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Diesirae

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でぃえすいれ

『Dies irae』とは神座万象シリーズの一つであり、lightが開発したPCゲーム。 ジャンルは学園伝奇バトルオペラADV。

では一つ、皆様私の歌劇をご観覧あれ。

「Atziluth――」

「Atziluth――」

その筋書きは、ありきたりだが。

「Du-sollst――」

役者が良い。至高と信ずる

「Res novae――」

ゆえに面白くなると思うよ。

「Dies irae」

「Also sprach Zarathustra」

概要

冬の日本を舞台に、第三帝国で生み出された魔導兵器「聖遺物」を操る者たちの死闘を描いた伝奇バトルアドベンチャーゲームである。

Dies irae(ディエス・イレ)とはラテン語で「怒りの日」を指す言葉。

いわゆるキリスト教における最後の審判の別の呼び方の一つである。

グレゴリオ聖歌モーツァルトヴェルディなど、誰もが聴いた事のある有名なレクイエムのタイトルにも使われている。

シナリオ正田崇
音楽与猶啓至
原画Gユウスケ

シリーズのPCゲーム一覧

※全年齢向け。新たにDies iraeを始める方はSwitch版のプレイを推奨

  • Dies irae ~Amantes amentes~(Switch版)

Nintendo Switchで発売する新規シナリオ追加版。

下記のHD版Amantes amentesと新オープニング映像に加え、スマホゲームDies irae PANTHEONの前日譚「神なる座に列し伝わる救世主」が追加されている。

※ただし、追加部分はDies iraeの続編「神咒神威神楽」の後日談のストーリーでもあるため、そちらも合わせてプレイを推奨。

  • Dies irae ~Amantes amentes~(CS版)

Dies iraeの完成形。公式サイトはこちら

PSP、PC、Android、iOSなどの複数媒体で販売され、2017年にはアニメ化を記念にCGのHD化がされた新装版が発売されている。

玲愛ルートの派生である「三つ巴ルート」の追加、レーティングに合わせた一部シナリオの加筆修正、CS版発売以前のドラマCDをADV仕様にしたOther Storyの収録などが行われている。

  • Dies irae ~Interview with Kaziklu Bey~

Dies iraeの全年齢向け外伝。公式サイトはこちら

本作のキャラクターの1人、ヴィルヘルム・エーレンブルグに焦点を置いた内容となっている。一応、シリーズ初心者向けに作ってある。

※以下アダルト向け。18歳未満は購入不可

新規に購入する際はタイトルを絶対に間違えないようにしてほしい

なお、筆者があくまでプレイを推奨するのは上述のCS版である。

  • Dies irae-Also sprach Zarathustra-(07年版)

Dies iraeの始まり。

07年版には無数の問題点があり、新品・中古問わず購入は推奨できない。

問題の詳細は後述。

  • Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft- (新装版)

07年版の香純・マリィルートを大幅に加筆修正した新装版。

  • Dies irae ~Acta est Fabula~(完全版)

螢・玲愛ルートが追加され、Dies iraeが確立された完全版。

CS版と違ってドラマCDの内容や三つ巴ルートなどが無く、ボリュームはかなり劣っている。

こちらはあくまでアダルト要素や過激表現が欲しい人向け。

  • Dies irae ~Acta est Fabula~ -Scharlachrot Grün-(アペンド版)

