概要
『無敵ロボトライダーG7』に登場する惑星国家。
ヒューマロボという外見は人間そっくりのロボットが支配する星で、作中「ロボット帝国」とも呼ばれている。
総司令官ザクロンの指揮の下、全宇宙制覇を企んで他星系をすでに支配しており、地球にも魔の手を伸ばした。
地球にはオンドロン率いる企業オンドロン・ユニバーサル(要塞の名前でもある)による経済戦略が行われている。
ロボットアニメでも珍しい主人公側との接触が殆どない敵組織で、ロボット達がなぜ支配しているのか等の経緯が描かれることや、最終的に主人公達によって全滅させられることもなく終わった。
ザクロンが帝王シグマに虚偽の報告をしたことで地球からは撤退、竹尾ゼネラルカンパニー側は「最近いつものロボットは出ないな~」で済ませてしまった。もっとも、敵の素性を探るのは零細企業である竹尾ゼネラルカンパニーには荷が重すぎる。それでも巨大ザクロン撃破後に射出されたザクロンの入ったカプセルを確認のためか追いはしたが、燃料切れで断念している。
構成員
上層部
ザクロン
ガバール帝国銀河系方面総司令官。
いわゆる美形悪役キャラだが、その身長は10メートルもある。
オンドロンの度重なる失敗から第48話で自ら地球へと赴き、第49話では自らを模した巨大ロボに乗り込みトライダーと激闘を繰り広げるも「コンピュータの指示通り戦った」にもかかわらず(ワッ太達には攻撃パターンがワンパターンだと見抜かれた)敗北。
これ以上戦うとコンピュータの計算を超越した存在が明るみに出てロボット帝国は崩壊すると判断し、最終話でマザーコンピュータ・シグマに「地球は下等生物しかいない役に立たない星」と虚偽の報告をした。
なお、逃走するザクロンをワッ太は追おうとするもトライダーのエネルギー切れで断念した。
帝王シグマ
CV:笹岡繁蔵
ガバール星のマザーコンピュータでもある皇帝で、ザクロンに地球侵略を指示した。
第50話ではザクロンが虚偽の報告をしたため未知数の存在がいることを知らず、地球侵略を破棄しこれまでに侵略した星の環境改善を進めるように指示した。
オンドロンユニバーサル
オンドロン
CV:池田勝
ヒゲの中年紳士の出で立ちをした地球侵略担当司令官。
地球侵略は物資強奪やインフラ破壊といった経済戦略が有効であると考え、「オンドロンユニバーサル」を設立。
ヤールらにはブラック上司ぶりを見せていた、クラードの死後は本国からの支援も打ち切られた挙句、ザクロンからは攻撃隊長の任を押し付けられる。
トライダー側を何度も翻弄したが、第48話でザクロンが直々に乗り込んで無能者呼ばわりされたことで自分への死刑宣告と確信。第49話で出撃したザクロンの救援要請を無視した上に、やはり同じようにトライダーに負けて逃げ帰ったザクロンを嘲笑しつつ「我々が無能だから勝てなかったのではない。絶対だと信じていたマザーコンピュータ・シグマが地球人に敗れたのだ!」と真実を喝破した上で、ザクロンを葬ろうとするも逆に抹殺される。
ザクロンは「オンドロンは地球で無駄なエネルギーを浪費したことに責任を感じて自害した」と責任を擦り付けるような形で帝王に報告した。
ヤール
CV:若本紀昭
第1~7話に登場したオンドロンの秘書で初代隊長。
気が弱く、オンドロンに何度も叱責されている。
任務に失敗し続けたため、ドンマ&ズールによって処刑される。メカロボットには一切乗らなかった。
ズルチン
CV:沢りつお
第8~13話に登場した2代目隊長。短足で巨漢。
トレンチコートの胸ポケットに小型ロボ・ペコペコを入れている。大変気が荒く、すぐ体内の油が切れるので、ペコペコに油を差してもらって自らを落ち着かせる。
その性格からオンドロンの方針はまどろっこしかったようで、トライダーを直接たたくべきだと進言、第13話でメカロボット・チェンダムに自ら搭乗し、作中では初めて地球を襲うもトライダーに倒された。
