「夢を抱きしめろ、そして、どんな時でも、ソルジャーの誇りは手放すな! いらっしゃいませー!」
プロフィール
概要
『ファイナルファンタジー7』及び、外伝的作品"COMPILATION of FINAL FANTASY VII"と総称される作品に登場する。
本編の前日譚となる『クライシスコア ファイナルファンタジー7』では主役を務める。
神羅カンパニー所属のソルジャー。主人公・クラウドの友人である。また、エアリスの初恋の相手で、任務でニブルヘイムを訪れており、ティファとも面識がある。
名前の由来は「快晴」であり、本編の主人公である「クラウド(曇り)」とは対局になる命名がなされている。
田舎村のゴンガガ出身の若者であり、セフィロスに憧れて英雄になることを夢見て家出同然でミッドガルに向かい、ソルジャーとして採用される。『CCFF7』序盤は夢見る少年だったが、ウータイでの幼少期のユフィとの出会いなどが切っ掛けで現実を見るようになる。
明るく女の子好きで、誰とでも親しみを持って接する性格。コンピレーション作品ではノリの軽いお調子者な様子が描かれており、「子犬のザックス」というあだ名が付けられていた。
物語の核心に迫る中で、度重なる陰鬱な展開が多いため、壮絶な状況に追い込まれて悲壮な表情を見せることも多いが、そのような環境にあっても努めて明るく振舞おうとする気丈さも持ち合わせている。
物語中盤からは実力と実績が認められ、ソルジャー・クラス1stに昇格し、優秀な指揮官へと成長していく。
魔晄による肉体強化を受けた影響で、戦闘好きとは思えないほど曇りのない綺麗な青色の瞳を持つ。髪型はツンツンと尖った黒髪で、前髪を少し垂らしたオールバックにしている。『CCFF7』においては序盤はオールバックではなく、前髪を横に流した長髪であるが、ソルジャー・クラス1stに昇格した後に起きたある事件を機に髪型をオールバックに変えている。
ソルジャーの制服(紫紺色。『CCFF7』では1st昇格後に黒色)と黒い肩当を装備している。
メイン武器はのちにクラウドに継承される2穴つきバスターソード。『CCFF7』では支給されたごく普通の剣(ロングソード)を使用しているが、後に上官・アンジールが所有していたバスターソードを形見として引き継ぐという経緯が描写される。
クラウドは数多くいる友人の一人であり、セフィロスに憧れて傭兵入りした田舎出身者という共通点を持つが
同じソルジャーのアンジールやカンセル程交流が描かれておらず、おそらく『BCFF7』での
「一度任務が一緒になった、それだけで充分に友達だ」というセリフを踏襲されていると思われる。
この時のクラウドは気弱で無口。
物語終盤、任務で訪れたニブルヘイムでの事件の後、部下のクラウドと共に宝条の実験サンプルとして捕らえられてしまい、過酷な5年間を過ごす。
何とか脱走するも追加で埋め込まれたセフィロスの細胞の影響で酷く弱体化。セフィロスの細胞を狙うジェネシスの追撃を受けるもアンジールコピーとの共闘でなんとか退け、エアリスからの手紙を受け取りミッドガルへと目的地を定める。
その最後に目的地間近で神羅兵の大群にあい、獅子奮迅の戦いをするも本調子では無い上に数の暴力についに屈し殺害される。
この時、精神崩壊状態故にトドメを刺されずに捨て置かれたクラウドに、「お前が俺の生きた証」と最期の言葉と共に自身のバスターソードを継承する。
