概要
セーニャは「勇者を守る」という使命の元、姉ベロニカとともに勇者である主人公の仲間となる。
気が強く主人公に対しても苦言や自分の意見もハッキリというベロニカとは対照的に、セーニャは「様付け」+「敬語」で物腰柔らかく主人公に接してくるため、どこか古き良き時代の伴侶っぽく見えてくる。ただ、セーニャは基本誰に対しても"さま"付け("様"とはゲーム中表記されていない)、敬語である。
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※ここから先は重大なネタバレを含みます。異変以降のストーリーを未プレイの方はご注意ください
「もう少しだけ、あなたの隣で泣かせて下さい……」
世界の異変後、仲間たちはベロニカを失うことになる(詳細はベロニカやセーニャの記事で)。
ベロニカの葬儀が行われた日の夜、目が覚めた主人公がセーニャに話しかけることで、セーニャがショートヘアになる「目覚めしセーニャ」のイベントが起きるのだが、そのイベント中にセーニャが主人公の前でのみ涙を見せるシーンがある。
ベロニカの葬儀の時は誰にも見せなかった涙を、主人公にだけにである。
これ以来、セーニャは主人公を特別視する発言が多くなってゆく。
※この後、更なるネタバレ注意。過ぎ去りし時を求めていない方は戻ることをお勧めします
クリア後、謎の遺跡から「過去に戻る方法」の情報をつかんだ一行は、ベロニカにまた会いたいという想いから、過去に戻る方法を見つけ出す。
しかし、その方法で過去に行けるのは主人公だけであり、主人公はこの世界に戻ることは出来なくなるという重い現実が突きつけられる。仲間達は一度は主人公を制止するが、それでも過去に戻る選択をすると、主人公は世界に異変が起きる前の時間軸に戻ることができる。
「また私のこと、探し出してくれますか?」
主人公が過去に行く前に仲間達は別れの言葉を送るのだが、そこでセーニャは涙を流しながら、この言葉を述べたのだった。
二度と見せないと誓った涙を見せてまで別れの言葉を告げたセーニャの想いは如何なるものだったのか…
過去の世界にもセーニャはいるが、世界の異変の前なので髪の毛はロングヘアーのままである。
当然、「目覚めしセーニャ」のイベントも起きない。主人公の前でもう涙を見せてくれないのである。
総括すると、異変後には主人公とセーニャのカップリングをいろいろと想像させる要素が多いのであるが、クリア後は世界の異変前まで時間を戻すことになるため、そのセーニャを置いていかないといけないことになる。
こういった経緯もあり、主人公×セーニャのカップリングを扱うイラストは「悲恋」として描かれている作品も多い。
ただ、3DS版ではルドマンの屋敷におけるプロポーズのリハーサルイベントで、セーニャに告白すると「嬉しすぎて今なら空まで飛びあがっちゃいそうです!」とオーバーに喜ぶ姿が見られる。
また、主人公がエマと結婚した後の仲間会話では「私もいつか、(主人公)様のようなステキな男性と出会えるといいな…」とどこか寂しそうにコメントしている。
人によっては、結婚式の写真の彼女の笑顔が若干怖く見えたり見えなかったり……?
※ここからは更なるネタバレとなります。スイッチ版のネルセンの試練をクリアしていない人は戻ることをお勧めします
スイッチ版ではエマ以外の仲間と同棲できるイベントが追加された結果、セーニャを家にいさせることが可能となった。
セーニャと神の岩の頂上まで赴き、セーニャが持参した弁当を食し、二人は思い出に残る時間を過ごすのだが、そのときにセーニャが主人公との思い出を語り、最後に礼を言う。
「ありがとうございます。約束通り、私を探し出してくれましたね……」
このイベントは過ぎ去りし時を求めた後で発生するものであり、この時間軸でのセーニャは過去に戻る主人公を見送ったセーニャではない。セーニャ自身も、なぜこのセリフを言ったのか自分でもわからなかった。しかし、ここまでプレイしたプレイヤーとしては、セーニャの言う通り、過去に戻ってもセーニャを探し出すという約束を果たしたといえるだろう。
なお、セーニャがお弁当として持参してきたシチューは「想像を絶する味」だった。
あるBGMとともにこのメッセージが流れるのだが、不味いとは明言されていない。セーニャの料理の味は、あくまでプレイヤーの想像に委ねられる。