概要
アニメ『蒼き流星SPTレイズナー』にて終盤の主人公機として登場する予定であった機体。アニメ雑誌等のメディアにも公開されていたが、プラモデルの売れ行き不振やスポンサーの不祥事といった要因による打ち切りに見舞われ、後継機の座を強化型レイズナーに奪われてお蔵入りとなってしまった。
後に『スーパーロボット大戦シリーズ』で拾われたのを境に知名度は元より、玩具などの商品化にも恵まれるようになった。
詳細設定
機体設定
レイズナーの後継機として開発された地球製の兵器。地球ではSPT扱いされているが実際の分類はSPTではなくMF(Multi Form)。ソロムコの可変機能を基に製作されたMFとSPTの利点を兼ね備えた機体である。
通常の状態でも原型を上回る総合性能を誇り、ラスボス機であるザカールとも互角に渡り合えるほど。
飛行形態(フライトフォーム)への変形が可能で、この状態では接近戦能力を失うが更なる高い機動性を獲得することが可能となり、単独での行動範囲も大幅に伸びている。
しかしその分、原型機や強化型レイズナーにはあったオプション交換機能は失われており、特定環境への特化やカーフミサイルなど追加武装の外付けは出来なくなっている(厳密にはバックパックにハードポイントがあるが、基本的にレーザードライフルをマウントするものと思っていい)。
V-MAXの強化型である『V-MAXIMUM』を搭載している。
V-MAXIMUM
本機に搭載されたV-MAXの強化型の一種。
ザカールが持つ、特殊な強化剤を添加することで出力の強化を図る「V-MAXレッドパワー」とは異なり、純粋にV-MAXの出力限界を向上させて強化したもの。ゆえに光は青いままとなっている。
同時に出力調整が可能となったため、状況に応じて出力を加減することで稼動可能時間を伸ばすなどの融通が利くようになっていて、モード1~3という三段階の発動段階が有りモード1と2は原型機と同じ『V-MAX』で最上位の「モード3」が『V-MAXIMUM』という事になっている。そのこともあり、原型機にあった放熱機能が小型化されている。
通常でも使用可能だが、変形することでよりその効果を最大限に発揮できるよう設定されている。Mk.IIの変形機能はこのためにあるといっても過言ではないのだ。
スパロボでの扱い
最終回から11年後の『新スーパーロボット大戦』でゲームに登場したことでようやく日の目を見た。
スパロボの寺田貴信プロデューサー曰く、寺田プロデューサーがMk-IIを出したかったから『レイズナー』をスパロボに登場させたとのこと。以降スパロボのみならず姉妹作にも登場するようになった。
基本的に強化型レイズナーとの択一の隠し機体として登場しており、カーフミサイルが装備できないことを反映して強化型より長距離攻撃が不得意。その代わり、変形できるので移動できるマスが多く、間合いを詰めるのは容易。通常のV-MAXは実装されておらず、V-MAXIMUMのみ。