概要
黒髪の少年魔道士。現実主義者で時には冷徹な判断もあっさり下すグレイル傭兵団の参謀。
しかし、団長アイクに対しては絶対の忠誠を示し、彼の反対する場合は極力避けるようにしている。
アイク以外には仲間にも心を開かず、特にラグズを嫌っている。蒼炎の軌跡では誰に対してもそっけなく接していたが、暁の女神では若干その態度も柔らかくなった。
なお、魔道使いとしての力もあるため、戦力としてもかなり頼りになる。特に風魔法を得意とする。
暁の女神では、アイクとのみ支援Aでクリアすると後日談が変わる。
イベント・拠点会話
- 2周目以降のプレイ時に、メモリーカード引継ぎ・エルラン参入などの複雑な条件を満たすと四部終章Area.5(最終マップ)で、セネリオとアイクに関する昔話が語られる拠点会話が発生する。
- 2周目以降のプレイ時に、特定のキャラクターと戦闘会話(マップ上で敵として対峙したときの会話)を発生させると、特殊なエンディングが追加される。
過去
アイク以外には心を開かないセネリオだが、それには彼の壮絶な過去が関わっていた。
セネリオはベオクとラグズの混血である「印付き」であり、物心がついた時には少なくとも母親ではない女性に何らかの義務として育てられており、その女性はセネリオの事を厄介者として扱っていたという。
4歳の頃にその額の印を「精霊の護符」と勘違いした老い先短い賢者に後継者として売られ、寝る間も惜しんで魔道の知識を詰め込まれた。その後賢者が亡くなり食料がなくなった為、館の外に出て近くの村に行ったが、そこではじめて自分が喋れない事に気づいた。セネリオに関わったふたりはセネリオに一方的に言葉を投げつけるだけで、返事を必要としていなかったからである。
村はガリアに近かった事もあり、「印付き」のセネリオはラグズと事を荒立てたくない村人のベオクたちからは忌み嫌われ、石をぶつけられた。しかし飢餓で森の入口で倒れてしまったセネリオに、自分の弁当を差し出す人物がいた。それが幼い頃のアイクであり、セネリオが生まれてはじめて自分に優しくしてくれた人間だった。
アイクはまた翌日も弁当を持ってくるとセネリオに約束したが、セネリオが館に戻って翌日に村に行くと、村は負のメダリオンの影響を受けて暴走したアイクの父グレイルによって壊滅していた。セネリオはひとりひとり死体を調べて恩人の少年がいなかった事から彼がまだ生きていると確信し、村に残された食料と金銭を手に恩人の少年を探す事を決めて旅立った。その道中でラグズとはじめて遭遇するが、蔑すむ目で自分をいないモノとして扱ったことから、ラグズを嫌うようになる。
やがてクリミアに辿り着き、一番近い教会を尋ねたところ、印を「精霊の護符」と誤認した司祭から魔道の才能があるとして世話を受けれるようになり、そこで一般教養と言語を身につけた。やがてクリミア中を旅をしたところようやく恩人の少年を見つけたが、その恩人は村での事件がきっかけでセネリオとの記憶も失ってしまっていた。それでもセネリオは自分に唯一優しくしてくれたアイクの為に尽くす事を決意したのだった。
実はセネリオはデイン王アシュナードと、その妾妃であるアムリタとの間に生まれた、デイン王家の真の後継者である。また母方の血筋を辿れば竜鱗族の王族でもあり、デギンハンザーの孫にしてラジャイオンとクルトナーガの甥でもある。セネリオの外見は母親譲りであり、肌の色以外は伯父たちとよく似ている。
アシュナードはアムリタの竜鱗族としての力を求め寵妃としたが、子どもが生まれた為にアムリタは竜鱗族としての力を失ってしまった。更に生まれた子ども竜鱗族のような力は持たなかった為にアシュナードは興味を失い、アムリタを探しにきたラジャイオンへの人質にした後に捨てたという経緯がある。一方のアムリタは引き離された我が子を求めており、また再会できる時を待ち望んでいた。
ユニット性能
蒼炎の軌跡では魔道士から賢者にクラスチェンジ。暁の女神では風の賢者(ウィンドセイジ)から大賢者(アークセイジ)にクラスチェンジする。属性は闇。
蒼炎の軌跡・暁の女神を通して、優秀な魔道士として活躍してくれる。
どちらでも初期スキルとして「連続」を持っており、魔力、技、魔防の成長率が高く、得意魔法である風魔法攻撃はかなり強力。
