概要
『ドラゴンクエストⅤ』の空白の8年間を描いた作品『ドラゴンクエスト 天空物語』に登場する作品のオリジナルキャラクター。
銀髪赤目の魔法使い。第2巻から登場。
年齢は不明だが、作中のセリフなどから17歳以上と思われる。
天空の勇者を探しており、その勇者が持つ「天空の剣」を所有しているグランバニアへ訪れ、テン達と出会う。
魔法は主に「メラ」、「メラミ」、「ギラ」などを使用。後にソラに「ギラ」を教えた。
無詠唱、呪文名を口にせずとも魔法を放てるほどの腕前。
本名は「カデシュ=レアルド=ストロス6世」。母からの愛称は「カディ」。
物語より数年前、魔物に滅ぼされた辺境の小国「ストロス」の王子にして生き残り。
ストロスの杖の継承者だったが、杖の魔力に圧倒されているため、杖には選ばれなかった。
国が魔物に攻め込まれた際、両親の命を引き換えに一人生き延びるも、自身も胸に命にかかわる重傷を負ってしまう。
この襲撃は作中で「巨大な神殿を作るための人狩り」という説明から、セントベレスの神殿を作るための奴隷を集めるための襲撃だったと推測される。
この経験により極度の魔物嫌いで、登場初期はミニモンやゲレゲレに躊躇なく魔法を放ったこともあった。
グランバニア襲撃の罪で拘束されるも、自身の望みとテンが「天空の勇者」であるかを見極めるため、テン達の旅に同行する。
加入後当初は協調性が皆無で、テンのことも未熟さと幼さから「天空の勇者」であることを認めず、
チゾット村ではテンの実力をはかるためにラヴェリカの部下たちを使ってテストをするなど、自身の目的のためには他人を利用することも厭わなかった。
だが旅を続けるうちに冷たい雰囲気は薄れ、小さくもテン達を気にかける行動に出たり、文句を言いつつも変装をするなど協調性を持つようになっていく。
7歳の時に父に連れられ、ストロスの杖が安置された間に赴くが、杖の魔力に圧倒される。
更に杖の間は一部が足首まで水が湛えた場所でもあり、圧倒されて足がすくみ水面へ転倒。
この時混乱のあまりすぐに水面から起き上がれず溺れてしまい、そのままカナヅチになってしまった。
ちなみにカナヅチと知っているのは作中でソラのみ。
ストロス国の生き残りであるためか賞金がかけられており、ヤグナーからは2年ほど前から執拗に追われ続けている。
物語終盤、エンプルとの契約効果により絶命寸前のヤグナーとの決着のため、ストロスの異空間に残り、消息を絶つ。別れ際、テンに対し友のように思っていたことを告げる。
カバー裏4コマでは静電気体質らしかったり、オマケでは真面目な顔で大ボケなことを言ったりと、なかなかいじられ甲斐のあるキャラクター。
過去が過去故に読者からも安否が気遣われたが、「ラジオ体操できるくらい元気」とは本人の弁。
作中でも整った外見のため、グランバニアの侍女達やミニモンから熱烈に支持されており、原作ゲームには登場しない漫画版のみの出番ながらも読者からも人気が高かったキャラクター。
物語中盤からドリスとの関係が描写され、終盤、自身が持っていたストロスの紋章を象ったペンダントをドリスに託している(結果的にこれが事実上の死亡フラグになってしまった)が、明確な生死は描かれていない。
外伝ギャグエピソード「いちねんてんくうぐみ」では、テン達の担任教師として登場するが、プライドの高さから授業をやらずに放置して頻繁に自習にしたり、まじめに授業をしようとした時に限って持病で倒れたりと問題教師と化しておりまともに授業になったためしがない。
転校生を紹介するときでさえ「正直どうでもいいがな」「名は忘れた、どのみち汚らわしい魔物だ」と毒舌を吐くなど本編に劣らずブレない。
関連タグ
ドリス:『ドラゴンクエストⅤ』の登場人物。上記のように天空物語ではカデシュと恋愛要素がある。またマルティナとも類似点が見られる。
主人公(DQ11):『ドラゴンクエストⅪ』の主人公。「正体は幼少の頃、魔物に国を滅ぼされた王子」「伝説の武器を継承するはずだったが(謎の敵に)圧倒されたことでできなかった」「世間から追われる立場」「髪型も似ている」「マルティナと類似点のあるキャラと恋愛要素がある」など類似点がある。