アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
あるばとろなるえいじあすか
CV:井上和彦
SFロボットアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』の主人公。年齢は16歳(第1部) → 19歳(第2部)。
アポロ計画以前のアポロX-0計画により月で遭難してグラドス人の調査隊に救助された地球人宇宙飛行士である父ケン・アスカと、グラドス人である母アルバトロ・ミル・アイラ・アスカとの間に生まれた混血児の少年。姉にアルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ、その婚約者にグラドス軍のエースパイロット・アーマス・ゲイルがいる。
グラドスによって地球が狙われている事を知らせるため、グラドスの艦隊に密航し、父が造り上げた最新鋭SPTレイズナーを強奪して火星にやってきた。そこで生き残ったコズミック・カルチャー・クラブの生徒達を連れての旅の中で、ぶつかりながらも次第に彼等と絆を結んでいく。
当初は同胞のグラドス人を撃つ事を躊躇するなど、戦いの中でも甘さを捨て切れない性格だったが、義兄ゲイルとの対決やその死など数々の死闘や悲劇を乗り越え、やがて一人前の戦士として覚醒していった。
地球がグラドスに支配された後の世界を描いた第2部では色々と吹っ切れたのか、髪をバッサリと切り、焦土と化した地上を単身バイクで疾走し、武装したグラドス兵達を2丁トンファーで薙ぎ倒す筋骨隆々の青年へと成長している。時々キリコに似てるのは気のせい。
『アニメディア』別冊のレイズナーのムック本には、監督・原作者である高橋良輔原案による第1部と第2部の間の空白の3年間を描いた短編小説が掲載されている。
それによると、グレスコ鑑に突入したレイズナーはV-MAXのバリアで護られながらも被弾し続けたことでエイジが気絶。そのためフォロンがレイズナーを中国の崑崙山脈に誘導したが、エイジは生命維持のため着陸から2年間コールドスリープさせられていた。
覚醒したエイジはそこより一番近い和田(ホータン)の町に向かうと、グラドス軍から逃れて森の外れに隠れ住んでいた初老の男と孫娘の「美芳(ビイホウ)」らレジスタンスたちと知り合う。そこで1年半前にギルバート博士からレジスタンスへ向け、「エイジが生きているかもしれない、どんな些細な事でも速やかにニューヨークのレジスタンス本部へ伝えよ」という指令が下っているのを知った。
エイジは無線基地からギルバート博士とその傍らにいたドクター・エリザベスへ無事を伝える。そしてニューヨーク行きの準備が整うまでの間、美芳からその祖父仕込みのトンファーを習うこととなった。エイジのトンファーは、ニューヨーク出発の日に美芳の祖父から贈られたものである、としている。
ただし、レイズナー共同原作者である伊東恒久による小説版レイズナーは内容が異なり、グレスコ鑑に突入したエイジが気絶していたのは同じだが、気付けば地球の海辺の廃屋にドクター・エリザベスと共に居て、心身共に傷ついた状態をドクター・エリザベスの献身によって回復。5ヶ月間をエリザベスと共に過ごした後にギルバート博士の組織するレジスタンスに加わってから、その3年後にアニメ本編へと繋がるというもの。
スパロボでは
他の作品との兼ね合いの為、前半か後半、どちらかの姿でしか登場しない。(アムロ・レイやホシノ・ルリのように「成長した」と言うにしてもさすがに無理があるだろう)
なお、初参戦した『新スーパーロボット大戦』では母・アイラがバルマー人(本作の設定ではグラドスはバルマーの植民地)という設定になっている。
『スーパーロボット大戦DD』ではオリジナル設定として専用の青いスコープドッグが登場した。