概要
吉もと誠による能力バトル漫画。
2021年販売の『別冊コロコロコミックSpecial』6月号のミラコログランプリ『月刊コロコロコミック』11月号にて読み切りとして登場。
その後2022年発売の『月刊コロコロコミック』3月号から連載化。
2022年11月号をもって第一章完となり、以降は『週刊コロコロコミック』に移籍し、2023年1月5日より毎週木曜更新で新章が開始。タイトルロゴもアルファベット表記の『KASHI BATTLE』となった。
- 外部リンク:連載ページ(第一話)
単行本のナンバリングもリセットされ、再び1巻からの刊行となっている。
単行本は第1章が2巻、新章は現在7巻まで発売中(2巻以降は電子書籍版のみ販売)。
ちなみに、同作者の前作『ウソツキ!ゴクオーくん』にも同タイトルの漫画が登場しており、18巻第83話「大人気マンガの作者はダレだ!?」にて主人公のゴクオーのクラスメイトである田塁一郎が描いている。
当初は正体を隠し、自身の名前をアナグラムにした「ウチダ・イルロイ」名義で執筆していたが、作者の正体をめぐる騒動後はダルイ・イチロウ名義で執筆した。
以降は本作を「連載版」、『ウソツキ!ゴクオーくん』に登場した漫画を「劇中劇版」として紹介する。
あらすじ
連載版
時は2121年、世界の王、オアズーケ王から突然下された『お菓子禁止令』により、世界中からお菓子が取り上げられていった。しかし、そんな身勝手なオアズーケ王国に対して、立ち向かう者『菓子能力者(カシマスター)』がいた。
劇中劇版
時は2118年、お菓子を愛する心から特殊能力に目覚めた子供たちが『お菓子禁止令』なる法律を勝手に作った大人たちからお菓子を取り戻すために戦う。
登場人物
連載版
菓子能力者も参照。
- 鐘木チョコ(べるぎちょこ)
主人公の13歳の少年。チョコレートの菓子能力者。
オアズーケ王国の者の討伐と、命の恩人であるチャーリーの捜索のため旅をしている。
前作の主人公とは180度真逆のウソなどつけない超真面目な性格。
武器はチョコレー刀や板チョコシールド。
必殺技は気刀カット・厚切りスライス・黒き稲妻・カカオ100%。
劇中劇版ではおバカだが高い戦闘力を持つ少年「チョコ」として登場。
金髪のアフロヘアーの少年。ポップコーンの菓子能力者。15歳。
オアズーケ王国の者に殴られそうになっていたところをチョコに助けられた。
劇中劇版では怖がりでお調子者だが情に厚い少年「ポップン」として登場。
- レモネド=スカッシュ
ツンツン髪でいつも笑っている少年。ラムネの菓子能力者。16歳。実は彼にはもうひとつの顔が…!?
ハーフツインの女子高生。せんべいの菓子能力者。
おばあちゃんが経営する実家の煎餅屋を救うため、戦うことを決めた。
- チャーリー
チョコの師匠であり恩人。
行方不明だが、生きていることは判明している。現在はレジスタンスの最高幹部となっている。
チョコと同じく、チョコレートの菓子能力者。
劇中劇版では素顔が描かれていなかった。
- 噛木羽子妙(かみきはごたえ)
黒髪にメッシュの入った青年。ガムの菓子能力者。
エリート忍者集団「噛木一族」の長男で、とある理由からチョコレート使いを憎んでいる。
- ポテト男爵
辛(スパイシー)軍副軍団長。ポテトチップスの菓子能力者。
語尾に「○○であ〜る!」と付けて話す。
ポップコーンを作って食べていたポップンと教会の子供達に襲いかかるもチョコの必殺技によって敗れた。
必殺技は『コンソメパンチ』。
劇中劇版では「ポテト男しゃく」と表記されておりポテチ軍軍団長という設定だった。
- チューイン軍曹
菓子能力者を養成するための訓練所に勤める男。チューイングキャンディーの菓子能力者。
必殺技は『チューインGOOD砲』。
劇中劇版ではガム軍軍団長、という設定で、必殺技の名前も『バルーングレネード』と異なっていた。
- オアズーケ王
オアズーケ王国の王であり、『お菓子禁止令』を作った元凶。
世界初の菓子能力者だと言われている。
スナッキングと言うお菓子専門店を出すとお菓子を奪われた国民へ発表するが…。
劇中劇版
- グミィ
チョコの仲間の長髪の男。
クールで心を閉ざしている。
必殺技は『弾力靭(だんりょくじん)』。
作中用語
- 菓子能力者(カシマスター)
菓子を武器に変えて戦う能力を持つ者たち。
武器だけでなく障壁や移動手段、自身の肉体強化に使う者もいる。
菓子能力者専用の菓子があり、それを食べることで能力を発動させるが普通の菓子でも可。
ちなみに菓子能力者専用の菓子は無能力の人間が食べてもおいしくないどころか味すらしない。
- 菓子力(カシカ)
いわゆる戦闘力。菓子力(りょく)ではない。
本人の体術+能力のチカラ+菓子のウマさで算出される。
数値は上下することがある。
- 合体技(トッピング)
複数の菓子能力者が互いの菓子を組み合わせること。チョコレート+柿の種で柿チョコなど。
組み合わせることで技の威力も増し、さらに甘味+塩味など違う味同士で相性が良ければより強力な技になる。
- レジスタンス
チャーリーとグリオが結成した、対オアズーケ王国の対抗勢力。
正義の心を持った菓子能力者が集い、王国の企みを阻止するため戦っている。
構成員は能力者だけでなく、アジトの秘匿や移動手段を提供する一般人も所属している。
チョコバードの箱を会員証として使っており、全国のレジスタンスメンバーに協力要請する際の身分証明として使える。
その他、上記の菓子力を測定する機能や携帯電話の機能などがある。
- 四天王
オアズーケ王国の幹部。
辛(スパイシー)軍、甘(スイート)軍、酸(ビネガー)軍、苦(ビター)軍のトップ軍団長4人で構成されている。
しかし、その中の一人である辛軍のヤオギンが敗れたことにより廃止され、以後軍団長として名乗るようになった。
- 三糖士(さんとうし)
オアズーケ王国最高幹部で、四天王の上司に当たる3人組。なお、四天王はそれぞれとある理由からその座を狙っている。
- 噛木一族(かみきいちぞく)
戦国時代から続く忍びのエリート集団。ガムの菓子能力者が集まっている。
オアズーケ王国とは協力関係にあったが、「王国のとてつもない秘密」を握ってしまい……?
- ハイシャの会
チャーリー、ホワイ・T(白黒)、苦味のジョージ(湾田)、ゼラチ、涼風、クリン、ジャンボ、アルミらがかつて結成していた会。
菓子能力者という言葉がまだ存在していないときに結成され、オアズーケ王国と対抗するために数少ない能力者の中で特別強いものだけが半ば強制的に集められた集団で、後のレジスタンスの形となったと思われる。
- ムシバ
噛木の父が発した言葉。意味はまだ明かされていない。
関連タグ
- ウソツキ!ゴクオーくん…本作のベースとなる劇中劇が登場した吉もと誠氏の前作。実は本作には『ゴクオーくん』本編に登場したお菓子や食品メーカーがいくつか登場している。
- 菓子能力者…登場キャラクターの一覧記事。
- QRコード…作中に使われている。