ソルダートJ「メガフュージョン! キング!ジェイッ!ダァァーーッ!!」
護「すごい・・・!すごく強い!すごくでかい!すごいロボットだ!」
基本データ
全高 | 101m |
---|---|
重量 | 32720t |
動力源 | ジュエルジェネレイター |
最大出力 | 2億4436万kw |
推進装置 | インパルスドライブ |
最大歩行速度 | 195km/h |
装甲 | 単一構造結晶装甲及びフィールドジェネレイティングアーマー併用 |
概要
ジェイアークより分離変形したジェイダーがジェイキャリアとメガフュージョンすることで誕生するジャイアントメカノイド。
ジェイダーの上半身が頭部に、下半身を含む両脚が両腕となる。
全高101mという凄まじい巨体を誇り、それに反して格闘戦もこなせる運動性と機動性を備えている。その上、自己修復機能まで持っている。
ガオガイガーのライバルといったポジションであるが、100%赤の星のオーバーテクノロジーで作られているため、その性能・戦闘能力はガオガイガーを遥に凌駕しており、初登場の時点でガオガイガーを圧倒した三体の原種を単機で相手取り、内二体を撃破するという凄まじい戦果を挙げた。
ガオガイガーと衝突した際にも、ガオガイガーがウルテクエンジンで強化されていたにもかかわらず、ドリルニーを食らっても傷一つ付かないどころか「邪魔だ!」の一言で片腕で払いのけていた。
あまりにも強力な戦力故にパリアッチョ等からは「アベルの遺せし災い」とも呼ばれる。
『勇者王ガオガイガーFINAL』の後半OPではジェネシックガオガイガーと並ぶ存在として描写されており、その強大さが窺える。
元々、対機界31原種用に開発されていたため、原種との戦いでは圧倒的な強さを誇る反面、ソール11遊星主相手ではパルス・アベルがJジュエルの凍結コマンドを持っているせいで相性が悪い。
『FINAL』劇中では、これまでの戦歴が嘘だったかのように、遊星主相手に何度も追い詰められる場面が目立った。その理由として上記の凍結コマンドもそうだが、先の戦いでのジェイクォースの喪失と戒道を人質に取られていたために本来の強さを発揮できなかっただけである。逆にそれらの要因さえなければ、遊星主相手でも十分渡り合える。
そもそも遊星主を超える戦闘能力を持つ原種を圧倒できる時点で、キングジェイダーが単純な強さで遊星主相手に後れを取ることはない。単に相手が悪かっただけなのである。
基本的な戦法は、腕の反中間子砲や手に備えられた五連メーザー砲、ESミサイル等飛び道具による遠距離戦だが、顎原種にローキックをかます等、上記の通り格闘戦も行える。
当初はソルダートJが原種への復讐に執着しており、GGGが回収したゾンダークリスタルを奪い取ろうとしたこともあってか、GGGからは第三勢力として扱われていたが、原種との戦いを繰り返すたび共闘していくことも増え、歪曲空間での一件でソルダートJがGGGを認めたことで完全に味方となり、勇者ロボ軍団と共に原種達と戦った。
『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』では、「トリプルゼロ」に取り込まれ、赤の星の覇界王『覇界王キングジェイダー』として立ちはだかる。
武装
メーザー砲
指先に備えられた熱戦砲。片手で放つ場合は「五連メーザー砲」両手なら「十連メーザー砲」と呼称される。原種のボディを貫くほどの威力を持つ。
反中間子砲
ジェイアークの主砲。キングジェイダーの場合、片腕に2機ずつ装備している。
中間子を放つため、敵を原子レベルで破壊できる。最大出力での発射は原種核を吹き飛ばしかねない為、普段は出力を抑えて使用されている。
ESミサイル
ESウィンドウを生成するミサイル。一度異空間に潜り、その後任意の場所から出現するため、敵のバリアーや障害物を無視して攻撃できる。また、ESウィンドウを生成する機能を活かして、ジェイアークや味方を任意の場所までワープさせることも可能。