新装版を完全版へアップグレードする為のアペンドディスク。

本編ストーリー

1945年、5月1日……ドイツ。

陥落するベルリンにあって、ある儀式を行っている者たちがいた。

彼らにとって戦争に敗北することなど些事であり、むしろそれによって生じる夥しい犠牲者たちを、儀式の触媒として生贄に捧げようとしていた。

その試みが成功したのか失敗したのか、誰にも分からない。

彼らは終戦後、行方をくらまし、生きているのか死んでいるのか、

そもそもそんな者たちが本当に存在したのか、やはり誰も分からないまま、噂だけが広がっていく。

聖槍十三騎士団――ナチスドイツの闇が生んだ超人たち。

彼らはいずれ戻ってくる。

そのとき世界は破滅する。

ゆえに、再来を許してはならない――と。

そして61年の歳月が流れた。

彼らを知っている者たちは、その大半が死んでしまい、皆が彼らを忘れていた。

しかし――

2006年……日本。

諏訪原市の学園に通う藤井蓮は、とある事件を境に親友・遊佐司狼と決裂し、

殺し合いじみた喧嘩の果てに二ヶ月間の入院生活を余儀なくされていた。

季節は秋から冬に――クリスマスを間近に控えた12月。

半身をもがれたような喪失感を覚えつつも、退院した蓮は司狼のいない新たな日常を構築し直そうと思っていた。

失ったものは戻らない。

ならせめて、今この手にあるものを大切にしたいと思いながら。

しかし、それすらも崩れ去る。

夜毎見る断頭台の夢。

人の首を狩る殺人犯。

それを追う黒衣の“騎士”たち。

常識を超えた不条理が街を覆い、侵食していく。

その異常は二ヶ月前の比ではなく、今まで積み上げてきたすべてのものを粉砕する暴力的なまでの非日常。

変わらなければ、生きられない。

生き残らないと、戻れない。

加速度的に狂っていく世界の中、蓮は独り、日常と非日常の境界線を踏み越える。

何も大層なことを望んでいるわけじゃない。

正義や大義を振りかざしたいわけでもない。

ただ、還りたいだけ。

つまらない、退屈だけど平凡で暖かかったあの頃に。

悲壮な決意を期する胸に、司狼の声が木霊する。

この街に住んでいたら、遅かれ早かれどいつもこいつも気が狂う――と。

聖槍十三騎士団との戦い。

狂気と殺戮と呪いに満ちた戦争の続き。

その果てに、蓮はいったい何を見るのか。

外伝ストーリー

※全年齢向けのみ(アニメ化プロジェクト始動後の外伝のみとなります)

Dies irae ~Todestag Verloren~

聖槍十三騎士団黒円卓第七位――

最後の席である天秤の座を賭けて、魔城最強の戦奴を決する殺し合いが幕を開ける。

帰趨を見守るのは黄金、水銀、彼らの手で魔人と化した爪牙たち。

ある者は恐怖を、ある者は憧憬を、悼みを、憎悪を、そして希望をそこに見出す。

すでに己の名さえ忘れ、死の記憶すら失ったまま対峙する二人の男は、そのとき何を思ったのか。

ああ戦友よ、我らの命日は何処にある?

共に唯一無二の時を求め、ここに鋼鉄の棺桶とギロチンが激突する。

Dies irae ~Interview with Kaziklu Bey~

俺の母親は姉だった。

ニューヨークのブルックリンにあるヴァンパイア・バー、怪物園(ボルヘス・ハウス)で、

対面のインタヴュアーに向ける男の言葉はそんなものから始まった。

第二次大戦以降、世界中のあらゆる紛争地帯に現れて、暴虐の限りを尽くす白貌のSS将校。

戦場の吸血鬼。彷徨えるハーケンクロイツ。

それは陳腐なオカルトめいた伝説(ミーム)として時に噂されるものだったが、

単なるありきたりな与太話ではない。

彼こそがヴィルヘルム・エーレンブルグ。

世界の敵として、国連が極秘に追い続けている第三帝国の残党。

聖槍十三騎士団という、魔人たちの一人であった。

その彼は今、長年待ち続けた悲願を果たすため日本へ向かおうとしている。

普段なら無視か殺すかしていたであろうインタビューなどに応えているのは、

約束の時を前に高揚した心が生んだ遊びにすぎない。

ともかく、彼はそうした理由で機嫌がよかった。

饒舌であり、感傷的にもなっていた。

ゆえに今へ至るまでの人生を振り返り、その道程を懐かしむ。

問われるがまま、己の過去を明かしていく。

魂に食い込んだ血の呪い。拭い去れぬ水銀の業。

それを自覚した日、ヴィルヘルム・エーレンブルグとは何者であるのかを、

深く刻み付けた少女との物語を。

全部、全部話してやるよ。

  そいつとの出会いから、終いまでをな。

Dies irae ~Wolfsrudel~

物語は、1945年の燃えさかるベルリンから幕を開ける。そこで復活の奇跡を演じた「黄金の獣」は、秘密裏に動かされていた、とある作戦に興味を示した。その作戦名は“人狼”……。

そして、舞台は現代の諏訪原へ移る。奇妙な縁で知り合った遊佐司狼という少年に、本城恵梨依は強い興味を抱く。自分でも信じられないほどの引力で恵梨依は司狼に接近し、しだいに二人は同じシーツにくるまれるほどの親密な関係になっていく。

