概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
倉田英之の小説「R.O.DREADORDIEYOMIKOREADMAN"THEPAPER"」から始まり、2種類のコミカライズ、ドラマCD、アニメが展開されているメディアミックス作品。
本を媒介に紙を使役する「紙使い」と呼ばれる特殊能力者の戦いを描いた一連のシリーズ。
「R.O.D」は「READ OR DIE」の略で、和訳すると「読むか死ぬか」「読まずに死ねるか」「読まなければ死ぬ」となる。
無類の本好きの読書狂にして紙使いの読子・リードマンが活躍するストーリーが本筋で、漫画やアニメではアニタ・キング、マギー・ムイ、ミシェール・チャンの紙使い三姉妹が登場する外伝的・続編的ストーリーが展開されている。
OVA版「R.O.D-READORDIE-」はスタジオディーン制作で、2001年から2002年にかけて発売された。全3巻。
その続編となるテレビアニメ版「R.O.D-THETV-」はJ.C.STAFF制作で、2003年10月から放送された。全26話。しかし、フジテレビ深夜アニメショックの影響で、本放送は最終回目前に打ち切られ、真の結末は映像ソフトか、CS放送まで待つ事となった。
小説は長年休止状態だったが、2016年に10年ぶりに小説の新刊(12巻)が出版された。
また、新作アニメの企画も検討中とのこと。
小説版ストーリー![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
とある高校に赴任してきた非常勤講師、読子・リードマン。彼女は今回の非常勤講師の仕事をものすごく楽しみにしていた。というのも、そこは読子がファンである現役女子高生小説家菫川ねねねの通う学校であったのだ。
教師の立場も忘れてファンとしてねねねに迫る読子だったが、肝心のねねねは読子に冷たかった。それもそのはず、ねねねは自らのファンが変質者と化したストーカーに悩まされていたのである。
事情を知った読子はストーカーに激怒。自らの「紙使い」としての能力で件のストーカーを撃退する。しかし、その騒動で読子はねねねに自らの裏の顔―――大英図書館特殊工作部・所属エージェント「ザ・ペーパー」である事―――を知られてしまう。その事はねねねの知的好奇心を刺激して、今度はねねねが読子を「先生」と慕い、二人はどこかバディめいた間柄になっていってしまう。
やがて大英図書館特殊工作部は伝説の禁書(異端の教えを記した裏聖書)『グーテンベルク・ペーパー』にまつわる騒動を通して中国の秘密蔵書機関・読仙社と戦争状態に突入する。騒動に翻弄される中、読子やねねねは引き離されるも互いに再び会うために自身に出来る「戦い」に身を置くこととなる。
アニメ版ストーリー![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
OVA編![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
神保町の主と言われ、街に出没して本を買い漁っては読み漁る読子・リードマン。もう一つの顔は、大英図書館特殊工作部に所属する、紙を自由自在に操る"紙使い"のエージェントである。
今回は世界各地で出没し謎の活動をし、自ら"偉人"と名乗る集団を調査すること。ナンシー・幕張やドレイク・アンダーソンたちとともに彼らの恐るべき計画を阻止しようと活躍する。
テレビアニメ編![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
作家菫川ねねねは、大切な人である読子が行方不明になってから作家活動をやめてしまっていた。日本ではほとんど忘れ去られていた彼女の作品は、香港で映画化されることになり、現地でのサイン会に向かう。そこで彼女は紙を自在に操る三姉妹探偵社の長女ミシェール・チャン、次女マギー・ムイ、三女アニタ・キングと出会う。
すったもんだ末に三姉妹はねねねの護衛役として来日し、おかしな共同生活が始まった。
そんな中、謎の組織「読仙社」の暗躍とジョーカーの企みに彼女達は巻き込まれ、読子が大きく関わっていることがわかっていく。
登場人物![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ウェンディ・イアハート(CV:鮭延未可)
ドレイク・アンダーソン(CV:岩崎征実)
主題歌![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
オープニングテーマ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
「R.O.D」
作曲・編曲 - 田中秀基 / 演奏 - YKZ
エンディングテーマ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
「Moments in The Sun」(第1話 - 第20話)
作詞 - kazami / 作曲 - 藤本和則 / 編曲 - TANCO / 歌 - kazami with Home Grown
「Confidence」(第21話 - 第26話)
作詞 - 松本有加 / 作曲 - 渡辺徹 / 編曲 - HΛL / 歌 - 三浦理恵子
コミック版![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
R.O.D -READ OR DIE-![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ウルトラジャンプに2001年頃連載された作品。作画者は山田秋太郎。
基本的には読子・リードマンと菫川ねねねを主人公とする小説版の設定をなぞっているが、後半から「特殊能力者を養成する学校」を舞台として戦う、オリジナルの展開になっており、結果として小説版ともOVA版とも異なる世界線の作品となっている。
R.O.D -READ OR DREAM-![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ウルトラジャンプに2003年頃連載された作品。作画者は綾永らん(赤松健の弟子)。
紙姉妹(アニタ・マギー・ミシェール)を主人公としており「-THE TV-」の設定をなぞった作品。ただし、ねねねの登場がなく久美の設定が異なっているなど、こちらも元となったアニメ版とは異なる世界線の作品となっている。
ちなみに、久美や岡原、西園姉妹などのテレビアニメ版における「日本編」のサブキャラたちは、この作品の作画者である綾永によってキャラデザされたキャラクターである。
R.O.D -REHABILITATION-![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
スーパーダッシュ文庫の文芸雑誌『スーパーダッシュ&ゴー』に連載された作品。作画者は藤ちょこ。
電子書籍の普及によって紙の本が過去のものとなり死滅した近未来を舞台とした作品で、前作の世界観やキャラクターは一掃されており、これまでの作品とは完全なパラレルワールドになっている。過去の妄執によって紙書籍を集めた愛書狂によって作られた闇の世界の「箱庭」たる愛書都市(ビブリオポリス)を舞台とするピカレスクダークファンタジー。主人公は「本を殺す」事を豪語する紙使いの黄泉子。
関連タグ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
武装錬金:作中に六舛孝二、岡倉英之、大浜真史なるキャラクターが登場しているが、各キャラの名前は『R.O.D』制作スタッフの舛成孝二、倉田英之、石浜真史が元ネタになっている(苗字の頭文字も「Rokumasu」「Okakura」「Daihama」で、3人合わせて「R.O.D」)。また、文庫版収録の番外編には「R.O.D」の頭文字を持つ武装錬金(的なもの)が登場している。