HP、力は伸びにくいが、暁の女神ではそれらも含めて全体的に能力の成長率が上がっている。魔道士としては使いやすいユニットである。
※蒼炎の軌跡では、魔道士は理魔法と呼ばれる炎・風・雷の3つの魔道書を装備できる。賢者にクラスチェンジすると、使用可能武器が増え杖か軽器(ナイフ)のどちらかを選べる。
暁の女神の風の賢者は理魔法3つ、大賢者にクラスチェンジすると加えて杖が装備可能となる。
ヒーローズ
冷徹なる参謀 セネリオ
属性 | 緑 |
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兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | レクスカリバー+→深き印の風(専用) |
奥義 | 爆風 |
A | 水薙ぎ3 |
C | 魔防の鼓舞3 |
2017年5月から登場。
ステータスは速さが少し高い以外どれも突発した数値をしていない。
魔防はやや高めで魔道受けとしても運用できるが高いと言えるほどではない。守備は低いため懐に潜り込まれないように注意。
水薙ぎは追撃は出来なくなるが相手が物理以外で速さが勝っていると反撃を封じる。武器の「レクスカリバー+」は威力は高いが特に効果はないため、スキル継承で別の魔道書を持たせたほうがいいかもしれない。
2018年3月のアップデートで専用武器「深き印の風」が追加。攻撃の封印3を内蔵した武器で特殊練成効果はアウル系の効果を追加。これで弱体化と攻撃を両立できる個性を得た。
2024年2月から神装英雄に選ばれた。死の国ヘルの衣装を身に纏った。
とまどいの参謀 セネリオ
属性 | 青 |
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兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | 青の花かご+ |
補助 | 攻撃速さの応援+ |
A | 攻撃魔防の絆3 |
B | 速さの共謀3 |
C | 魔防の開放3 |
2019年2月からの超英雄でセネリオ初。
通常版とステータスを比べるとほぼ大差無い。
武器の「青の花かご」は味方と隣接していると自身の全能力が+3される効果を持つ。機動力が上がり、サポートも出来るようになった。
しかし騎馬特効の弱点が増えたので注意。
沈黙の唇 セネリオ
属性 | 無 |
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兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | 戦神の戦術書(専用) |
奥義 | 氷蒼 |
A | 鬼神明鏡の瞬撃 |
C | 始まりの鼓動3 |
2022年4月からの超英雄で3年ぶりの実装。子ども姿だが原作の彼の過去に触れた「声は出るが、喋れない」設定の状態で登場した。
通常版とステータスを比べると攻撃と魔防が大幅に上がった。攻撃は全魔道ユニットで二位タイ。
専用武器はキラー武器効果と自身のHPが25%以上なら戦闘中、攻撃魔防+6かつ「自分の魔防-敵の魔防」の数によって様々な効果が発動。
・1以上は絶対追撃
・5以上は剣、獣、弓などの物理武器の敵は反撃不可
・10以上は敵の奥義以外のスキルであるダメージ軽減効果を半分無効
スキルとステータスが良く噛み合い、基本魔防の低い物理武器のユニットが多いので何もさせない戦法と攻撃的。
弱点は魔防の高い魔法、杖、竜以外の相手だとダメージは与えにくく「5以上」の効果は発動せず、必ず反撃を喰らう。魔防が高くても反撃不可を無効化されるクリスマスオルティナや開花フィヨルムなどは反撃で倒される。魔法特効のギネヴィアやレイヴン効果のナギや魔王リオンとかなり弱点が目立っている。なるべく物理で魔防の低い相手とだけ戦う方がよい。
古格伝統の風使い セネリオ
属性 | 青 |
