概要
巨大な両刃剣の姿をしており、ツカが髑髏を模している漆黒の長剣。もともとは月を統べるかぐや自身が作り出したという。
かつて緑に覆われていた月を完膚なきまでに破壊しつくし死の大地に変えてしまった元凶であり、持ち主の心が邪悪であればあるほどに威力を増す。あまりに危険すぎるためかぐやが厳重に封印していたが、龍神への報復を目論むゲッコーが封印を暴き勝手に持ち出した。
魔王剣は闇を吸うことで柄の宝玉が輝き始める。もともとの宝玉は新月、つまり真っ黒であり、力を増すごとに三日月に、半月に、そして満月にと光の部分が大きくなっていき、攻撃力も段違いで跳ね上がる。
ゲッコーが刃と鬼丸により敗れたことで鬼丸の手に渡り、ヤマタノオロチの上での刃との一騎打ちの中、刃の覇王剣の真の力に対抗すべく鬼丸の邪気を吸い過ぎたことにより遂に刀身が破裂。刃の覇王剣同様に闇がツカから延びる「真魔王剣」へと進化した。
最後は宝玉を鬼丸の角ごと刃が両断したことにより鬼丸の手を離れ、そのままただの金属片となり海へと消えていった。
技
波動
剣を振り下ろすことで発射される衝撃波。一撃で都庁をブチ砕く威力。
魔王三日月剣
小さな光球から放たれる余波が外殻を形成した二重構造の光弾。この時点でもたやすく都市一つを破壊可能な威力を持つ。
後に鬼丸の手に渡った際は鬼丸の剣技との相乗効果でより昇華され、漆黒の光刃として放たれる。刃として放たれることから斬撃としての切れ味も有し、さらに直撃した際の破壊力も本来の三日月剣とは比較にならないほどに強化されている。
魔王半月剣
球状の闇を打ち出す技。日本列島そのものを破壊しかねないほどの威力。多分当たっていたらヤマタノオロチもヤバかったかもしれない。
魔王満月剣
鬼丸のみが会得しえた魔王剣の最強の技。半月剣を輝くオーラで包んで放つ。
地球そのものを破壊可能な威力であり、例え命中せずとも上空を通過しただけでその余りのスピードにより周囲を全て押し潰し薙ぎ倒し消し飛ばす。刃との戦いでは土星の衛星を一個破壊した。
というか、これを一度は耐えてみせた覇王剣(実体刃)の強度っていったい……
横一文字
鬼丸がオリジナルで編み出した技。純粋な剣技であるため魔王剣が無くてもその辺の木刀ですら使える。勿論、刀身が無い真魔王剣の形態でも使える。
振りぬいた瞬間かまいたちを発生させて射線上の全てを「同時に」切り裂く技であり、さながら小次郎の物干し竿の如く遠方の物を切り払う。波動のように飛ばしているわけではないので、剣事態を躱せない限り命中する。
魔王剣消滅後は常時人間10人分の錘をつけて戦い続ける特訓により、(威力はともかく)さらなる鋭さを得た。刃も織田信長御前試合で会得した。
余談
『名探偵コナン』では88巻でB級映画「ゾンビブレイド」に登場する魔剣としてカメオ出演を果たした。鬼丸(剣勇伝説YAIBA)と声が同じ剣道少年・服部平次が振るう一幕もあり、同巻では刃と声が同じコナンが龍神剣らしき剣を背負う扉絵もある。