概要
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』にて、ラスボスとして初登場。
本職は宣教師で布教の為に来日したが、目の当たりにした日本の文化に感動するあまり、その勢いで日本征服を企むというとんでもなくはた迷惑なやつである。
人物
極端なまでの日本かぶれであり、日本に関して可笑しな方向に誤解した文字通り「奇天烈」な格好に加え、慇懃無礼な物腰とインチキ外国人みたいな語尾で話す等、とにかく個性的で濃い人物となっている。
また、大のウサギ好きでもあり、自らがスカウトした科学者集団であるマーブル5人衆や一目惚れして拉致したおみつには、ウサギの着ぐるみを着せている程。
顔に傷があるが、実はこれはシールに過ぎない模様。
また、知略面にも長けており、自らの日本征服の野望において最も邪魔になりうるゴエモンやエビス丸を江戸から遠い琉球へ行くよう仕向けてから計画を実行に移す慎重さを見せたり、からくり技術で作成した影武者で引き付けている隙をついて無人となったゴエモンインパクトを奪う等、度々ゴエモン達を出し抜く策士ぶりを見せた侮れない人物。
日本文化をこよなく愛しているというのは嘘偽りないらしく、日本の文化を廃れないように守りたかったと語り、その言葉をゴエモンに一蹴された際には素直に非を認め密かに練習してきた土下座の素振りで謝ろうとするなど、クレイジー一辺倒ではなくまともな部分もある。
その一方で大江戸城を巨大戦艦に改造して強奪した後は、日本全土の地下も改造して自分の物にしようとするなど、独占欲も露わにしているあたり、やっぱり自分本位なところは否めないやつである。
活躍
奇天烈将軍マッギネス
ストーリーの序盤では福引屋の親父に扮装し、「リゾート旅行の大当たり」と称してゴエモンとエビス丸の二人を江戸から遥か遠方である琉球リゾートの外れにまで飛ばしており、その隙を突く形で密かに改造を施していた大江戸城を「空中要塞マッギネス城」として浮上させ、北方の蝦夷方面へと逃走する。
また、九州から東北の4か所には要塞を築き、自らの配下であるマーブル5人衆に管理させており、更には5人衆の手で建造された巨大ロボットで防衛もさせる事で、日本征服の野望は盤石の態勢となっていた。
しかし、ゴエモン、エビス丸、そしてサスケの三人による予想を遥かに上回る追撃によって、要塞は次々と陥落。切り札といえる巨大ロボットも、物知りじいさんの開発したゴエモンインパクトによって破壊されてしまい、蝦夷の地下での大江戸城の停泊中にて、遂にゴエモン達に追いつかれてしまい、インパクトの突撃によって城の内部にまで攻め込まれる。
そして天守閣にて、遂にゴエモン達と直接対決する事になるのだが、実はからくり技術で精巧に造った影武者と入れ替わっており、ゴエモン達の気を引いている隙に、おみつを連れてインパクトを強奪。一転してゴエモン達を窮地に陥れる。
このためマッギネスが操っているとはいえインパクトがラストバトルの相手を務めることとなる。
だが、それでもゴエモン達の勢いを止める事は出来ず、インパクトを機能停止に追い込まれた事で完全に敗北する。
その後も自分の非を認めず、むしろ自分の邪魔をするゴエモン達に非があると言わんばかりであったが、ゴエモン達に一喝された事でようやく自らの非を認め、その野望に終止符が打たれた。
漫画版
コミックボンボンで連載された故・帯ひろ志氏による漫画版では、大まかな設定は同じであるものの、ゲーム発売前に前日談に当たるオリジナルストーリーが描かれている。
来日時点で既にマーブル5人衆を配下に加え日本征服の計画を立てていたのだが、海難事故に巻き込まれて記憶喪失に陥ってしまい、江戸についたマッギネスはゴエモン達に助けられ、「ゴンベ」という仮の名を与えられ、記憶を取り戻すべく共に行動する事になる。
ゴンベの名の由来は、おそらく「名無しの権兵衛(ごんべえ)」と思われる。
なお、最初はメル=ギブソンだの外国の有名人の名前ばかりを上げていた。
ゴエモン達と共に訪れた伊賀で出会った物知りじいさんによって、からくり技術の面白さに目覚めたマッギネスは、新型からくり忍者「サスケ」の開発に協力。その時の実験途中の事故で高圧電流を浴びた結果、自らの記憶を取り戻す形で一時姿を消す事になる。
その後、再び姿を見せる様になったマッギネスは、おみつを大江戸城の祭りに誘い、更には原作同様に「世話になったお礼」としてゴエモンとエビス丸の二人を琉球リゾートへと追いやり、自らの日本征服の計画を実行に移すに至っている。
相撲城の陥落後、ゴエモン達はようやくマッギネスの真の正体を知るに至っており、またマッギネス率いるからくりロボット軍団が、物知りじいさんから得たからくり技術のノウハウを基にして生み出されていたという真実も明らかになっている。
大江戸大回転
かつての野望をゴエモン達に阻止された後、改心したマッギネスは本当の福引屋になっていたらしいが、新たに日本征服を目論むエコロリ斎のリサイクルパワーによって、半ば洗脳されるに近い形で悪の心が復活してしまい、エコロリ斎の配下として再びゴエモン達に立ち塞がる。
しかし、ゴエモン達に再び敗れた結果、黒焦げとなって潔く降参している。
ちなみにエコロリ斎、その部下スチール5及び雑魚敵の缶忍ともども、キャラクター自体のリサイクル元にされていたりする。
東海道中 大江戸天狗り返しの巻
GBA『がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス』のソフトをニンテンドーDSにセットしてプレイをする事で登場。また、それによってマーブル5人衆も再登場している。
ゴエモン達に敗れた後、そのまま日本に留まり漆職人となった。再会直後こそまた悪だくみをしてるのではないかと疑われるものの、日々真面目に修行に励んでいるようで、ゴエモンたちに自作の漆塗りの器をプレゼントしたいと語るなどの好意的な様子を見せてくれる。
『大江戸大回転』での一件は特に触れられていないため、『大江戸大回転』がストーリーの時系列上に組み込まれているかどうかは不明である。
会う事自体に特別な意味は無いものの、それぞれの初登場作品以降の現在の近況を教えてくれる為、興味がある人は見てみるのも良い。