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フジテレビ深夜アニメショック

ふじてれびしんやあにめしょっく

フジテレビ深夜アニメショックとは2000年代前半、特に2002年から2004年にかけてに起きた深夜アニメの編成に起因するトラブル(に関する便宜上の名称)。
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概要編集

2000年代前半に東映アニメーション版「Kanon」をめぐる対応に端を発したフジテレビ深夜アニメの編成で起きたトラブルであり、後年のフジテレビの深夜アニメの編成に大きな反省点と教訓を残した。


経過編集

伏線編集

1998年フジテレビで放送された『頭文字D』は、4月から全26話で放送されたもののプロ野球中継の延長が入ると放送休止になることが度々起こり、冬季にあたる12月6日に最終回を迎えている。特に7月は2話(7月4日の第10話、7月11日の第11話)しか放送されなかった。

なお続編である1999年10月放送の『頭文字D Second Stage』では翌2000年1月21日に最終回である13話が放送されている。

思えばこの放送期間の押しまくりが、この騒動の伏線だったのかも知れない。


発端編集

そして2002年冬季に放送された東映アニメーション版『Kanon』で一悶着が起こる。


当時、フジテレビは地上デジタル対応工事の影響で深夜帯の放送休止を頻繁に行っており、前番組の『HELLSING』の終了が1月16日までずれ込んでしまう。1週挟んで30日から『Kanon』の放送が始まったのは良かったのだが、3月末までの9週、実際には放送休止が1週あったため8週間で全13話を放送しなければならなかった。結果2話連続放送を3週行い、最終週に至っては3話連続放送を行う羽目になり、録画エアチェックをしていた人を中心としたアニメファンの不信感を買うことになる。なお、この件を抜きにしても当該作品はキャラデザの出来の悪さからごく一部のアニヲタから「Agon」と揶揄されてはいた。



発生編集

2002年春には全日帯放送だった『ラーゼフォン』が深夜に移動したのだが、これまたプロ野球中継と2002年FIFAワールドカップ等のスポーツ中継や、デジタル波工事の影響で放送中止や放送延期を繰り返し、最終回は9月まで放送を延期する羽目になり、その後放送さた『超重神グラヴィオン』や『藍より青し』等も、デジタル波対応工事の影響で放送延期や2話連続放送の事態が発生し、本放送予告編でもネタにされた(2003年放送の『ガンスリンガーガール』『ギルガメッシュ』に関してはデジタル波対応工事に加え頭文字Dと同様の理由によるスポーツ中継延長も該当する。さらに『銀河鉄道物語』もスポーツ中継に加え報道特番による休止も発生した)。


そんなさなかでも深夜アニメ枠の増枠を図ったのだが、『フルメタル・パニック!ふもっふ?』は開始時期がズレ、7月スタートの筈が8月末にズレ込み、『R.O.D』『ガドガード』に至っては最終回目前で放送を打ち切ったため、特に『R.O.D』では当時のアニヲタを怒らせた。2004年の『サムライチャンプルー』も、全26話のところ17話をもって打ち切られてしまい、同時期に放送を実施していたBSフジに後を託す格好となってしまった。


結果、キチンと放送されない事に製作会社(や製作委員会)の不満が重なったことでフジテレビの深夜アニメ撤退が相次ぎ、一旦の壊滅を迎える。


ただフジテレビ側も深夜アニメのコンテンツとしての重要性は理解してはいたようで、2005年にSonyMusicグループと組んでノイタミナを立ち上げた。のだが、その2005年になっても、『蟲師』を20話で打ち切ってしまい、BSフジがその“後始末”をするハメになってしまった。


収束編集

だが「蟲師」を最後に、アニメの途中打ち切りは発生していない。さらに、ノイタミナについても、第1弾にあたる『ハチミツとクローバー』と第2弾の『Paradise Kiss』の連続ヒット、さらには『のだめカンタービレ』の大ヒットによってフジの深夜のアニメ枠として定着した。


これにより、フジの深夜アニメをめぐる一連の“騒動”は収束した。


総括編集

この一連のトラブルは、デジタル波対応工事期間中に関わらず、無理に深夜アニメを導入、増枠した事が不味かったと言え、結果から言えば放送した時期が悪過ぎたのかも知れない。


他局のケース編集

フジテレビ以外ではテレビ朝日でも似たようなトラブルが発生したことがある。


2007年冬季に深夜アニメの話数短縮打ち切り、放送回数間引き、最終回目前の打ち切り等があった。

こちらもフジテレビと同様深夜アニメを増枠した後に起きたトラブルで一時期壊滅と言う意味では共通点があると言えるが、此方の方は確たる原因が何かは判っていない。

一説ではUHFアニメが台頭し、其方に流れたからでは、とされる(例えば、話はやや遡るものの、『おくさまは女子高生』は、元々は関東地方ではテレビ朝日で放送してもらうつもりだったが、土壇場でUHF局に変更になった、らしい、ということがあったりする)。


その後2010年代に深夜アニメ枠の復活を試みる動きは多少あったものの、このトラブルの事があったからか、全く定着せずに終った。


だがこちらも2019年秋期の『ユーリ!!!onICE』再放送以後ようやく深夜アニメ枠が定着、2020年春期からはNumANIMATIONと言う枠名まで付けられている。


外部リンク編集

フジテレビ深夜アニメ迷走劇のデータ集


関連タグ編集

頭文字D:全ての前兆

Agon:先述の通りKanon(東映アニメーション・フジテレビ版)を揶揄したワード

R.O.Dガドガードサムライチャンプルー蟲師:本件の被害作

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