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V-MAX

ぶいまっくす

アニメ作品「蒼き流星SPTレイズナー」に出て来るテクノロジー。その他にも複数の意味がある。
目次 [非表示]

アニメ「蒼き流星SPTレイズナー

主役機レイズナー等のSPT(=ロボット)を、一時的にパワーアップさせるシステム。本来は緊急時にパイロットを安全圏に脱出させるためのシステムだが、レイズナーに搭載された機密保持用AI「フォロン」が独自の判断で閉鎖回路を解除して戦闘に利用し始めた。

なお、当初は第二世代SPTの標準装備として量産化される予定であったが、並みのパイロットではV-MAXを扱えず、開発段階で何人ものテストパイロットが死亡したために次世代発展型の試作機の一部に試験的に搭載(レイズナーはその1号機)されたものの閉鎖回路を組み込むことにより無効化され活用されていなかった。


発動中は機体が青い光(レイズナーの場合、他の機体では発光色は異なる)に包まれ(強電磁界フィールドとLCMパウダーで構成された力場フィールド)これがバリアーとなる。このバリアは敵機の射撃は無効化するが自機の射撃には影響を及ぼさないうえ、生身の人間に対してバリアを付与する事も可能という珍しい特性を有する。また発動と同時に機体出力も上昇してアフターバーナーが点火するためスピードも格段にアップする。


原作アニメではこの防御力と機動力を活かしつつ搭載武装を駆使して戦闘を行う事が多いが、「スーパーロボット大戦」や「A.C.E.」などのゲーム作品では発動後に高威力の体当たり攻撃を使用可能になる能力として扱われている(初期のゲーム媒体では高速戦闘を再現する事が難しかった為、苦肉の策として敵の側を通り抜けながら攻撃する様子を体当たりとして描写したと思われる)。


極めて強力な機能ではあるが使用には制限があり、稼働限界が来ると機体冷却とエネルギー回路の機能回復ために機体が強制停止(レイズナーの場合は全身各所のハッチを開いて強制放熱)して動けなくなるいう弱点がある。また、当初はフォロンがパイロットの意志を無視して発動(実質的に暴走)していた為、グラドス・地球人双方の不殺を心がけていたエイジにとっては不本意な事態が起こる事が多かった。


演出面では「機動戦士ガンダム00」の「TRANS-AM」や「ドラゴンボール」の「界王拳」などを始め、所謂リミッター解除系・能力増強系の技や機能の始祖的存在として知られる。


強化型V-MAX

強化型レイズナー(ニューレイズナー)に搭載されたV-MAXの発展型。緊急回避のために搭載されていたV-MAXだが、地球の技術で再現する際により攻撃力を高めるため各部スラスターおよびバーニアを増設、V-MAXそのものの出力も強化している。高速機動も原型機の1.5倍にまで向上しているため、V-MAXレッドパワーを発動したザカールとも互角に渡り合えるようになっている。出力調整も可能となり、稼働時間の延長や出力強化を行うことも可能となっている。


ニューレイズナーは原型機を修復する際に作成したスペアパーツを基に製作されているが、地球側にノウハウのないV-MAXは再現が難航した。しかしガッシュランに搭載されていた外付け型V-MAXの残骸を入手したことにより原理が解明、さらにレイズナー自体のデータを組み合わせることによって新型のV-MAXとして誕生した。


派生

特殊な強化剤を添加する事でパイロットへの負担が増大する代わりに更にその機能を向上させるザカールの「V-MAX レッドパワー(スーパーチャージ)」、V-MAXの純粋な強化となるレイズナーMk.IIの「V-MAXIMUM」などの派生技術が存在する。

また、V-MAX機能を持たないガッシュランなどの他SPTも特殊なバックパック(外装型V-MAX)を装備させれば使用可能になるが、機体出力や耐性に左右されるうえレスポンスが悪化する傾向もあるため内蔵型搭載機ほどの能力は発揮できないとされる。また上記の通り、パイロットがV-MAXの高速機動に耐えられないケースもあるため、搭載された機体は数えるほどであった(ガッシュランの場合は出撃を急ぐあまり機体調整不十分(レスポンス改善用調整機関も未搭載)&搭乗訓練ナシとパイロットを含む機体を使い捨て同然の扱いをされた結果、自爆に近い形で沈黙した)。



