概要
CV:堀川りょう(YAIBA)、細谷佳正(真伝)、津田健次郎(名探偵コナン)
峰さやかと同じ中学校に通っていた。家族に姉と祖父がいる。ちなみに鳩がペット。
決して悪い人間ではなかったが、やや傲慢で生真面目な性格で、破天荒な刃とは反りが合わず刃を憎むようになる。
刃を倒す力を欲した結果、風神剣に宿る風神に呑まれ鬼になってしまう(その際頭部に2本の角が生えた)。
ちなみに鎧は完全に趣味で、ギャグ番外編の地球一周レースの時にはサハラ砂漠に居ようが意地でも脱がなかった。
膨大な魔力と部下の人海戦術を用いてテロを起こし国会議事堂を占領、さらに武力で日本を征服した(が、マスコミやら自衛隊が鬼丸一派を恐れながらも普通に機能しているので、実権を掌握したとは言いづらい)。 その後、かぐやとの戦闘の末に、強奪した剣に因んで「魔王鬼丸」を名乗って世界征服を企む。
少年漫画では珍しく、物語の途中で日本を征服することに成功した悪役でもある。
物語終盤で刃に敗れ、満月剣と鬼の力、鬼になっていた間の記憶を失い元の人間に戻る。しかし剣技は全く衰えておらず、刃を倒すために修行の旅に出て刃の父・鉄剣十郎との特訓の末に、彼の生活を真似る中で刃への憎しみを消し、心・技・体を兼ね備えた超人的な強さを手にし、織田信長御前試合の決勝戦で刃と相対する。ただの木刀でも刃を圧倒する実力を見せた。
だがその闘刃をも一つにまとめあげるほどの精神力、そしてそれまでの戦いの中で培った身体と技、これら心・技・体を「兼ね備える」だけでなく「一つにまとめた」刃の最後の一太刀に渾身の一撃を破られ敗北。ボロボロの体になりながらも刃を崩れゆく本能寺から救い出し、倒れる。
その後は剣道の道に復帰し、最終回では全国大会で三連覇を飾るも未だ刃を越えられていないと感じ精進を続けている。
使用する武器
風神剣
風を司る魔剣。その名の通り、振り回すことで三日月状の衝撃波を放ち、高層ビル群や東京タワーを真っ二つにした。一度は刃に破壊されるも、金棒博士の手により復活。
詳細は該当項目参照。
魔王剣
かぐやが「危険すぎる」ということで月に封印していた剣。惑星を宇宙の塵に変えるというデス・スター並の火力を持ち、元々は緑あふれる楽園だった月を凌星に変えた原因でもある。月の戦士ゲッコーが刃に敗北した後、鬼丸の手に渡る。
詳細は該当項目参照。
鬼丸一味
黒鬼
鬼丸軍最下層の戦闘員。角の生えた黒い人。角の種を撒くことで地面から生えてくる。金棒で闘うが戦闘力は低く、物量戦を得意とする。基本的にショッカー戦闘員みたいな扱い。
八鬼衆
第1の刺客「カエル男」。ヤイバに負けた後に鬼丸一味から追っ手を差し向けられ、ヤイバに寝返り以降もレギュラー化する。
負けたカエル男諸共ヤイバを始末しようとした。蛇矛で闘うも、ヤイバのせんぷう剣で敗北。
三すくみである。水を吸うことで巨大な姿になるが、ヤイバの塩攻撃に負けた。
関西弁で話す。大きな音が大の苦手でドジ。一番出番が多くかつ意外としぶとく、八鬼解散後も最後まで生き残り鬼丸軍のNo.2の座に着いた。
実力的にはNo.2だが他の八鬼に輪をかけてマヌケ。途中で勝手に熊本に帰った。その後、結婚して子供も生まれた。
ナマコ&ヒトデとトリオを組んでいたがホームシックになって愛知に帰った。
もはや顔が付いたナマコにしか見えないがこれでも八鬼の一人。ヤイバに寝返りマスコットキャラと化した。
アニメでは大人の事情で「バットガイ」に変更された八鬼最強の刺客。西洋かぶれで、強い光が嫌いな空飛ぶ剣士。血を吸われた相手はなぜか狼男になる。一度破れて蘇ったがヤイバに1ページで瞬殺された。
鬼丸四天王
鬼丸城(旧・国会議事堂)地底湖の番人である巨大なチョウチンアンコウ。一見物腰は丁寧だが追い詰められると乱暴になる。
カメレオンの怪人。透明能力の他、何にでも変身できる。名前は勿論ナポレオン・ボナパルトから。