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兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | 魔道のランタン+ |
奥義 | 氷華 |
A | 攻撃魔防の密集3 |
C | 歩行の呼吸3 |
2023年1月の超英雄で今回はカダイン衣装で登場。
子ども版とステータスを比べると魔防が少し上がっただけで他は大差ない。
魔道のランタンはターン開始時に自分のHPが25%以上あると「移動可能な地形マスを平地マス扱いになる」「奥義カウント変動量+1」付与。
もう一つは自分から攻撃するか周囲二マス以内に味方がいると戦闘中、攻撃魔防+5。
守備は紙耐久な弱点は一緒で所持スキルもそこまで実用性は低いので継承は必須。
神将に傍にある者 セネリオ
属性 | 緑 |
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兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | 大賢者の書(専用) |
奥義 | 陽光 |
A | 類稀なる魔道の才(専用) |
B | 魔の見切り・追撃 |
C | 始まりの鼓動4 |
第七回英雄総選挙で男性部門第二位を獲得したことで2023年8月から登場。原作の最上級職、大賢者(アークセイジ)の衣装で別Verのレギュラー入りは初。
通常版とステータスを比べるとHP、攻撃、魔防が大幅に上がった。
専用武器はキラー武器効果と自軍に総選挙セネリオと支援を組んでいる味方がいるとターン開始時に周囲二マス以内にいる自分と支援相手に全ステータス+6かつ囮指名付与。逆に支援を組んでいない場合は最も守備の高い味方が対象となる。この囮指名を付与された味方は護り手が発動する。ただし付与した味方が所持する武器と同じ射程距離のみ対象で近接武器は『近間』遠距離武器は『遠間』となる。
もう一つは周囲三マス以内に味方がいると戦闘中、全ステータス+5かつ周囲三マス以内の味方のうちバフが高い数値分、各ステータスが増加と魔防版の回避効果。戦闘面も常備している。
専用Aスキル「類稀なる魔道の才」は自分のHPが25%以上の時は戦闘中、全ステータス+7かつ敵の錬成ブレス効果無効かつ「自分の魔防-敵の魔防」値によって様々な効果が発動。
・1以上はキャンセル効果無効
・10以上は自分から攻撃するか敵が遠距離武器の場合、二回攻撃
ヘイズが持っていたBスキルの魔の見切り・追撃が早くもレギュラー入り。
新奥義「陽光」は発動時、自分のHPが70%以上の時は敵の魔防60%分、奥義ダメージに加算。70%未満の場合は40%へ減少するが自分の最大HP30%分回復する。この奥義は魔法・歩行ユニットなら誰でも継承可能。
物理の耐久面が脆い弱点は同じでダメージ軽減で無理やり耐えられるが狙撃などの軽減無効には弱い。囮指名は近距離反撃/遠距離反撃の効果を持つ味方に付与してもあくまで元の射程が対象のため、異なる射程の武器は護れないので相性は悪い。
エンゲージ
DLC第二弾から、新たな紋章士として登場。
「蒼き参謀の腕輪」に宿る紋章士で、通称賢風の紋章士。
スキル・能力補正ともに魔法寄りの紋章士であり、魔法職の味方なら基本誰でも相性は良いだろう。また、参謀らしく味方のサポートも得意。
シンクロスキルの「囮指名」は、指定した味方を敵から狙われやすくするという効果。盾役を囮指名すれば、低耐久なユニットが前線に残っていても安全に戦える。紋章士アイクとエンゲージ中のユニットは防御が大きく上昇するので、原作での関係を象徴するように好相性。
後に上記の総選挙特別版セネリオのスキル効果としてヒーローズにも実装された。
エンゲージ技「ディザスター」は、炎・雷・風魔法の三連範囲攻撃。他の魔法系スキル「理の神髄」や「陽光」も同時に発動する。この技をアイクとシンクロ/エンゲージ中のユニットと隣接して発動すると「ディザスター+」にパワーアップし、攻撃範囲が増加する。
関連イラスト
関連タグ
アイク(ファイアーエムブレム) ソーンバルケ ミカヤ プラハ
ゴードン…同シリーズの中の人繋がり。
ヒューベルト=フォン=ベストラ…同シリーズの黒髪慇懃無礼参謀繋がり。