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オゾン層

おぞんそう

地球の大気中でオゾンの濃度が高い部分のこと。高空の成層圏に存在する。

概要編集

地上から約10~50キロメートル上空の成層圏にある、オゾン濃度が高い層のこと。


オゾン酸素原子3個からなる分子であり、太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上に届かないようにする役割を果たしている。遺伝子の構成物質であるDNAは紫外線によって損傷するため、地上に生物が安定して存在できるのはオゾン層のおかげである。オゾンは強い酸化力を持ち有毒であるが、地表付近の対流圏には微量しか存在しないので、生物はその害から免れている。


また、オゾンは紫外線を吸収する際発熱するため、大気を加熱し、地上を暖かく保つ役割もある。


フロンなどの合成化合物の放出によって、南極付近などの高緯度地域にオゾンが薄くなった部分ができることがあり、これをオゾンホールという。フロンガスなどの排出規制の効果で、オゾンホールは徐々に塞がってきている。

フロンがオゾン層を破壊することは1974年のシャーウッド・ローランドの論文によって指摘された(ローランドはこの功績が認められ、共同研究者のマリオ・モリーナ、パウル・クルッツェンと共に1995年ノーベル化学賞を受賞)。

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