小説「戦闘妖精・雪風

作中で「V-MAXスイッチ」を使用するシーンが存在しており、レイズナーのV-MAXは本作のオマージュと思われる(OVA版はレイズナーより後な上、V-MAXの名前は出ないが)。

こちらの V は "velocity(速度)" の略と思われる。後述のF-15戦闘機と同様に純粋なエンジンリミッター解除機能であり、バリアー等は存在しない。


更に言うと本作の「V-MAXスイッチ」はヒロイックに扱われてはおらず、敵の超高速ミサイルを回避する際に一度だけ使用した描写がある程度。代わりに「オートマニューバ(自動操縦)・システム」が存在し、こちらの方がレイズナーのV-MAXに近い。


作中世界の戦闘機は凄まじい性能を有しており、もはや生身のパイロット肉体では100%の性能を発揮しきれないレベルに達していた。そのため緊急時にオートマニューバ・システムによる人間の操縦限界を超えた戦闘機動を駆使して緊急脱出を試みる事があった。搭載しているのは劇中最強(主力戦闘機よりも強い)の偵察機であり、故に戦闘システムではなく緊急脱出システムなのである。


ただし、その戦闘機動はパイロットの肉体に負担をかけるため、へたをすると命と引き替えになりかねない。実際に雪風パイロットの深井零は骨折、フライトオフィサのバーガディシュ少尉は脾臓摘出手術を受ける羽目になり、他の機体に至っては「機体を護る為の戦闘機動でパイロットが死亡した」という事例も描かれている。


最初はパイロットの制御下にあった。だが、機体のAIが「無事に帰還する(偵察記録を持ち帰る)」ことが至上命題とされていたため、AIの自我が増大した事でオートマニューバ機能を勝手に使われてしまうようになり、終いにはパイロットを勝手に脱出させて自ら空戦を始める事すらあった(AIの優先度が「パイロットの命より機体の無事を優先」になってしまい、パイロットの安否・存在は気にしなくなった)。


なおレイズナーの方は逆で、「AIに収められた最高機密の保存」の為に勝手に発動していたのが、「エイジの存在こそが最高機密が事実である証拠になる」と言う説得を認めてエイジにコントロールを明け渡している。


サガフロンティア

PSRPG、「サガフロンティア」における主人公のひとりであるメカ、T260Gの最終ボディ(オメガタイプ)における武装の一つ。

効果はレイズナーとほぼ同じで機体の大幅強化である。

この状態の時にのみ使える技二つを含めて無類の強さを発揮する為、T260Gの最終奥義とも言える。

反動まで再現されており、動かなくなるようなことはないものの、LPが1減るほか、能力値が大幅に下がって戦力にならなくなるため、「万能油」「杯」「ヴォーテクス」といった状態解除でのフォローを要する。


実在するV-MAX

以上(特に「戦闘妖精・雪風」)の元ネタはF-15戦闘機に実際に搭載されている「Vmaxスイッチ」と思われる。これは簡単に言えばエンジンの緊急用ブーストスイッチであり、普段はワイヤーによってガードされていて使用が禁じられている。

ただし使っても推力は4%しか増加しない。

それでいて効果の継続時間は6分であり、しかも使用後は必ずエンジンの精密検査(内視鏡検査)をしなければならない決まりになっている。

ある航空自衛隊のパイロット曰く「正直微妙だし、使ったらクビが飛ぶかもしれないし、触ったことありません。一生使わないと思います」との事。

現実は甘くなかった……


参考URL


「レイズナー」や「雪風」のV-MAXとはあまりにかけ離れた代物と言わざるを得ないが、「雪風」の場合は「どんな犠牲を払ってでも偵察記録を持ち帰れ」という任務中であり、なおかつ敵新型ミサイルからの回避、およびそのミサイルに関する情報収集という明白な使用目的があった為、こちらに関しては妥当な描写だったと思われる。

そもそも前述の自衛隊員の言葉は「今は戦時下ではない」と言う事が前提であろう。戦闘中に使ってもクビが飛ぶぐらいなら「そんな無駄な機能、最初から付けるな」と言う話である。


ヤマハバイクVMAX

詳細は「VMAX」表記を参照の事。

(ヤマハのサイトでも「V-MAX」ではなく「VMAX」と表記されている)


関連タグ

レイズナー レイズナーMk.II ザカール ガッシュラン


関連イラスト

V-MAXレッドパワー(ザカール)「レイ!V-MAX発動!」「レディ!」
V-MAX レッドパワー

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