演出-石井くに子
概要
『重甲ビーファイター』の第32話『恋する漬け物!!』に登場。
ジャマールではない。
本人曰く、別名「鬼ババ」と呼ばれている。
人間態は和服姿の老婆である。
次元から次元を渡り、その次元の土着生物を漬け物にして好事家へ売りつけている。
活躍
アースアカデミアに市民から、街の風景を撮影していたら奇妙な光景が映っていたというビデオが届けられる。
そこに映されていたのは、和服姿の老婆が、背中に背負った樽の中に人間を吸い込むという恐るべき映像であった。
老婆の正体は、次元から次元を渡り、その次元の土着生物を漬け物にして好事家へ売りつけている、異次元漬け物屋・ババンバ。
ババンバの漬け物樽の中身を確認しようとするビーファイターだが、よってたかって老人をいじめていると誤解を受け、通りすがりの義侠心厚い漬物屋・丸川繁造老人(演:牧口元美*)にババンバの身許をかっさらわれてしまう。
(*)若い頃に妻を亡くし、身よりも無く長く一人暮らし……という繁造に関する情報収集のやりとりを、にこやかに河川敷を自転車で走る老人カップルの図に声だけ被せるというのは面白い演出。
繁造「うちはどこだい?」
ババンバ「流れ者に、うちなんてあるかい」
繁造「寂しい暮らしをしてたんだなぁ、あんたも」
ババンバの態度に「てめぇに淹れてやる茶はねぇ」と一度はへそを曲げる繁造だったが、菊の花を愛でるその姿に、ときめきゲージが急上昇。
繁造「どうも、俺、あんたに、一目惚れ、しちまったみたいだな」
そして、いきなりの告白。
繁造が席を外した隙にババンバの身柄を確保したビーファイターは、脅迫により漬け物にされかけていた人間を救出。
別の次元へ立ち去ると告げるババンバに繁造は地球に残ってくれと頼んだが、ババンバは自らの正体を見せ丸川繁造老人は驚いて気絶した隙に立ち去った。(目が覚めた繁造はババンバの本当の姿を見たことで気絶した自分に情けなく激しく後悔した。)
次の次元に行くババンバの前にジェラが現れとある儲け話を聞きまんまと乗せられババンバは拓也を自身の漬物樽に吸い込んだ。
ババンバ自身は不老長寿をもたらすこれで一生遊んで暮らせるとジェラに言われたことで逃げる。
繁造から「馬鹿な商売から足を洗え!」と説得されるがまた自身の正体を見せるが、繁造はびくともしなかった。
繁造「もう俺はびびったりしねぇ。本気で肚決めたからよ。てめぇと夫婦(めおと)になるってな!」
ババンバ「このわけのわかんない爺め!」
ババンバの正体を見せられても怖じ気づかず、腹に膝蹴りを決められながらも追いかけ続ける繁造。
繁造「お、お、俺と夫婦にー!」
繁造は樽を使い街の人からババンバを見かけたか聞いていたところを大作に見つかり止められるが「惚れたら悪いかよ!」と言い、ババンバが寂しく生きていたことで繁造も同じなのでその優しさもわかるから探していたことに大作は胸を打たれた。
鷹取舞がババンバを発見した。
ババンバはこれで高く売れると思っている。
片霧大作「あんたは騙されてる!拓也も俺達も人間なんだ!」
鷹取舞「食べても不老長寿にはならないの」
繁造「利用されただけなんだ!お前は悪党に」
それらの説得の言葉を聞いても今まで一人で生きていたババンバは信用しなかった。
仕方なく大作は樽を破壊するが、ジェラはババンバの樽を封印してしまったことに悲しむババンバ。
自身には生活の糧は樽しかなく、封印されてはもう漬物が作れなくなり自身の命でもあった。
ジェラに封印を解いてくれと言ったが、ビーファイターを倒せと言われ戦うことになった。
しかしジェラから見捨てられた上にジャマール戦闘機に攻撃されてしまう。
何故自身も攻撃されることに戸惑うが、ジースタッグとレッドルから「ジャマールは最初っから封印を解く気はなかった」と言われた。
攻撃の際に樽は落としてしまったところを繁造は必死になって樽を守った。
ジースタッグとレッドルから「爺さんはあんたの為に必死なんだ!」と言われたことで繁造の気持ちが本気であったことを知る。
繁造のことをようやく信じ繁造を「あんた」と夫婦のように呼び人間態の姿になった。
ジースタッグとレッドルが必死になってババンバを守るために戦う姿を見て改心し樽を捨てる覚悟を持った。
そうババンバは本当にずっと探していた落ち着ける場所、心を許せる場所を地球へ見つけ、繁造と共に樽を壊し拓也を助けた。
樽と引き換えに繁造と言うかけがえのない宝を手に入れた。
次の日ババンバは繁造と共に漬物屋で働いていた。
余談
ビーファイターでは珍しく改心し生き延びているキャラクターである。