概要
『スーパーメトロイド』にのみ登場。
スペースパイレーツの幹部でツーリアンへの道を開くための四体のボスの一体。
惑星ゼーベスのマリーディアに生息する巨大な水棲生物であり、人の顔のような頭部と緑色の表皮が特徴的なキャラ。鎧の如く強固な甲羅を持つ大型甲殻類。卵生で、脱皮を繰り返しながら成長していく。
尾にあたる部分には鋭利な触角があり、外敵への攻撃に使用される。また、八本の歩脚の力は非常に強く、時に大型の水生生物すらも捕食する。
口からは粘性の高い液を吐き、敵の動きを拘束した後に歩脚で捕らえ強力な尻尾で打撃を加えることで弱らせる。ちなみに電撃に非常に弱い。
ドレイゴンと戦うエリアではコイツの子供たちの姿を確認出来る。また弱点である腹部は攻撃し続けることで赤黒く変色していくと同時に終盤は少しずつ穴が空いていく演出が存在する。
最終的には腹部にぽっかりと大きな穴を開けて死亡する。
小技
有名な小技としてドレイゴンを瞬殺させる小技が存在する。
方法を簡単に説明すると、
①:エリアの左右に設置された砲台を破壊する。
②:ドレイゴンの捕獲技に捕まる。
③:その状態でグラップリングビームを①で破壊した砲台に接続する。
④:砲台から電流がグラップリングビーム→サムス→ドレイゴンと伝わり、感電死させる。
というもの。
強力な電流をサムスを通じてドレイゴンに叩き込む形になるため当然サムス自身もダメージを受けるが、ここまで普通に進めた状態のサムスではそのダメージにもごく当たり前のように耐えてしまうため、結果的には被害も少なく倒せる。
斜め撃ちやダメージを与えるタイミングの少なさ、攻撃力の高さからまともに戦えば決して弱いボスではないが、この小技のお手軽さ故かなり不遇なキャラクターであると言えるだろう(まあ、これより不遇なキャラクターもスーパーメトロイドには存在するが……)。
ちなみにドレイゴンをシャインスパークで倒すと常時スピードブースター使用状態になる通称ブルースーツと呼ばれる裏技もある。
ダッシュや回転ジャンプの体当たりだけで敵を粉砕し、シャインスパークもいつでも発動可能の反則的な能力だが、そもそもドレイゴン戦の狭い空間でシャインスパークを発動すること自体が難しいので、魅せプレイの域を出ない。
余談
ドレイゴンとの戦闘前には4体のエビアが現れるが、この内の一匹のエビアの軌跡をたどると英語の筆記体で"Keiko Love"という文字になる。これはスーパーメトロイドのプログラマーである藤井康彦氏が当時付き合っていた彼女へのメッセージをこっそり入れたものとなっている。
スーパーメトロイドに登場した他の大ボスリドリー、クレイド、ファントゥーンはそれぞれ別の新作に再登場しているため、『スーパーメトロイド』で再登場がない大ボスはこのキャラクターのみとなった。