二人で過ごす時間のなかで、問わず語りに本城家と諏訪原の関係を話し出す恵梨依。その記憶には、なぜか異様に手足の長い外国人の姿が強く残っていた。

そして司狼は――幼い頃、人を殺したことがある――そうつぶやいた。

司狼の言葉、恵梨依の記憶、諏訪原と本城家、そして……“人狼”。あらゆる要素が複雑に絡み合い、物語はまったく予想外の方向へ動き始める。

Dies irae ~Song to the Witch~

1944年。第二次大戦下で連合軍の前に立ちはだかったのは、聖槍十三騎士団の面々だった。

彼らは連合国に敗北感を刻みつけた後、

団員はベルリン陥落と共に消息を絶った。

十数年後。

ある男の証言が、聖槍十三騎士団の生存を世界に知らしめた。

彼らを脅威と考えた大国は、抹殺すべく密かに造られた“魔女”を呼び起こす。

その真っただ中に聖槍十三騎士団の魔女、

ルサルカ・シュヴェーゲリンが降り立った。

魔女同士の争いは、舞台となるアメリカを人智を超えた混沌の渦に叩き込む。

1962年、キューバ危機――その真実が今、明かされる!

ルサルカとベアトリスのコンビを迎え撃つ難敵

──アメリカ大陸で最も美しく最も凶悪な魔女──

彼女は、マリリン・モンローと名乗った。

登場人物

※声優はCS版及びアニメ版

沿革

  • 2007年1月26日、物語の前日談を収録したドラマCD『Wehrwolf』発売。
  • 2007年12月21日、最初のDies iraeである「Dies irae -Also sprach Zarathustra-」(07年版)が発売。
  • 2008年8月15日、聖槍十三騎士団結成が描かれるドラマCD『Die Morgendammerung』発売。
  • 2009年7月24日、既存シナリオを大幅に加筆修正した「Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-」(新装版)が発売。
  • 2009年12月25日、攻略可能なキャラクターを追加した「Dies irae ~Acta est Fabula~」(完全版)と新装版のアペンドディスク「Dies irae ~Acta est Fabula~ -Scharlachrot Grün-」 が発売。
  • 2010年9月24日、シリーズ累計5万本達成記念として「カップリング人気投票」で一位をとったカップルのドラマCD同梱『感謝キャンペーンパッケージ版』発売。
  • 2010年12月、「Dies irae ~Acta est Fabula~」が多くの方面から評価され、『萌えゲーアワード2010』のBGM部門で金賞、シナリオ部門で銀賞を受賞
  • 2011年9月30日、本作のIFストーリーにあたる『神咒神威神楽』が発売。
  • 2012年6月28日、全年齢を対象とするPSP版「Dies irae ~Amantes amentes~」が発売。
  • 2012年8月31日、Windows版『Dies irae ~Amantes amentes~』が発売。
  • 2013年4月25日、神咒神威神楽のCS版、Vita版『神咒神威神楽 曙之光』が発売。
  • 2013年6月28日、Windows版『神咒神威神楽 曙之光』が発売。
  • 2015年5月9日から2015年7月8日(期間延長により7月9日5時59分まで)までの期間で、目標金額3000万円のクラウドファンディングが行われた。4日と14時間という異例のスピードで目標金額3000万円を達成し、2015年6月2日時点でアニメ化決定が告知。
  • 2015年6月12日、アニメ化によるメディア展開に伴い、Dies iraeポータルサイトが開設された。ポータルサイトはこちらから。
  • 2015年8月1日、最終的に9651万858円の入金が確認され、当初の目標の321.7%となった。
  • 2015年12月18日、アニメ化正式発表会が開催。2017年にDiesiraeのTVアニメ化が決定され、話数は14話以上と明らかにされた。また、同時にノベライズ化及びコミカライズ化決定。
  • 2016年1月27日、電撃マオウ3月号よりコミカライズ版「Dies irae ~Amantes amentes~」の連載開始。(作画:港川一臣/原作・監修:light
  • 2016年8月27日、電撃マオウにて連載中のコミカライズ版『Dies irae ~Amantes amentes~』の単行本第1巻が発売。
  • 2016年9月30日、本作のキャラクターである遊佐司狼を主人公とし、本城恵梨依をヒロインとしたシリーズ初のノベライズ『Dies irae ~Wolfsrudel~』が発売。(著:森瀬繚/原作・監修:正田崇/カバーイラスト:Gユウスケ)
  • 2017月1月13日、Dies irae世界流出プロジェクトは22万4,180ドル(同日の日本円換算で約2 577万円)が入金され、目標を達成した。
  • 2017年6月26日、本作のキャラクターの一人ルサルカ・シュヴェーゲリンを主人公としたノベライズ『Dies irae ~Song to the Witch~』が発売。(著:藤井三打/原作・監修:正田崇/カバーイラスト:Gユウスケ)
  • 2017年10月6日より、アニメ放送。
  • 2018年10月18日、Dies irae Amantes Amentes Nintedo Switch版が発売。
  • 2019年3月31日、本作の開発ゲームブランドlightが所属する株式会社グリーンウッドが解散(事実上の倒産)。本作の続編かつ解散の原因となった「Dies irae PANTHEON」のリリースの見込みは希薄になった。

