵軍団の代わりに、Miiファイターをベースとした「謎のMii軍団」が登場している。
作品別
ニンテンドーオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
ファイターの骨格を利用した12種類が用意されており、使ってくるワザも対応したキャラクターに準じている。なお、マリオとルイージを元にしたものは同じ見た目。
海外名は"Fighting Polygon Team"。
一人用ゲームの10ステージ目において30体も登場するが、一度に3体しか出現できないため大した脅威ではない。マップはデュエルゾーン(後の作品でいうところの戦場)である。
1体1体は倒しやすいが、このマップでは落下速度が下がり、プレイヤー側も吹き飛びやすくなる為、油断しているとミスをする可能性もある。
ヨッシー軍団やカービィ軍団にも言える事だが、仲間同士ではない為、同士討ちになる事が多い。
また、モンスターボールが出やすく、「ポケモンフィニッシュ」のボーナス、30体全部倒すのに時間がかかる為「ラッキー3」のボーナスが狙いやすい。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
今作では同時に5体出現するようになった代わりに、種類は男性型と女性型の2タイプのみになった。男性型はキャプテン・ファルコン、女性型はゼルダがベース。
ワイヤーフレーム調のデザインで、ちょっと透過度がついたことで体の中にコアのようなものが見られ、顔には『スマブラ』のマークが描かれている。
海外名は"Fighting Wire Frames"。
前作同様に一人用で登場するが、前作の一人用ゲームにあたる「シンプル」ではなく「アドベンチャー」モードに登場。
そして今作から新たにミニゲーム集である「競技場」が新設され、その一項目として謎のザコ敵軍団を相手にいろいろなルールで遊べる「百人組み手」が登場した。
百人組み手では文字通り合計100体の謎のザコ敵軍団と戦う「百人組み手」のほかに、10体と戦う「十人組み手」、三分間生き残りつつ多くの敵を倒す「三分間耐久組み手」、十五分間生き残りつつ多くの敵を倒す「十五分間耐久組み手」、やられるまでに倒した数を競う「エンドレス組み手」、極め付けとして最初から本気でプレイヤーを蹴落としにかかる「情け無用組み手」が存在する。
「情け無用組み手」のみ他のモードとは大きく性質を異にしており、吹っ飛びにくく、逆にプレイヤーが一撃で吹っ飛ばされるほど強化されている。どこがザコ敵だ。
若干のトラウマになったプレイヤーも少なくないだろう。
イベント戦Lv.37「伝説のポケモンたち」では巨大化したザコ4体(男性型、女性型それぞれ2体ずつ)とプリン1体の計5体(それぞれストックが2機ずつあるので実質10体)と戦う。
大乱闘スマッシュブラザーズX
今作では男性型(ザコレッド)と女性型(ザコブルー)の他、頭身が低く角が生えたザコイエロー、1頭身のザコグリーンが加わって4種類となり、戦隊モノみたくなった。
ザコレッドはキャプテン・ファルコン、ザコブルーはゼルダ、ザコイエローはマリオ、ザコグリーンはカービィがベースとなっている。いずれも元になったキャラよりわずかに大きい。
海外名は"Fighting Alloy Team"。
一人用の「シンプル」には引き続き登場せず、さらにアドベンチャーモードもほぼ別ゲーになったため、出番が競技場にしかなくなってしまった。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / WiiU
これまでの謎のザコ敵軍団に代わり、謎のMii軍団が登場。
Miiスタジオに保存されている既存Miiや、プリセットに入っているMiiからランダムに出現する。
さらに「シンプル」のセミファイナルステージに復帰。
モーションはMiiファイターと同じだが、どうやらフィギュアが別に存在することもあってMiiファイターとは違う存在として設定されている模様。コスチュームも専用のもの。
例によって必殺ワザ・アイテム使用・崖つかまりができず、カービィで吸い込んでコピーすることもできない。
友達のMiiも現れるが、全員にっこり、楽しそうにしているので、スカッとふっとばしてしまおう!!
なお、組み手に登場するものは25体おきにMiiではないファイターが登場する。このMiiではないファイターは通常のファイターと同じ仕様になっているが、ふっとびやすい点は同じ。また、50の倍数番目に登場するもの(つまり、Miiでないファイターの2人に1人)は巨大化している。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
前作から引き続き、謎のMii軍団が登場。本作では表情も通常のMiiファイターと同様に変化する。
Miiではないファイターも引き続き登場するが、巨大化はしなくなった。
また、本作で追加された「オールスター組み手」は前作のゲームモード「オールスター」と統合したようなシステムになっており、その時点で使用可能なファイター達が初登場したゲームソフトの発売日順で登場する。
「シンプル」を引き継いだ1人用モード「勝ちあがり乱闘」でも、ルートによってはMiiファイターとの軍団戦が存在する。ただしこちらは謎のMii軍団とは異なり、必殺ワザもアイテム使用も崖つかまりも可能で、ボイスも設定されている通常仕様のMiiファイターとなっている。ルートのテーマにちなんだ衣装を身に着けているので、注目してみると面白いだろう。
さらに、軍団のスピリッツも登場した。