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松尾芭蕉とは、江戸時代の俳諧師である。


歴史上における松尾芭蕉編集

紀行文『おくのほそ道』で名高い。元禄二年3月27日(新暦1689年5月16日)年に、弟子の河合曽良を伴って、奥羽北陸の旅を始め、旧暦8月21日頃大垣に到着するまでが描かれている。


この旅で 「静けさや 岩に染み入る 蝉の声」


など数々の発句を生み出し、格調高い地の文と溶け合って現代まで広く愛読されている。


伊賀出身のため、初代服部半蔵子孫だとかいう俗説もある。また、『おくのほそ道』の記述に従うとしばしば驚異的な距離を歩き通していることと、旅費の調達先が不明なことから、実は幕府直属の忍者(公儀隠密)であり、『おくのほそ道』は、各地の大名の監視任務だったのではないか…などと言われたりすることがある。


1943年に、『おくのほそ道』の旅に随行した河合曽良の旅行記録「曽良旅日記」が発見され、芭蕉らの実際の足取りが判明。『おくのほそ道』にある日程は芭蕉の演出によるところが多く、実際には無理のない日程であったと考えられるようになった。旅費についても各地の門人の謝礼や連歌会の賞金で賄っていたことが判明している。そもそも秘密任務を文章に残して発表してしまうなんてことは隠密として論外であり、忍者説は否定されている。


また奥の細道の自筆本が1996年に発見され、それ以前にも芭蕉本人の独特な書き癖(悪筆とも言う)が特徴でもあり、現在も研究者を悩ませている。

例)

  • 生涯の「圭」の部分を「隹」と書く
  • 父という字を「ハ」に「又」と書く

など。


1644年に伊賀の土豪の家に次男として生まれた芭蕉は、長じて津藩に仕える武士の息子で俳人である藤堂蝉吟(藤堂高虎の親族)に奉公人として仕え、自らも主に従う形で俳諧の道に入った。蝉吟は若くして病没し、芭蕉はこれを機に世の無常を感じ、生涯を俳諧に捧げる事を決め、故郷を出た。


以降、転居と旅を繰り返す生活を送り、1694年の大阪にて50歳で客死した。

死後、遺言に従って、生前から何度も逗留した近江の義仲寺にある木曾義仲の墓の隣に葬られた。

浮沈が激しく儚く散った義仲の生涯は芭蕉の無常観に響くものであったのかもしれない。


漫画『ギャグマンガ日和』における松尾芭蕉編集

劇中ではほとんど芭蕉と呼ばれている。

CV:内藤玲

ギャグマンガびよりぃ

さっきまで かゆかったけど 治った

モナカ暑っ! 山で出会った アメリカ人のモニカ

昨日から ノリに乗ってる 骨盤


常にスランプに見舞われており、史実とは対照的におかしな俳句ばかりを作り出す(中には俳句ですらないものもある)。まともな句を詠み上げるのは極々稀(史実で伝わる名句が、そのまともな句)。

弟子の曽良ドS)にはいつもいじめられており、やられっぱなしの状態。たまに復讐を企てるも、反撃のはの字すら叶わぬ程に歯が立たないレベルで弱い。

ボケ役のダメキャラという位置づけであると思われる。

聖徳太子と並び「ダメ上司」と称され、そのダメっぷりはもはやフォローもできない状態。


でも人気投票1位である。




漫画『YAIBA』における松尾芭蕉編集

CV:青野武


鬼丸猛霊界から呼び寄せたニホンザル憑依することで復活。

上記の忍者説の影響もあってか、素早い身のこなしと大鎌で戦い、から放つ含み針で相手をにしてしまう。

龍神の玉を捜していた刃一行を襲撃し、「いずれは鬼丸をも倒し世界を支配する」と壮大な野望を口に出すが、それを知った刃に「欲望の強い者を吸い込む」という特質のある闇の玉の中に誘い込まれて封印された。


アニメ『戦国コレクション』における松尾芭蕉編集

はいじん

名前なら 松尾芭蕉と 名乗ってる


声・西明日香 二つ名・ 風流人

五・七・五のリズムで話すのが好きで、よく1句を歌う。人の反感を買う事もあるがこの口調が一番落ち着くとのこと。掃除にかけてはちょっとうるさい。

旅の途中、寂れたカフェで起きた喧嘩の際に投げられたバケツを当てられた縁でカフェに居つき、俳句の力で盛り立てていくことになる。


乙女ゲーム『ラヴヘブン』における松尾芭蕉編集

乙女パズルゲームの攻略キャラクター。→松尾芭蕉(ラヴヘブン)

少々口下手な性格。

異世界の危機を救うため、主人公により召喚された。


関連項目編集

江戸時代 俳諧 旅人 俳句


splatoon2...DLC『オクト・エキスパンション』において彼の詠んだ俳句の一つが登場する。

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