「僕は、屑だ……」
概要
身長:187cm 体重:78kg
序列 | 第二位 | ルーン | 力 |
---|---|---|---|
魔名 | 死を喰らう者 | 大アルカナ | 法王 |
生年月日 | 1977年5月12日 | 占星術 | 金牛宮 |
位階 | 創造 | 発現 | 求道型 |
聖遺物 | 黒円卓の聖槍 | 武装形態 | 武装具現型 |
聖槍十三騎士団・黒円卓第二位。
魔名は「死を喰らう者(トバルカイン)」。
風貌は綾瀬香純が「ものごっついイケメン」と語るほどの長身でロン毛の美男子。
性格は常に物腰穏やかな、非常に真面目で実直な青年。
作中での頭良い組の一人である(戒、司狼、神父、シュピーネの4人)。
しかしながら、「僕は屑だ」「櫻井戒は腐っている」と自分を卑下する事が多く、自虐的な性格。
上記の「僕は屑だ」発言から、声がよく似ている別のゲームの主人公になぞらえて「装甲悪鬼屑兄さん」とファンから呼ばれる事も。
ベアトリスとは相思相愛の仲だったが……。
能力
聖遺物は武装具現型の「黒円卓の聖槍(ヴェヴェルスブルグ・ロンギヌス)」。
位階は創造。
使い手によって形状が変化するが、櫻井戒の持つ場合は盾にも使えそうな大きさの大剣となる
とある高官の命によって鋳造されたラインハルト・ハイドリヒの聖遺物「聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)」の贋作であり、初代トバルカインの櫻井武蔵(戒の曽祖父)が鋳造に関わっている。
あまりの完成度からラインハルトの「死を超えてなお戦うエインフェリアを生み出す」という性質まで不完全な形で複製しており、櫻井の一族の魂だけを狙い撃つようになってしまった。その為、一度偽槍を手に取った櫻井の人間は例外なくその体と魂を喰らわれ、屍兵トバルカインに変貌してしまう。
所有者となっただけでもカイン化は進行するが、偽槍を一度でも使えばその速度は一気に跳ね上がる。
創造は求道型の「許許太久禍穢速佐須良比給千座置座(ここだくのわざわいめしてはやさすらいたまえちくらのおきくら)」。
「大切な人たちが美しくあるよう、全ての穢れを己が引き受ける」という、自己犠牲による他者の救済と防衛の渇望からなる自己を腐敗毒へと変生させる能力。
ようは自身を毒の塊へと変える攻防一体の力であり、近づく物質・非物質問わずなんであれ腐り落とす。
吸血鬼となるヴィルヘルムにとって、炎と並ぶ天敵がこの腐敗毒である。
Verfaulen segenによると、振り下ろされる呪槍の一撃は山をも砕く。
能力の相性のせいでもあるが、膂力の面では黒円卓でも屈指のヴィルヘルムを容易く放り投げる程の力がある。
詠唱
ちのみちと ちのみちと そのちのみち かえしかしこみたまおう
血の道と 血の道と 其の血の道 返し畏み給おう
かさいになやむこのびょうどくを このかじにいまふきはらうとこいのかみかぜ
禍災に悩むこの病毒を この加持に今吹き払う呪いの神風
たちばなの おどのみそぎをはじめにて いまもきよむるわがみなりけり
橘の 小戸の禊を始めにて 今も清むる吾が身なりけり
ちはやふる かみのみすえのわれなれば いのりしことのかなわぬはなし
千早振る 神の御末の吾なれば 祈りしことの叶わぬは無し
以下ネタバレ
来歴
若干18歳にして現世組最強の実力者でありながら、実戦経験は一度もない。これは所有する聖遺物が原因である。
本編の11年前のクリスマスイヴ、ベアトリスは双頭の鷲(ドッペル・アドラー)を呼び寄せ、混乱に乗じて黒円卓を各個撃破してスワスチカを開き、ラインハルトを打倒するという反逆計画を実行する。
それを知った戒は、自分がベアトリスを倒せばベアトリスの反逆罪を咎めない事、そして妹の螢をトバルカイン、すなわち黒円卓第二位にしない事をヴァレリア・トリファと約束し、ベアトリスを止めるべく出陣したのであった。
戒からすれば、自分だけが全ての穢れを受ければよく、自分の代でトバルカインを終わらせる事でベアトリスや螢だけは幸せでいてほしい。
一方のベアトリスは自分の命に代えてもラインハルトや黒円卓を打倒し、かつての上官はもちろん、愛する櫻井兄妹をも救おうとした。
互いに譲れない二人だったが、激戦の末に戒はベアトリスを殺してしまい、戒自身も完全にトバルカインと化してしまった。
この一連の事件は、自身の計画の邪魔になる可能性が高かった2人を排除しようとする、ヴァレリア・トリファの策略だったのである。
なお、ヴァレリアは螢をトバルカインにしないという戒との約束は守りつつも、ベアトリスの後任「獅子心剣(レオンハルト・アウグスト)」として黒円卓へと参入させてしまった。
こうして櫻井戒とベアトリスの僅かなすれ違いが、結果として最悪の結末に招いてしまうのだった。
こうした経緯からトバルカインが「聖餐杯」という言葉に過剰反応する要因となっている。
他作品では
マリィルートのifの続編である神咒神威神楽でもとあるキャラとして登場する。