この時、彼と親交のあったシスネを始めとするタークス達は極秘で彼らの保護を急いでいたが間に合わなかった。
なお、クラウドは「アドベントチルドレン コンプリート(以下ACC)」にてザックスを英雄と称している。
過去(FF7本編において)
ゲーム開始時点で既に故人であり、回想シーンにのみ登場する。インターナショナル版で性格やクラウドとの友好関係についての追加回想イベントが見られるが、オリジナル版においては終盤の回想に少し登場しただけで台詞もほとんどなく、その人柄についてはほとんど語られていなかった。プレイヤーからすれば「誰だお前」という感じだろう。
終盤では、クラウドが仲間たちに話していた過去の回想や、自身の信念、様々な言動(セリフ)が、実はザックスのものであったことが判明する。
クラウドは実験サンプルにされていた折にジェノバ細胞を植え付けられたことで、魔晄(ライフストリーム)中毒となり、廃人同然になってしまう。その際に記憶の混濁が起こり、後に幼馴染であるティファと再会した際、ジェノバ細胞の「他者の記憶を読み取る能力」によって彼女の記憶に合わせて自身の記憶を改竄。ザックスのクールな言動/経歴/生き様を元にした「理想の自分」を作り上げ、以降そのキャラクターを無意識に演じていた。
ザックスとティファは5年前のニブルヘイムであっているため面識がある。当然ティファは、クラウドの語る過去がおかしいことに気づいていたが、クラウドがいなくなってしまうという不吉な予感を覚えて本当のことをずっと言い出せずにいた。
ザックスの存在については、ミッドガルにてエアリスが「初恋の人がいた」という間接的な話で触れられる。またゴンガガの実家を訪れると、ザックスという名の息子の消息について彼の両親に尋ねられるサブイベントがあり、この時初めてザックスの存在に触れられるが、物語進行には関わらないためスルーできる。ちなみにエアリスやティファがパーティにいると二人は不自然な素振りを見せる。
余談
ミッドガル脱出後に謎の声がクラウドに語り掛けて来るが、これはライフストリームに残るザックスの意識である。
エアリスの死後、ライフストリーム内にて再会し情報交換を行った。
そしてセフィロスがクラウドに討たれるとエアリスと共にライフストリームに溶けた意識たちにかたりかけ、メテオを押し返すきっかけを作るのが攻略本おまけ小説で綴られる。
FF7ACC(ブルーレイ版)ではセフィロスの前に膝を付いたクラウドに語りかけ再起を促す。
「俺ならまだあきらめないぜ たとえ絶望的な状況でもな」
「夢を抱き締めろ そして どんな時でもソルジャーの誇りは手放すな」
「ま ソルジャーにはならなかったけど ハートの問題だ ハートの」
「一度倒した相手だろ 楽勝じゃない」
直後、立ち上がったクラウドは「超究武神覇斬ver5」で大逆転を果たし、見事セフィロスを打ち破ったのだった。
エアガイツでは隠しキャラクターとして登場。技はクラウドと似通っている。
関連イラスト
関連タグ
ファイナルファンタジーⅦ ファイナルファンタジーVII ファイナルファンタジー7
エアガイツ:隠しキャラとしてプレイアブル化。
クラウド・ストライフ エアリス・ゲインズブール セフィロス アンジール ジェネシス(FF7)
この先、リメイク3部作のネタバレ注意!!
リメイク版第一作においては最終盤で登場する。
時系列上、すでに死亡しているはずなのだが……?
