あらあら よるべなくさまよう哀れな魂がまたひとつ……この世の果てに流れ着いたようだね。
声:恒松あゆみ(『ドラゴンクエストⅪS』)
概要
『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』に登場するキャラクター。
ドゥルダ郷の長であり、ロウの師匠。
修行僧を束ねる郷の最高位である大師で武術の達人だが、堅苦しいのが苦手らしく、口調はかなりフランクな姉御肌キャラ。一人称は「あたい」。
胸元を開けた花魁のような派手な着物を着ており、結構なナイスバディ。ただし性格に反して体格は比較的小柄でありセーニャと同じくらい。
悪さをする弟子や臆病者の弟子には愛用のお尻叩き棒で容赦なくお仕置きする。
お仕置き最多記録もロウが一番で、未だに抜かされたことがないという。
弟子の間でも『ロウのようになることなかれ』という戒めになっている。
ユグノア王国の王子は幼い頃に6年間ドゥルダ郷で修行するしきたりがあり、本来なら彼女が王子である主人公の師匠になるはずだったのだが、魔物の襲撃によりユグノアが滅亡して主人公が行方不明になった事でそれが叶わなくなってしまう。
その後、勇者は悪魔の子だという噂が流れて、ユグノアと友好関係にあったドゥルダ郷がデルカダール王国に敵対視されるが、ニマ大師の力を恐れたデルカダールはドゥルダを攻める事ができず国境封鎖だけに留まった。
それから16年後、魔王ウルノーガによって世界が大崩壊する際に、全魔力を使って防御方陣を張り、ドゥルダ郷を崩壊から守るも、力尽きて死亡した。
死後は魂となって冥界に留まっており、霊体になって再び教えを請いに来たロウを指導して奥義グランドクロスを伝授し、さらにロウを追って霊体になってやって来た主人公にも奥義覇王斬を伝授する。
そして冥界にまで手を伸ばしてきた魔王から主人公とロウを守るために、連携奥義グランドネビュラを伝授した後、最期の力で魔王の目を逸らしてその隙に二人を逃がすのだった。
魔王ウルノーガを倒した後、主人公が時間溯行で世界崩壊前に戻り、生命の大樹の破壊を阻止して歴史修正された事で世界崩壊が無かった事になり、その結果彼女の死も回避される。
ドゥルダ郷で主人公と生きた姿で再会(前述の封鎖を命じていたのはホメロスだったようで、ホメロスが行方不明扱いになったあと解除されている)し、この時、時間遡行する前の記憶が僅かに残っているのか、主人公に「初めて会った気がしない」と言う。
新たな脅威である邪神ニズゼルファを倒す力を授けるために究極の修行法連武闘魔行を主人公たちに課す。
なお70歳前後のロウの師匠なので年齢は少なく見積もっても80代以上でないと不自然なはずだが、その姿は若い女性の姿である。この理由は全く説明されていない。
ただし不老不死というわけではないようで時間遡及後の本人いわく、寿命が近いことを示唆していて、生きて主人公に会えたことに「長生きはするもんだ」と述べている。
『ドラゴンクエストⅪS』におけるロウの追加シナリオでは、稽古をつけてもらうために冥府へ赴いてきたロウの覚悟を試すため、彼の愛読書「ピチピチ★バニー」の表紙のバニーガールそっくりの姿になりすまし、ロウを平和なユグノア王国の幻影へいざない、試験の一環で戦うこととなる。
試験に合格したロウからバニーちゃん姿を絶賛された際には、「アタイも若い頃は色々と、ね……」と遠い目をして意味深なことをつぶやいている。
連武討伐魔行の裏の試練4戦目では大トリを努める。
関連キャラクター
策皇 トモエ
星のドラゴンクエストのイベント『武神十二王皇』に登場するニマ大師のそっくりさん。
書以外の武器はいまいちダメージが通らず、自身も書専用スキルや強力な呪文を繰り出してくる。
余談
『ドラゴンクエストⅪS』で声を担当する恒松あゆみ氏の実子の0歳時の声が、主人公の赤子時代のボイスとして収録されている。
ドゥルダ郷の重要人物は『ドラゴンクエストⅥ』のキャラクターをモチーフにしていたようで、彼女のモデルは開発時はミレーユであり儚げなミステリアスキャラになる予定であった。
しかし、開発を進めるうちに男勝りな姉御キャラに変わっていったらしい。
関連タグ
カノン(ダイの大冒険)…同じく秘境で武や魔術などを教えている女性。