概要
型式番号SPT-ZK-53U。本作における最強機。
グラドス軍がレイズナーを基にして開発した最新鋭SPT。
ル・カイン専用機として造られており、左肩の装甲には彼のエンブレムである鷹のような鳥が描かれている。
光沢も描かれるほど眩い金色のボディをしており、とにかく派手で目を引く外観が最大の特徴。
無論、見た目だけの機体などでは決してなく、グラドス軍最新鋭・ラスボス機体の名に相応しく、SPTとしての性能は作中最高クラス。
左腕の『ホーン・オン・アーム』と呼ばれるクローは超高機動戦闘での取り回しを想定した武装であり、これを用いた格闘戦を得意としている。
基本性能の時点で原型であるレイズナーを上回っており、レイズナーを基にしただけあって最初からV-MAXを搭載しているなど、全ての面で他を圧倒する戦闘力を発揮出来る。
更に、V-MAXの強化型である『V-MAXレッドパワー』を使用可能となっており、彼の高い操縦技量も相俟って、作中それまで一度も敗れたことがなかったV-MAX発動状態のレイズナーを一方的に下し、大破させている。
V-MAXレッドパワー
ザカールに搭載されたV-MAXの強化型の一種。
V-MAX発動中、システムに特殊な強化剤を添加することで出力を15%以上増加させる。そのため、通常のV-MAXから段階を経てこの状態に至る。
発動するとバリアフィールドの色が黄色から赤へ変わるため、この名称で呼ばれるが、ル・カインは『スーパーチャージ』とも呼称している。
通常のV-MAXよりもバリアフィールドの強度や機動性が遥かに向上しており、通常の機体はおろかV-MAXを発動させたレイズナーですら相手にならなかった。
欠点は通常のV-MAXより稼働時間が短いことで、強化剤が切れるとリミッターがかかり強制排熱される。これは強化剤を添加された影響で機体に負担がかかるためで、同時にパイロットにも相当な負担がかかる。いわば無理やり強化しているものであり、連続使用は考えていないものといえよう。その点に関してはニューレイズナーのV-MAXとは真逆に近い仕様と言えなくもない。任意でのリミッター解除も可能だが、これを行うとパイロットが最悪死に至る可能性があるので使用は禁じている。
ただし LD BOXやBD BOXのおまけとして作成された小説「蒼き流星の行方」で描かれた最終決戦ではレイズナーmk2並の発動時間を確保するためリミッタを解除した状態でレッドパワーを発動。結果、その目論見は成功したものの無理矢理稼働時間を伸ばした反動で熱暴走し最終的には耐えきれず自爆している。
立体物
1/100シリーズにラインナップ。第二部のSPTで唯一商品化されたが、番組打ち切りとも相成ってラストナンバーを飾ることになった。
メガハウスのパームアクションシリーズにラインナップ。本放送当時のプラモデルとは比較にならない程改善され、劇中同様にアクションを取らせることが可能。
バンダイのHI-METALシリーズからプレバンより発売された。金メッキ仕様で関節が合金製のデラックスな完成品モデルとなっている。
スーパーミニプラ(SMP)第2弾でラインナップ、プレバン限定でメッキバージョンもレイズナーとセットで発売。
余談
番組打ち切りが無かった場合、エイジ等と和解・共闘し、ヒール転じてヒーローの珍しいメカになる筈だった。しかしそれはのちの作品に生かされることとなる。
関連項目
アルヴァアロン:金色のラスボス機体繋がり。
零影:忍者戦士飛影の後半ライバルメカで、此方も打ち切りが原因で退場してしまい、ザカールと同様、完全放送されていれば味方になる筈だった。