「その剣使ってるとこ見たことないぞ。」
「使うと汚れる、欠ける、すり減る。そっちの方がもったいない。」
「夢を抱きしめろ、そしてどんな時でもソルジャーの誇りは手放すな。」
概要
バスターソードとは、『ファイナルファンタジー7』の主人公・クラウド・ストライフが最初に装備している剣である。
もしかして:バスタードソード
※バスター(Buster)ソードは「撃退する剣」、バスタード(Bastard)ソードは「片手半剣」。
もしくは……特撮ドラマ『特命戦隊ゴーバスターズ』に登場する巨大ロボ『ゴーバスターエース』が使用する剣の名称。
外見
クラウドの身の丈ほどもある大剣で、鰻裂包丁を極大化したような無骨な見た目をしている。
身の丈大の巨大さを誇り、全く飾り気のない頑強な片刃の大剣。刀身の根元にマテリアをはめ込むためと思しき穴が2つ空いている。
FF7ACやCCFF7では鍔の部分が金色となり装飾が施されたアレンジが加えられていた(メイン画像参照)が、リメイクでは元の武骨なデザインに戻っており、刀身は幾多の激戦を潜り抜けてきたことを示す無数の傷が刻まれている。
そして、2つの穴に実際にマテリアをはめることもできる。(プレイヤー側の装備設定で可能。種類に合わせて色も変化する。ムービーシーンにも適用される。)
CCFF7R(~リユニオン)でもリメイクに合わせてデザインが戻された。
宿敵セフィロスが操る、細身でより長大な刀「正宗」のデザインは、このバスターソードとの対照が意識されているのであろう。
出自
元々はクラウドの親友であったザックス・フェアの上司、アンジールの父親が死ぬまで苦労して貯めたお金でアンジールに買い与えたものであり、アンジールの死後、ザックスに受け継がれ、物語本編の時間軸から5年前(ccFF7参照)のセフィロス暴走・ザックスとの神羅屋敷から逃亡を経て、最終的にクラウドの手に渡ることになる。
ザックスは神羅屋敷からの逃亡の際に死亡してしまっため、結果的には亡き親友の形見となった。
アンジールは冒頭のセリフのとおり様々な理由でこの剣を滅多に使うことはなくまじない専用の剣になっているほかザックスもその想いを受け継ぎ峰打ちに止めている。
セフィロスとの決戦後は、クラウドの手でかつてザックスが息絶えたミッドガルを見渡せる丘に墓標代わりに立てられており、風化してボロボロになったものが確認できる。2年後にクラウドと敵対する勢力の一人「カダージュ」に蹴り倒されてしまうが、その後クラウドが見つけてその場に立て直し、ザックスを思い出した。FF7ACC追加シーンではスタッフロール後に錆が無くなった綺麗な姿で某所に再度立てられている。
最も有名な『初期装備』
以上のような経緯から、物語序盤からクラウドはバスターソードを装備しているのだが、初期装備であるためクラウドの武器としては最弱である。(攻撃力+18 魔力+2 命中率+96 マテリア装填スロットは連結型で1組。)
しかも特にバスターソードがパワーアップするようなイベントなどもなく、最弱武器のままである、またザックスの形見という背景から売ることも捨てることもできないため最後まで持ち続けることになる。
しかしながら、そのあまりの見た目のインパクトから「クラウド=バスターソード」の印象をプレイヤーに与え、初期装備でありながら本作の象徴的なアイテムとして扱われている。
そのため、Ⅶ本編以外のファイナルファンタジー、スクウェア・エニックス関連作品にクラウドが登場する際には必ずセットでバスターソードが付いてくる。
またFF7ACでは七分割↔バスターソード型に合体が出来る『合体剣』が登場するなど、もはや両者は切っても切れない間柄となっている。(詳しくは後述)
FF7リメイクでも当然ながらクラウドの初期装備として登場するが、オリジナル版と異なり強化することが可能となっている。マテリア穴の拡張や攻撃力上昇を付与するなどすれば、ゲーム終盤まで活躍させることができる。最終強化武器の中でも安定した性能を持ち、クリア後でも十分使い続ける事が可能。メニュー画面の「闘う者たちの想いを乗せ、受け継がれてきた大剣です」という説明と併せ、クラウドといえばバスターソードというファンとしてはグッとくるものがある仕様となった。
FF7のヒット以降これを模倣したような身の丈ほどある大剣をメイン装備とするキャラが増えたり、大剣に「バスターソード」の名を冠することがたびたび見られるようになったりと後の創作に与えた影響は大きい。
似て非なる「合体剣」
FF7ACでは、前述のとおりバスターソードは丘に立てられている。その代わりなのか、この時のクラウドはバスターソードではなく「合体剣」をメイン武器として使用している。
刀身と鞘が変形・展開する1st剣をメイン(合体剣の核)とし、刀身下側に収まるように合体する2nd剣・上側に合体するソードブレイカーのようなギザギザの刀身を持つ長刀2本・側面に合体する短刀2本の計6本で構成されていて、2nd剣と長刀を合体させた状態にするとバスターソードのような見た目になる。劇中ではクラウドは分解と合体を組み合わせた戦法で敵や瓦礫を一網打尽にした。
リミット技の超究武神覇斬ver.5は技の特性上、この合体剣を使う事を前提としている。
バスターソードはレジェンドの手にも
2024年、突如としてバトルロイヤルFPSの代表作であるエーペックスレジェンズとFFVII REBIRTHがコラボすることが決まり、同年1/10からイベントがスタートした。武器をしまった時に装備できる格闘武器の「バスターソードR5(以下R5と表記)」と、バトルロイヤルモードのみで使える専用武器の「バスターソードR2R5(以下R2R5)」が、マテリアとともに登場した。
R2R5は期間中、カジュアルマッチのみに出現し、地面にぶっ刺さっていたり、試合中に降下するケアパッケージから手に入れることができる。
一方通常の格闘武器であるR5は1つ1000円程度のFFVIIコラボスキンが入ったガチャ(数パック分は安くなる)を購入すると1%の確率で、36回開封すると確定でゲットすることができ、全てのキャラクターで使えるようになる。ちなみにイベント中のみ入手できるが、確定で入手するには3万円程度必要である。お財布との相談は必須である。
R5は普通の格闘とダメージは変わらない。
R2R5は空中への打ち上げ攻撃や剣を地面に叩きつけるグランドスマッシュ、被ダメージを軽減するガードや使うとダメージ軽減+移動速度アップの「リミットブレイク」など、かなり技が多く揃っている。
関連タグ
ドラゴン殺し(ドラゴンころし) - 時期的に元ネタと考えられる。
マスターソード - 一字違い。こちらは細型の剣である。