手乗り子ザルだがパワーは恐竜並の空飛ぶゴリラ。ヤイバにやられたが身体がでかくなってより強くなった。最後はバナナにつられてどこかに走り去っていった。
アニメ版では「スパイダー・カメンバ」。四天王に昇進したクモ男の動かす上下リバーシブル装甲車(表・亀形)&多脚戦車(裏・蜘蛛形)。
金棒博士
(クモ男以外の)四天王亡き後、鬼丸に協力する隻眼のマッドサイエンティスト。
復活した偉人
狼をベースに復活した江戸時代の大剣豪。酒を飲むことで狂暴な「さすらいのウルフ」に変身する。ムサシを尊敬しており、平成の世では既にヨボヨボジジイだと知ってショックを受けていた。後にヤイバ一味に協力する。
タコがベースの真田十勇士が一角(佐助や才蔵はいないのに…)。琵琶湖で刃を強襲するタコ坊主。
タカがベースの戦国時代の忍者。名前に反して巨漢であり指摘されると怒る。
クマがベースの安土桃山時代の大泥棒。人を騙すことが大好きな悪党。同じ関西弁のクモ男とは仲が良く、「テメーら人間じゃねー!!」とヤイバから叱責された時には「せやもーん、ワシらクモ男とクマ男やしー」と開き直っていた。
ウシがベースの源氏武将。パワーは凄いが頭は牛並み。ヤイバと野球対決を繰り広げた。
サルがベース。本来は俳人なのだが、「実は伊賀忍者である」と言う俗説を踏まえ忍者風の外見になっている。他の偉人達と異なり鬼丸への忠誠心は皆無で、いずれは鬼丸を出し抜いて日本を支配するという野心を持っていた。すばしこい動きと相手を石に変える含み針、巨大な大鎌で闘うヒヒジジイ。
鬼神
生物以外を貫通する水魔の太刀を武器とし、水を操る鬼女。
炎を打ち出す炎魔の太刀と、豪炎を放つ盾を持つ。傲慢な性格だが、割とおしゃべり。
黒いマントを纏い、骸骨の面で素顔を隠している。闇の空間を操り、瞬時に別の場所に移動したり闇の世界に敵を引きずり込む。
全身を輝かせている、光そのものと言える最強の鬼神。光を屈折させて幻を生み出し、他人に化ける。
『名探偵コナン』
本作においても『YAIBA』のパロディは多々見受けられ、3巻の「月いちプレゼント脅迫事件」でコナンがやってたゲーム『ヤイバの大冒険』や7巻「プロサッカー選手脅迫事件」に登場する『鬼丸クエスト』にも鬼丸らしき人物は登場する。
…と思われていた矢先、FILE990(恋と推理の剣道大会)で鬼丸本人は高校生の姿で剣道大会に出場していた。二年連続全日本優勝をしていたりと、あまりに強すぎたため、東京都知事が名誉都民として表彰すると言い出し、決勝を辞退した(ただし、服部平次に優勝して二人っきりで祝いたいと企んでいた紅葉が何か工作をしていた様子、その平次の優勝の障害となるかもしれないほど鬼のように強いと評されている。)。かなり言動に落ち着きがあり、「私如き若輩者には受ける器ではないとお断りしたい」と配慮するなど人間が出来ているのが窺える。ただし、六代目沖田総司とは一度は戦いたいと思っていた。と、言っており準決勝には出場を決めていた。
風神剣に身体を乗っ取られる事がなければ、この【コナン時空】のように普通の人生を歩んでいたのだろう。
『YAIBA』アニメ版では平次役の堀川りょうが声を担当していたが、『コナン』では「平次メイン回で兼役」が難しかったのか、新たに津田健次郎が声を担当している。
これはアニメ制作サイドの判断だったようで、後でこのことを知った原作者の青山剛昌氏は当時のプロデューサーに文句を言ったとのこと。ただし、津田氏のボイス自体については肯定的(『話そうDAY2019』より)。
本編登場は現状一度きりだが、劇場版では...
余談
原作においては鬼丸猛は風神から解放され正気に戻ったらしいが、アニメにおいてはかぐやを倒し→刃と良い感じの会話を交えて→完…
エンドロールでは正気に戻らず魔王鬼丸として余生を過ごす描写が描かれている。