なおこの戦いにてワッ太とロボット越しに会話しており、彼が初めてコミュニケーションを取ったヒューマロボとなる(流石にお互い中にパイロットがいるかについては詮索していなかったが)。
ドンマ
CV:滝口順平
ズール
3代目隊長。初登場は第7話でヤールの処刑を担当。
第14話よりコンビで行動隊長となるも仲は極めて悪く、些細な事ですぐ口論となる。
ひょろ長でせっかちな性格がズール、小太りでワンテンポずれている性格がドンマ。
第20話で上下に分離するメカロボット・バンチに2人して乗り込みトライダーと戦闘、分断してトライダーを捕まえるも、手柄欲しさにケンカになってしまい、バードアタックの前に敢え無く敗れ戦死。
ジャッカル
CV:笹岡繁蔵
第21話より登場する4代目隊長。
ポンチョを羽織ったマカロニウエスタンのガンマン風の出で立ちで「戦闘のプロフェッショナル」を自称。
第26話で自らガンマン風メカロボットを駆りトライダーに挑むも、新兵器トライダー・ビーム・キャノンを受け敗北、搭乗したメカロボットもバードアタックを食らい撃破された。
しかし彼の攻撃でトライダー・シャトルは大破、大改造を余儀なくされた。
インデリ
CV:小宮山清
ジャッカルと同じ21話で登場したオンドロンの部下。小柄な体格に大きな眼鏡が特徴的な如何にもなインテリ風。
宇宙ステーションに見せかけてミサイル格納庫を地球の労働者に製造させていたが、その中に竹尾ゼネラルカンパニーがいたためパイロットのワッ太を直接始末しようとするも失敗、宇宙空間に投げ出された。
以上の事からワッ太が初めて直接対面したヒューマロボなのだが、その失敗のどさくさで正体には気づかれずに済んでいる。
ジルバ
CV:武藤礼子(スーパーロボット大戦GC、XOでは江森浩子、没データだが新スーパーロボット大戦ではこおろぎさとみ)
第27話~33話で5代目隊長として派遣された元ザクロン元親衛隊員。従者ロボット(CV:古川登志夫)を伴って着任してきた。
金髪のオカッパ頭でグラマラスな体型をしている美女型ロボットで、オンドロンにも何度か色目を使っている。
地球人を飼い慣らす帝国の方針に反して人口が多すぎて管理が面倒だから殺して減らそうと考える、愉快犯じみた性格をしている。その性格からオンドロンの指示を全く聞かなかった。
第33話で自ら設計したクイーンアテナスを操縦しトライダーと戦うも、美的センス優先でパワーバランスを無視した設計だったために敗北した。
クラード
CV:松岡文雄
第34話から月面の工場に赴任したメカロボットの製造技術主任で、事実上の6代目隊長。
本国のロボット研究所所長を務めており階級はオンドロンより上であった事から、部下でありながらオンドロンに対して尊大な態度を取る事が多い
常にナバロンの下に甘んじていた事がコンプレックスとなっており、最強のロボットを製作することに余念がない。
第38話でナバロン製作だと確信したトライダーを倒すべく、第39話で自らメカロボット・オメガン(メイン画像)を操縦してトライダーと対決、あと一歩まで追い詰めるも敗北。
トライダーにワッ太が搭乗していることには最後まで気づかず、強かったのは心を持ったロボットだからと見なした。
その他
ナバロン
CV:不明
地球人名「梅本」
クラードが就任する前のロボット研究所所長で、クラードとは研究仲間だった。
最高のロボットを開発するには帝国にいたら実現しないと考え、自身の地位を狙うクラードをたきつけて逃走を図り、火星で事故に遭った所をワッ太の父・道太郎に保護された恩からトライダーG7を製作、道太郎に寄贈した。
柿小路専務や鉄っつぁんは面識はあるようだが、道太郎以外は彼の素性を知るものはなく、消息も不明。
スパロボでは
今まで登場したのは『GC』及びそのリメイクの『XO』のみでザール星間帝国の配下という設定。
トライダーの参戦回数はそれなりにあるが上記GC/XO以外は敵が1体も出てこない。『第3次Z』ではZシリーズ初参戦の『第2次Z』に一切登場しないうちに話の裏で壊滅していた事が判明していた。