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バトルもの

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ばとる

バトル要素を中心に描いた作品。ストーリー要素のため、イラストへのタグとしての使用率は低い。

概要

創作フィクションにおいて、特に物語の進展に関して、戦闘要素(戦いバトル試合)が重視される作品に対して呼称する。

また戦闘でも、多数同士より一対一のタイマンや2~3以下の少数での戦闘を重視し、かつキャラクターごとの動きが栄えるアクション性の高いシーンを盛り込むことで、ストーリーを盛り上げていく志向が強い。

日本の漫画アニメゲームライトノベルの多くは、大なり小なり本項目の要素を含んでいる。

特に少年漫画では、その分かりやすさから数多くのバトルものが描かれている。

そのため、ストーリーヒューマン友情恋愛などとセットで成立することが多い。

傾向と特色

特長

  • 見応えを生みやすい
    • 視覚的にわかりやすいため、派手なアクションや大掛かりなカットを用いて見る側に強い印象を残しやすい。
  • ドラマ性を生みやすい
    • ただ戦わせるだけでなく、登場人物の心境や背景を織り交ぜることで、よりドラマチックに仕立てることが出来る。
    • これに勝敗を絡めることで、キャラクターの葛藤や挫折、成長などを分かりやすく表現できる。
      • キャラクターにより濃厚な背景を持たせることで骨太な路線に仕立てたり、人物関係を強い因縁で結ばせることで重厚な人間ドラマを描くことで、バトルシーンもより緊張感漂うものとなる。
  • 荒唐無稽な設定を通しやすい
    • 現実では無理なド派手なアクションの理由付けとして、いかにもあり得そうな空想科学不可解な原理が登場することがある。だがそもそもが現実離れしていることもあって、こうしたトンデモ理論も醍醐味として受け入れられやすい。
      • ファンタジー理論とSF理論が混在しようとも、要はそのトンデモなさに説得力が付随すれば、あとは作風として許容されることの方が多い。

課題

  • 冗長になりやすい
    • 特に漫画やアニメの場合、ボスキャラクター一人と数週~数ヶ月に亘って戦い続けるなど、大人の事情に引っ張られて無駄に戦闘が長引く傾向にある。
      • 戦闘を主軸にする限り、勝敗が決まるか、何かしらの要因で引き分けや無効試合にならなければ終われないので、引っ張りすぎると却って惰性を生んでしまう。
  • ストーリーに深みを与えにくい
    • 前述の長所「ドラマ性を生みやすい」と一見相反するが、何に対してもバトルの勝敗にストーリーを絡めてしまうと、せっかくのドラマ性やキャラクターの背景が蛇足になってしまうこともある。
      • 戦う理由や勝敗の感慨を、キャラクターへ上手く投影できれば問題ない。しかしそうした事情をあまり考えずバトルの応酬に興じると、物語全体が薄っぺらいものに見えてしまう。
      • 最も重要なのは「戦う理由」に対する一貫性で、ここが揺らぐと作品自体にブレが生じはじめ、最終的に筋書きそのものが崩壊する危険さえある。
  • パワーインフレの懸念
    • バトルと共に成長することが一種の命題であるバトルアクションにとって、ある意味で避けがたい現象。特に連載が長期化すると、キャラクターも基本的には無制限に成長せざるを得ないため、必然的にパワーインフレを起こす確率が上がっていく。
      • パワーインフレそのものを作品の旨味として取り込むことも出来るが、やりすぎると見る側を置いてけぼりにし、ファンが離れていく悪因にもなる。

分類について

しばしアクションものの代名詞として、アクションものすべてを指す呼称にされることがある。

しかしアクションについてもある程度の区分はあり、バトルアクションにも曖昧ながら暫定的な定義付けは出来ると思われる。

バトルアクションと呼ばれる場合、多くは白兵戦肉弾戦を主体した少数対少数のバトルを展開するものを指す場合が多い。

たとえ白兵戦や肉弾戦が混ざっていても、火薬などの兵器を主な武器として立ち回るものはガンアクションとして扱われるケースが多い。

さらにその中でも軍事要素が強く、サブミッションを含めた体術を頻繁に使用していたとしても、その場合はミリタリーアクションに分類される方向にある。

SF色が強く、バトルよりSF要素を軸にする作品はSFアクション、その中でロボットや機械性の強化スーツを主軸にした場合はロボットアクションないしメカアクションと区分される傾向にある。

ただそうした中でファンタジーはアクションものとして特別視されることが少なく、むしろバトルアクション作品の世界設定の一環として見られることの方が多いまである。逆にファンタジーが主軸で、主要な要素としてバトルアクションを取り込んでいるパターンも多い。

また異能バトルものも、見方としてはバトルアクションに分類できるものも多いが、この場合は異能の規模によって、バトルアクションに分類できるか否かが割れる傾向にある。

魔法少女ものも、近年ではバトルアクション要素を含むものが増えている。

バトルアクションに分類される作品

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た行

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