『俺たちが演じるとすれば 英雄の役は俺か?おまえか?』
『アンジール・・・・夢が かなった』
CV:GACKT
概要
『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-』に登場するキャラクター(厳密には『DCFF7』が初登場)。
神羅カンパニーのソルジャー部門所属でクラスはセフィロスに次ぐ実力と美しい容姿を備え、独自の美学に則って生きるソルジャー・クラス1st。
アンジールと同じバノーラ村出身で彼とは親友であり幼馴染である。少年時代、戦果を上げるセフィロスの活躍に触発されてソルジャーを目指し、なってからはセフィロスとも親交を深め、単に親友というだけでなく、自分にとっては超えるべき壁、ライバルと認識している。
美しい容姿故にセフィロスに比肩する程の人気を誇るが、彼自身は親友である彼とアンジールにしか心を開かない。
ウータイとの戦争である日突然、大量の2nd、3rdのソルジャーたちを引き連れて失踪してしまう。
古典叙事詩「LOVELESS」の愛読家であり研究家で、そらで詠えるほどに熟読しており、セフィロスからは「毎日聞かされていれば、嫌でも覚える」とまで言われていた。
彼が画面に登場する度、主人公・ザックスもこの詩を聞かされることになるので、最終盤の彼との対面ではザックスが「また『LOVELESS』か」と呆れ気味の反応を見せるほど。
正体
実は、彼の正体はホランダー主導で進められていた『ジェノバ・プロジェクトG』によってアンジールと共に生み出された存在だった。
胎児期にジェノバ細胞を持つアンジールの母・ジリアンの因子を埋め込まれ誕生し、セフィロスは彼を参考に生み出された。
最終的に宝条主導の『プロジェクトS』が成功とみなされ、失敗作と見なされたジェネシスは赤ん坊の頃にバノーラ村へと送り出され、神羅関係者の地主夫婦の元で育てられる(尤も、母体への影響を考えるとプロジェクトGの方がマシとも言えなくもないが……)。
ある日、セフィロスと『遊び』を称した模擬戦の最中に肩を負傷。
治療のためにアンジールから輸血を受けるがの際にホランダーが「コピー」という現象を発見。
失敗作であるジェネシスは他者への情報コピーが可能であったが、その弊害として身体能力や代謝機能が著しく低下し、やがて死へと至る「劣化現象」も発現してしまう。
劇中の活躍
CCFF7
「劣化現象」発現後、かねてより宝条と神羅への復讐を考えていたホランダーから劣化現象の治療を条件に神羅への復讐計画を持ちかけられる。同時に彼から自身の出生の秘密を聞かされ、絶望したジェネシスはそれを承諾。大量のソルジャーに自身の情報をコピーし、ジェネシス・コピー軍団を生みだし神羅に反旗を翻した。
ウータイ攻略戦後、ザックスと共に現地へ赴いたアンジールと接触して自分たちの出生の秘密を打ち明け、協力を要請する。
しかし、アンジールとしてもすぐに答えは出せず、混乱を抱えたままジェネシスと行動を共にする。
その後、バノーラ村にてザックスと初邂逅。この時は「子犬のザックス」と軽くあしらい、召喚獣を呼び出して相手をさせる。ザックスの「誇り」という言葉に対して、自分たちはモンスターだと言い放ち、後のセフィロス同様に漆黒の翼を生やして飛び去った。
また、初邂逅する時点で既に両親をその手にかけている(彼らは愛情故に神羅から遠ざけていたのだが、ジェネシスにとっては「裏切り」以外の何物でもなかった)。
とはいえ、彼なりに両親やバノーラ名産の林檎への想い入れは残っており、バノーラの村自慢で子供の頃研究していた林檎を真の英雄に食べてもらいたいという夢は持ち続けていた他、両親を殺した後も自分で墓を作って弔っている。
その後も劣化を癒す方法を探してホランダーに協力、遂には神羅本社にまで襲撃をかける。
しかし、劣化を癒す方法は見つからず、遂にはモデオ渓谷にてザックスと戦い、奈落の底に落ちる。