他作品との関連

 今作のシナリオライター正田崇がシナリオ担当した「Paradise Lost」と「神咒神威神楽」とは、名称に差異があれど設定と世界観を共有しており、これらを総称して神座万象シリーズと呼ばれている。

とりわけ「神咒神威神楽」は、本作のマリィルートのifの続編となっており、Dies iraeとの繋がりが深い。

また、同ライターの別世界観の作品である「相州戦神館學園八命陣」では、本作のネタがところどころで登場する。

後のアニメ版では、逆に「相州戦神館學園八命陣」がネタとして登場するシーンが儲けられている。

 クッキー☆では、HNS姉貴藤井蓮の「罪姫・正義の柱(マルグリット・ボワ・ジュスティス)」が元ネタの武器を用いるが、こちらはもっぱら鎌として扱われる。

07年版について

 発売当初07年版には下記の問題点があった為に、ネット上では痛烈な批判に晒されていた。

  ・ホームページに掲示されていたサンプルCGが作品内に存在しない。

  ・インストール容量が非常に少ない。

  櫻井螢及び氷室玲愛ルートがあると告知していたのに未実装。

  ・シナリオライターが正田崇1人と告知していながら、実は計7人存在した。

  ・シナリオライターが多すぎた為に、体験版以降が低品質なシナリオになっていた。

  ・上記の事実を発売日まで隠し続けていた。

等々、完成度の低い製品を送り出してしまう未完成商法をやってしまったのである。

そのため、本作のタイトルから07年版の発売日は「(ユーザーにとっての)怒りの日」と揶揄されてしまい、現在でもアダルトゲーム史に残る惨事の一つとして語り継がれている。

しかし、この07年版を経て製作された「Dies irae ~Acta est Fabula~」(完全版)は、07年版の悪評を覆すほどの完成度であり、多くのユーザーに強い支持を受ける事となった。

が、同時にネット認証に加え、一定の認証回数を越えると有料になってしまう「オンライン認証」を 発売当日に発表するという過ちをよりにもよって上記の07年版の件における怒りがまだ静まりきっていなかったタイミングでやらかしてしまったせいで再びユーザーの怒りを買うハメになり、本当の意味で失った信頼を完全に取り戻すのは上記の欠点を排して様々な追加要素が盛り込まれてCS化された「Dies irae ~Amantes amentes~」(最終版)まで待たねばならなかった。

アニメ

2017年秋にTVアニメ化

話数は全18話であり、その内12話がTV放送、残り6話が配信となる。

公式サイトはこちら

監督工藤進
シリーズ構成・脚本正田崇
キャラクターデザイン福世孝明
キャラクターデザイン原案Gユウスケ
音響監督榎本覚
音楽与猶啓至
音響制作ブレイブハーツ
OP主題歌榊原ゆい
ED主題歌フェロ☆メン
プロデュースGENCO
アニメーション制作ACGT
製作Dies irae ANIME PROJECT

未完作

公開予定のスマートフォン向けゲーム。

ティザーサイトはこちら

Dies iraeの最新の続編になる予定だったが、株式会社グリーンウッドの解散に伴い無期延期(ほぼ頓挫)の状態となった。

その他

Diesiraeには誤字脱字を含め、いくつかのバグが存在する。

その中でも特に有名なバグは、BGMのEinherjar AlbedoとOmnia Vanitasが入れ替わってしまっている配置ミスである。

Acta est Fabula(完全版)では修正パッチの適用で改善されたものの、のちに発売されたAmantes amentes(PSP版)(Android版)(iOS版)では入れ替わったままになっている。

このバグが存在しないのはAmantes amentes(PC版)なので、これから購入する人は注意しよう。

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