概要
容器・管の破裂
内容物の圧力に耐え切れず、裂けてしまうこと。その際、内容物が噴出するため爆発や火災など二次災害が起こることがよくある。
臓器の破裂
殴打などの強い衝撃で臓器がめちゃくちゃに破壊されることや、臓器が破れ内部の組織や血液、内容物が流出すること。衝撃を受けた部位により異なるが、この表記をされる場合は大抵の場合致命傷であり、仮に致命傷でなくとも後遺症が残る、疾患によるものの場合は重症である。
破裂の形態
管
内容物の圧力に耐え切れなくなると構造上、長さ方向に亀裂が走り、その亀裂が口を開くように裂ける。管は内容物を送る用途に使われるため内容物の供給を遮断しない限り内容物が噴出し続ける。内容物が可燃物の場合、これに原因何らかの原因で引火し、大規模な火災を起こすことがよくある。ちなみに、接合部が破壊された場合は破裂と同様に内容物の噴出が起こるが、厳密には管の破裂ではなく接合部の破壊である。
容器
溶接した部分など、内圧によって応力が集中的に生ずる部分が破壊されて裂ける事故が多い。場合によっては、構造の一部がもぎ取れて容器の一部や本体が飛んでいくことがあり、何十トンもある容器本体であっても破裂にともなう内容物噴出の勢いで宙を高く舞うことがある。管と同様、配管との接合部も破壊されることがある。
臓器
肝臓や腎臓のように細胞の塊の場合、殴打などによってめちゃめちゃに破壊されて粗く造ったユッケのように破壊される。この場合大抵致命傷になる。眼球の場合は強膜が破れ硝子体などの内部の組織が出てしまう。ほぼ間違いなく視力を失う重傷になる。
また、心臓や血管の場合、何らかの疾患で脆くなり、血圧に耐えられずに破けてしまい、そこから出血する。大抵、脳内の血管や心臓近辺の大動脈が多く、治療は大きな手術となることが多い。また、脳の場合後遺症が残ることがよくある。
血管は殴打で破裂することもあり、その場合あざができたり、内出血を起こす。あざや内出血の場合は臓器や大血管と異なり軽傷であることが多い。
破裂対策
管・容器
- 一定の圧力を超えると内容物を逃がす「安全弁」を取り付ける。
- 管の破裂時に内容物の供給を遮断する仕掛けを施しておく。
- 内容物が逃がせないもの場合は内容物の圧力に対して強度の余裕を大きく取る。
- 講習などで知識や経験をさせてから資格を与え、現場ではその資格者または資格者の管理下の者以外には扱わせない。
臓器
外傷
疾患
- 生活習慣に気をつける。