概要
「もうこないからねー」とは、ニンテンドーDS用ゲームソフト『たまごっちのプチプチおみせっち』シリーズに登場するセリフである。
正式表記は「もう こないからねー」。
プレイヤーは「まめっち」「くちぱっち」「めめっち」のいずれかをパートナーに、お客としてやって来るたまごっち達の要望に応えながらお店を育てていく。
お店のサービスの評価が最低であると、お客のたまごっちから苦言される(明らかなゲームオーバーに等しい)。幼児期・反抗期のたまごっちの場合、「もう こないからねー」というシンプルかつ、他のたまごっち達よりストレートな表現でありながら、怒るでも悲しむでも無く言葉が変に穏やかなものになる。
なお、この台詞を言ったからといって本当に二度と来なくなるわけではなく、ある程度の時間が経つと再び来店する事もある(そしてその際もサービスの評価が最低だとまた言われたりする)。
もうこなの誕生
ゲーム実況系YouTuberのドコムス氏が自身の「ドコムスチャンネル」でこのゲームを実況したところ、温泉のお店で最低評価を出し、上記の「もう こないからねー」とのセリフが「まるっち」から飛び出た。そのインパクトがドコムス氏や視聴者の印象に残ったため、当チャンネルでのまるっちの俗称が「もうこないからねー」→「もうこな」になった。
後に他店舗を利用しに来たまるっちの登場セリフ「またきたよ~」が「『もう こないからねー』のアンサー」(byドコムス氏)と対義語として注目を集めた。
シリーズゲーム実況のマイナーさ、チャンネルの人気もあり、ここから視聴者づてに界隈外にも拡がっていく。
ネットミーム化?
2023年6月下旬頃からTwitter上で、謎のネットミーム化。2024年9月頃にブームとなる。
元ネタのゲーム画面をパロディした投稿だけでなく、もはやたまごっちはおろかゲームも何も関係ない自撮り界隈等のキャプションや投稿画像にまで波及している。
ドコムス氏曰く、ブーム辺りからその実況動画の再生数も再び伸び始めたとの事。
また、ボーカロイド曲オーバーライドでは、この言葉が歌詞に用いられている。
更にまた、「アイドル失格」という地下アイドルグループのメンバーである「ふかあいちえ」のTikTokの動画や「水口ズヌンバ」の「たまごっちな接客を心がけるダイソー店員」の動画も次第に話題を呼び、元ネタである「もうこないからねー」も知られるきっかけとなった。
それで話はおしまい?ならば もう こないからねー
RTA in Japan
『RTAinJapan Summer 2023』にて、当ゲームのRTAがプレイされた際には、直前のミームも手伝いチャット欄ではすっかり語録と化していた。まるっちが顔見せしただけで盛り上がる始末。
ただしこのムーブは生配信を行うTwitchのチャット欄とRTA走者がネットミームを語録とする文化である所から発生したもので、YouTubeにて公式がアーカイブをチャット無しで投稿した動画のコメント欄ではこのノリは見られない。
実際には配信中にこのセリフは登場しなかった。
RTAはセリフ飛ばしもテクニックの1つなので、配信中はゲームセリフがロクに読めない。そして走者は基本ゲームを失敗しない。
そのプレイ中にできたケーキ、優良誤認ケーキ。こちらの方が配信中話題を集めた。
古来よりDSは脳トレなどで本来は数字を書くところをマリオや記号を書いて突破するTASなどが流行していた。本作もDSの判定基準の甘さを突き、効率よく走るために編み出されたのが優良誤認ケーキである。
視聴者からは明らかにおかしい盛り付けなのに、DSの判定で満点になっていることを指す。
グッズ化
2025年3月発売予定のたまごっち食玩『たまごっちのプチプチおみせっち ステッカー付きビスケット』として、ステッカーの絵柄に採用されグッズ化。ビスケットの絵柄にもなっている。
ステッカーはプチプチおみせっちのゲーム画面を再現したシュールな世界観を楽しめる(※公式紹介文)セリフ付きであるため、しっかり「もう こないからねー」と「またきたよ〜」の2種が揃ってラインナップされている。
おまけに商品の公式サムネイルに選ばれているラインナップ全4種の内半数の2種がまるっちのものである。