もしかして:GLaDOS
概要
『蒼き流星SPTレイズナー』に登場する惑星及びその軍事国家。ブルドリア太陽系に位置しており、地球人とほぼ同じ外見の「グラドス人(グラドス星人とも)」が住んでいる。
主人公であるアルバトロ・ナル・エイジ・アスカやその姉アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカの母アイラはグラドス人であり、地球人との間に生まれたハーフとなる。
文明は4万年を有し、科学力は当然地球より遥かに上で、SPT、MFと呼ばれる10mほどの人型機動兵器を主な武装としている。
他の星系にも積極的に探査し、結果的には「他の未熟な文明を導く者」の大義名分を掲げ、多くの天体を制圧。地球侵略もそのひとつに過ぎず、手始めに米ソが対立していた火星を襲撃。これを止めようとエイジは奪取したSPT「レイズナー」でグラドス軍に立ち向かうも、多勢に無勢で敗北。
グラドス軍は当初は東西冷戦を過熱させて漁夫の利を得ようとしていたが、その作戦が無理だと悟ると開き直って烈火の如き勢いで地球に侵攻し、わずか3年で地球征服を成し遂げる。支配の際には地球の愚民化の為、焚書坑儒ばりにあらゆる地球文化を焼き尽くしていったが、エイジらの活躍により、グラドスと地球の間の空間を捻じ曲げる「グラドスの刻印」が発動したことにより、グラドス軍による地球統治は終わりを告げた。
ロボットアニメの敵対宇宙人では珍しく、滅亡も和解もしないまま物語を終えたという侵略者。グラドス本星はほとんど無傷のまま残っている。
グラドス軍の主要な構成員
上層部
ゲイル一派
死鬼隊
ギウラ一派
- ギウラ(大尉)
- アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ(主人公エイジの姉、後に離反)
主要な機動兵器
SPT
MF
TS
このほか大型母艦やオゾン層破壊用衛星など様々な兵器が登場する。
スパロボでは
作中の時間経過が長い『レイズナー』の特質上、前半と後半のどちらかしか再現されないことが多く、地球占領前にル・カインを倒して終わるか、地球占領後もゲイルとかが普通に出てくるなど、原作を改変した設定で登場する事が多い。
基本的には他の作品の宇宙人勢力と提携、あるいはその傘下として登場する事が多い。『スーパーロボット大戦J』では地球人の末裔である木連と提携する一方、角が無いという事でボアザン星人からは差別を受けていた。
また『スーパーロボット大戦GC(XO)』では、エイジの口から議会制民主主義国家であることが語られており、この手の侵略者に多い帝政・王政・軍事独裁制などではない事が発覚した。
一方、『スーパーロボット大戦X-Ω』の期間限定シナリオ「夢見た楽園は遠く」ではラクス・クラインが「脅威とは、グラドス帝国のことですね」と発言しており、それに対しエイジが「はい」と肯定的な発言をしていることから、こちらでは帝政の可能性がある。
関連項目
ガバール星:『無敵ロボトライダーG7』の敵勢力。同じく滅亡も和解もしないまま地球侵略から撤退した。
最高重要機密
実は地球に侵略してたグラドス人達は、生粋のグラドス人では無かった。
数万年前、別種類の先住グラドス人達は種の滅亡の危機に瀕しており、地球に来訪して原始人からDNAを採取。それらに品種改良を重ねた形で生み出し現在の文明を継承させたのが、現在のグラドス人の真実である。
即ち、遺伝子に多少の違いはあれど、グラドス人の根底は地球人と同じ種族であり、地球人から見れば「地球より遠く離れた宇宙で文明を栄えていた外国人」に過ぎなかったのである。
この事実は、グラドス中枢に於ける歴代の最高機密事項として厳重管理されていたが、秘密裏にレイズナーのコンピューターAI『フォロン』に納められており、地球へともたらされた。
しかし、その真実が明らかになったとしても、グラドスによる地球侵略によって地球の物が失われてしまい、最早双方の間に生じた亀裂は絶望的と言わざるを得なかった。
最終的にアルバトロ・ミル・ジュリア・アスカの意思によって発動された『グラドスの刻印』の発動によって、地球に残ったグラドス人達は母星グラドスへと帰れなくなった結果、自業自得とは言えその後に待っているのは憎悪を燃やす地球人達によるグラドス人達への凄惨な報復になる可能性は否めないと言える(実際、打ち切りが無ければグラドス人差別も描かれる予定であった)。
物語の最後にて、ジュリアから指導者と帰る場所を失ったグラドス人達の行く末を託されるエイジだが、果たして深まった溝をこの先に埋める事が出来るのか、気になる所である。
関連項目(ネタバレ)
神聖ブリタニア帝国…こちら地球人で構成された敵勢力であるが、差別の図式が「国籍の違いで同じ地球人を差別する世界観」となっているだけでグラドスと大差無い侵略者であり、敗北後に被害者達による報復を受ける事となった。
惑星ゾラ…先住民のイノセントと原住民のシビリアンとの関係性が似ている。ただし、こちらは先住民達が現在も存続している。