「勝った……マジか……」
神羅の追っ手の軍勢を撃退し生き残るなど従来の歴史と異なっている描写があり、その際風で流れてきたスナック菓子の袋に描かれている『忠犬スタンプ』のイラストも作中目にするものとは明らかに異なっている。
さらには、廃人状態のクラウドを連れてミッドガルにたどり着く。
その際、ミッドガルを脱出したクラウドやエアリスとすれ違うようなイメージがフラッシュバックするがお互い気付いていないなど色々考察できそうな謎を残して終わっている。
仮に「本作のラスボスを倒したことでなんらかの過去改変が起きた」あるいは「実は登場していないだけで本作ではザックスが生存していた」のだとすれば、後で息を吹き返したのではなく、二人でミッドガルに向かっている以上、今度は本作が成り立つ理由が無くなってしまう
先述した通り「廃人状態のクラウドが一人でミッドガルに向かい、ティファと出会い、アバランチに誘われて魔晄炉爆破に赴く」というのがゲーム開始直前の話であるため、ここにザックスが居たのだとしたらザックスも参加するはず(というより直前まで廃人だったことを知っていて、どう考えても自分=ザックスの立場で話しているクラウドの言動がおかしいと分かるザックスがクラウドを参加させる方があり得ない)である。
なんらかの並行世界が発生して、それがミッドガル脱出後の話に関わってきているのかは未だに謎である。
- 更に2021年にPS5向けに発売されたインターグレード版の追加エピソードのエピローグ映像にてミッドガルへ帰還し、伍番街スラムの教会まで来た彼の姿が見られるのだが肝心のエアリスの姿はなく、地形の都合で滅多に訪れない民衆の姿を見て唖然としていた。
様子を見る限りこの民衆は七番街スラムの生き残りに見えるが、二人(本来の歴史ではクラウド一人)がミッドガルに到着した直後は当然プレートの落下はまだ起きていないため、仮に時系列通りだとするとミッドガル到着からプレート落下まで空白期間が存在することになる。
仮に時系列が正しいとすると、ザックスが「廃人にバスターソードを渡した上でそこらの路上に放置して何処かに行って」いて、その間に原作通りのイベントが発生しており、廃人の友人がバスターソードを持ったままどこかに消えたにもかかわらず一切探した様子もなくプレート落下まで過ごし、作中ED前後の時系列で教会に笑顔で到着という正気や常識、人格を疑う行動をとっていることになってしまう。
あるいは何者かの介入があったのかも知れない。
「エアリス、帰って来たぞ?」
また、FF7RのPVにて、プレート崩落後の伍番街スラムにクラウドを抱えたザックスが現れている場面と、エアリスの家に預けられたマリンと話すザックスとその背後に廃人状態のクラウドがいる場面が存在し、この場面が発生するためにはクラウドがアバランチに入り活躍しなければならない(道中のピンチはなんとかクラウド無しで切り抜けてもクラウドが居ないとエアリスとアバランチの面々、特にバレットが知り合いになれずマリンがエアリスの家に来ない)。
これが「ザックスが生きていた世界線」の話であるならクラウドはアバランチに入れないし、「クラウドがアバランチで雇われている世界線」ならザックスは死んでいるので、これは絶対にあり得ない矛盾である。
あり得るとするならばフィーラーを倒した影響で「ザックスが生きていた世界とクラウドがアバランチで雇われている世界が混線」し同じ世界線に違うクラウドが二人存在する事になるが…
また、開始直後、謎の竜巻で半壊したミッドガルにてそれに巻き込まれミッドガル脱出に失敗したアバランチ面々(クラウド抜き)の中からザックスが知り合いであったエアリスだけを連れ去り物陰に隠すイベントがある。
知っての通り彼等はミッドガルの脱出に成功しているはずだが…
「もう全然わからねぇ!」(リバース劇中のザックスの台詞)
この種明かしは、リバース最終チャプターで語られることになる。
後に黒マテリアの争奪戦の結果、古代種の神殿の崩落に巻き込まれたクラウドとエアリスがザックスが匿ったエアリスとクラウドの身体で行動する場面が存在する。
そこでスラムの者達の言動から推察されるにその実態は、並行世界、というよりも死後の世界に近く、「世界の滅亡がもう目前に迫っており、抵抗しても無駄である」というような雰囲気が広がっていて、店じまいと称してアクセサリーやお菓子をただで配っていたり、最期に恋人との写真を撮りたがるカップル達と交流することとなる。
この時ビッグスは半ば自棄をおこし単独で魔晄炉の爆破に赴いており、ザックスは
A「その覚悟を汲み取ってクラウドの治療の手がかりを得るため宝条の元へ急いで」
B「ビッグスを止めるためクラウドを一旦後回しにして魔晄炉へ急いで」
おり、
A「神羅ビル前まで侵入してきた侵入者を迎撃するため」
B「魔晄が尽き、最早爆破する意義も無くなった魔晄炉内の侵入者であるビッグスを排除、一緒にいたもう一人の侵入者も排除するため」
銃を向けてきた大量の神羅兵に一人突撃し、結局死亡してしまう…
C「結局ビッグスもクラウドも見捨てられず、どちらを選べば良いか迷って教会で途方に暮れていたところ、セフィロスが来襲、攻撃されて突如現れた奈落の中に落下していき……」