それからしばらくは消息を絶っていたが、数ヶ月の後に復活。捕らわれたホランダーを開放し、再び神羅に戦いを挑む。
自らの劣化を癒す「何か」を叙事詩LOVELESSの中に登場する「女神の贈り物」になぞらえて探していたが、その内に「贈り物」は成功体であるセフィロスの細胞(S細胞)だと考え始め、ニブル魔晄炉にてザックスとセフィロスの前に姿を現す(『FF7』本編では設定がまだなかったため、登場していない)。
「セフィロス、力を貸してくれ。俺の劣化が止まらないんだ」
セフィロスの出生の秘密を明かした後にそう懇願するが、自身の出生に疑問を抱き始めたセフィロスは「朽ち果てろ」と冷たく拒絶する(逆にこれが彼を狂わせる更なる引き金となり、ニブルヘイムの悲劇へと繋がることになってしまう)。
後にセフィロスもザックスとクラウドの手によって倒されてしまうため、ジェネシスは4年の歳月を治療法探しに費やすが、結局見つからずじまいだった。
ザックスとクラウドが脱走したことにより、二人が埋め込まれたであろうS細胞を奪うために行動を始める。だが元々ソルジャーだったザックスに埋め込まれたS細胞は変異してしまっており、劣化を癒すものではなかった(彼の頭髪を摂取したコピーはその場でもがき苦しんでモンスターに変貌してしまった)。更にクラウドから細胞を奪おうとしたホランダーもアンジールコピーとなったラザードの妨害で失敗、同時にザックスに倒されてしまう。
最後の手段として、ジェネシスはライフストリームに希望を託す。
故郷であるバノーラ村の地下で噴き出したライフストリームと一体化してザックスと戦うが、敗北。
その際にミネルヴァによって浄化を受け、劣化現象を克服している。
夢は英雄セフィロス、アンジールと一緒に自分が育てたバカリンゴを食べること。
戦いの後にセフィロスの細胞をその身に持つザックス、アンジール・コピーとなったラザードを見て 「夢が、叶った」 と呟いている。
ザックスが去った後、ディープグラウンドソルジャーであるヴァイスとネロに回収され、ディープグラウンドへの協力を要請される。
だが、ザックスとの戦いでソルジャーの誇りを取り戻したジェネシスはこれを拒否。自らを地下水牢へと封じ、星の危機が起きるまで眠りに付いた。
DCFF7
『眠りにつくのはまだ早い。共に終焉を奏でよう……弟よ』
作品的にはこちらが初登場。
『FF7』本編から3年後の舞台である本作の隠しEDで登場(これだけ見ると次回作の黒幕ではと誤解されかねない演出となっている)。
戦いが終わった後にディープグラウンドの跡地と思われる場所で倒れているヴァイスの元へ現れ、彼を抱きかかえ、上記のセリフを残して何処かへと飛び去って行った。
よく見ると分かるが、なんとGACKT本人が実写で演じている。
余談
- 彼には「ジェネシス・ラプソードス(Genesis Rhapsodos)」というフルネームが存在するが、本作の発売以降に出版された関連書籍には記されていない。
- 『DCFF7』において不吉な一言を残していった彼だが、『CCFF7』の顛末を見る限り、世界の脅威になる可能性は低いと考えられる。
- 『FF7R』では、登場はしないものの宝条の言葉から「G型ソルジャー」の存在が仄めかされており、更に2021年の追加エピソードにてヴァイスやネロ達DGソルジャーが登場し、2022年にはグラフィックを一新したリマスター版『CCFF7Reunion』が発表されたことで今後の展開では本編ストーリーに関わってくる可能性がある(但し、本編でのジェネシスをGACKT本人が再び演じるかどうかは不明)。
関連タグ
セフィロス:かつて親友であり、越えるべき壁。
アンジール:幼馴染兼ね親友。
GACKT:中の人並びにモデル。
ヴァイス:彼の弟と称されるディープ グラウンド ソルジャー。
スコール・レオンハート:一時期彼同様に中の人がモデルではないかと噂されていた。