ES爆雷
ESミサイル同様、ESウィンドウを生成する爆雷。主に緊急回避に用いられる。
ジェイクォース
右手首に装備された錨型武器で本機の必殺武器。発射後、火の鳥と化して敵に突撃し、核だけを抜き取って破壊する。
非常に高い威力を持ち、惑星サイズの相手でも一発で破壊してしまう。また発射後の軌道変更も自由自在に行えるため、仮に避けられたとしても再度攻撃が可能。発射後から再発射までのインターバルが短いため連発も可能。
一つしかない為、破壊されると修復完了まで使用不可能となる弱点を抱えている。
ジェイアークの状態でも使用可能。
ジェネレイティングアーマー
全身に展開されるエネルギーフィールド。ゾンダーバリアーを破るブロウクンマグナムをはじき返すほどの防御を誇る。
必殺技
ジェイフェニックス
「不死鳥は、炎の中から蘇る!」
ジェネレイティングアーマーのリミッター解除し、自らの体をジェイクォースに見立て相手に特攻する技。発動中、キングジェイダーが巨大な火の鳥と化す。
高い威力を誇る分、発動後は激しいエネルギー消費のよってキングジェイダーはまともに動けなくなる。正に諸刃の剣。
当初から備わっていた機能ではなく、後に外伝漫画「灼熱の不死鳥」にて、誕生経緯が語られる。
シルバリオンハンマー
ゲーム「勇者王ガオガイガー BLOCKED NUMBERS」に登場する必殺技。
ゴルディオンモーターを取り込んだことで、ゴルディオンハンマーもジェイクォースも寄せ付けない存在と化した合体ゾンダーロボ「EI-72+EI-73」に対し、苦肉の策としてキングジェイダーがゴルディオンハンマーを使用した際、GストーンとJジュエルの共鳴現象によってハンマーが銀色になった事から名付けられた。
ゴルディオンハンマー以上の威力を持ち、ゴルディオンモーターの防御を力ずくで突破せしめた。
その際、メーザー砲の砲口でゾンダー核を摘出する「ジェイダー・ヘル・アンド・ヘブン」も披露した。
余談
「マジンガーZ」へのオマージュが多々見られる本作だが、第31話「さらばGGG」におけるキングジェイダーの初登場は、劇場版「マジンガーZ対暗黒大将軍」を意識していると明言されている。
様々なハイパーツールで強化されてきたガオガイガーの窮地を、自前の装備だけで颯爽と救ってみせたキングジェイダーの姿は、マジンガーZから見たグレートマジンガーに通ずるものがあった。
この演出について米たにヨシトモ監督は、何の前情報も持たずに映画館へ足を運び、Zの窮地とグレートの登場に受けた驚きを語っており、「情報公開のあり方が変わっていく未来でも、こうしたサプライズは残ってほしい」という意図を込めて、第31話を制作したと締めくくっている。
なおキングジェイダーは、DX超人合体ガオガイガーの売れ行きが芳しくなかった場合、そもそも登場できない可能性すらあった。
その場合は新規金型を用いた同機ではなく、「勇者特急マイトガイン」の主人公機マイトガインの金型を流用したロボットを登場させる予定になっており、「MGロボ」と仮称されたデザイン画稿も残されている。本機が登場した場合はピッツァも浄解されず死亡し、新たに「生き別れた凱の兄」がパイロットとして登場する予定だった。
画稿では本機用に登場した手持ち武器は、先端構造が隠れており判然としなかったが、月刊ホビージャパン2023年3月号のコラムにて、如意棒のような全体像が公開されている。
関連タグ
勇者王ガオガイガー ソルダートJ ジェイアーク ジェイダー 戒道幾巳
2号ロボ:グレート合体が存在しない本作において、本機をそう定義する人も多い。
ピア・デケム・ピーク:キングジェイダーのライバルに位置付けする超巨大ロボ。ピア・デケムとピア・デケム・ピットがギガフュージョンしたジャイアントメカノイド。キングジェイダー以上の巨体とパワーを持つ。