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私が正しいとは、絶対に言わない


概要

シナリオ正田崇
原画Gユウスケ

神座万象シリーズ』第5作。

神座のシステムがまだ無い時代。不死の呪いに冒された世界で後に神座世界の元凶となった六人の若者達の戦いを描くSF戦記


神座シリーズの全ての始まりとなった零の時代(第零神座)の物語。

前作と同様に元々は『Dies irae PANTHEON』の1エピソードとして収録される予定だったとのこと(神座万象ラジオ「義者通信」#9より)。


2022年2月18日連載開始。

現在、クリエイター支援プラットフォームEntyおよびFantiaにて製作・公開中。

毎週金曜19時頃に本編と設定集を交互に更新している。


序章のみ無料で公開されている(Fantia版Enty版)。


あらすじ

その宇宙には死が存在しなかった。

老いはあり、病もあり、負傷も常識の範囲でしか治らない。

だが死なない。


生きている。

本来なら希望に繋がるはずの状態が、おぞましい呪いと化した世の中で不死者たちは争い続ける。


なんのために?


ある者は真の不死を手に入れるため。

またある者は正しく死ねるようになるため。

そしてある者は、どうしてこんな世界になったのかを解き明かすため。


目的は様々だが、そうした感情に依ることでしか生を定義できなかった。

生きるとは、想うこと。

ゆえに彼らは祈り続ける。願いそのものよりも、願うという行為自体に価値があると信じたのだ。


すべては人の心が織りなす物語。

だからこそ不完全で儚くて、尊く、そして美しい。

この道がたとえどんな結末に至ろうと——

心だけは失わないと我らは誓った。


(公式サイトより引用)


登場人物

六人の若者達

CV:小松未可子

主人公。『不死の呪いを征服して、完全な不死を目指す勢力』“連邦(ブラーフマナ)”の特殊部隊、真我兵団を率いる大尉。後の第一天・真我。

優秀な軍人ではあるが、それ故に困難な戦場へと投入されるためその軍歴はほぼ負け戦。影では疫病神扱いされる毀誉褒貶の激しい人物。


  • ヴァルナ・アートマン

CV:前田剛

“連邦”の五大貴族の一つ『アートマン家』の跡取りの中佐。

ミトラの義兄にあたり、彼女と同じく“連邦”内の嫌われ者でもある。

後の全ての時代に現れた観測者と呼ばれる者達のオリジナル。


  • アリヤ・ナーディ

両脚を機械の義足にしたサイボーグの女性。

真我兵団に加わったばかりだが、振り回される苦労人。

国粋主義者で“連邦”の典型的な人物。


  • サヴィトリ・バガヴァンド・ギーター

『普通の人間として生きて、死にたい勢力』“帝国(シャイヴァ)”の大佐。愛称はサーヴィー。

ミトラ達にとっては何度も激突する相手。己の主君であるテルミヌスに絶対の忠誠を誓っている。直接的戦闘ではなく、指揮官として対決する。


  • シャクラ・キョウシカ

宇宙海賊“ルドリヤ戦群”の首領である巨漢の男。

この時代の個人としては最強の戦闘力を持ち、あまりにもの非現実的な強さのために、架空の人物と思われるほど。思想としては『死が存在しない世界で、命を奪いたい、殺したい』という“帝国”に近しいもの。最悪の犯罪者とされるが、合理主義者のサヴィトリは彼を雇っている。


  • ヴィヴァス・ヴァット・ヴァイシュナヴァ

『不死の理由を求める勢力』宗教国家“教圏(トリヴィクラマ)”の教皇の孫娘。枢機卿。

かなりの知的好奇心が旺盛でエキセントリックかつ悪戯好きな人物で、不死の真実を解き明かしたいと思っている。その知的好奇心ぶりは狂人と言うべきレベルで、不死の世界でなければ殺人鬼同然のことすら好奇心に任せて行うほど。


ブラーフマナ連邦共和国

  • ダクシャ・ブラーフマナ・アタルヴァン

“連邦”の独裁者。

元は“教圏”の司祭だったが、救いのない現状に“教圏”を見限り人工知能「劫波」を作り上げ、“連邦”を建国した。

真の不死を求める狂気的な渇望の持ち主で、ほとんどの人間が100年生きれば壊者になるこの世界において800年もの間生き続ける超人。


  • ウグラスラ・ヴァ・アンギラス

“連邦”の五大貴族の一つ『アンギラス家』の当主。

優れた軍事指導者であり、度外れた人体蒐集家。


  • アビチャリカ・パイ・ファラーダ

“連邦”の五大貴族の一つ『ファラーダ家』の当主。

ダクシャに絶対の忠誠を誓っており、自身のアヴァターラによって全身を機械化し、無数の巨大兵器を己の体として扱う。


  • ラトナゴート・ラ・シャウナカ

“連邦”の五大貴族の一つ『シャウナカ家』の当主。

筋肉質の壮年男性で、宇宙一の大富豪。


  • シャンキニー・ラティ・ラハスヤ

“連邦”の五大貴族の一つ『ラハスヤ家』の当主。

ヴァルナとは幼馴染であるが、完全な味方というわけでもなく儲けのためなら誰であろうと売り飛ばすビジネスライクな女性。


  • サティー・ラジャス

ミトラの副官である女性。付き合いは非常に長い。


  • ガネイシャ・ビナヤキヤ

元“帝国”の兵士。

理由は不明だがミトラ達を執拗に挑発する。


カイラス朝シャイヴァ帝国

  • テルミヌス・カイラス・イーシュヴァラ

サヴィトリが仕える“帝国”の第九皇子。

この時代の者としてはかなり聡く賢明。


  • イシャナ・カイラス・イーシュヴァラ

"帝国"の第七皇子。

控えめな性格で自身が皇帝になることは望んでいないが、同母兄のゴーラクシャが即位するのを阻止するため、消去法でテルミヌスを支援することを選択した。


  • ゴーラクシャ・カイラス・イーシュヴァラ

“帝国”の第一皇子。

優れた武勇と知略を持ち、政敵である弟妹達も慈しみ、多くの民や兵に慕われている。

一見、完璧超人にしか見えないがとある秘密を抱えている。


  • トリシュラ・カイラス・イーシュヴァラ

“帝国”の第四皇子。

ラトナ族とダヌ族の2つの種族の特性を併せ持つ。

そのため自分を選ばれた存在だと考えており、新世代としても強力なことから非常に気位が高い。


  • ピナカ・マナス

トリシュラの近衛兵。

年相応の言動の軽薄さのため、不真面目なタイプと思われがちだが、実際は徹底したプロ。


  • パシュパタ・ティルティカ

トリシュラの片腕。

ラトナ族の特性を持つ男性。

豪快な外見とは裏腹に思慮深い性格。


  • チャンドラ・ハース

トリシュラの片腕。

ダヌ族の特性を持つ女性。


トリヴィクラマ崇光教圏

  • イクシュバーク

“教圏”の最高戦力。

イクシュバークとは千年以上昔の英雄であり、現在のイクシュバークはその人格と技術のデータを脳に埋め込まれた者がその名を受け継ぐ。


  • ナーサティヤ・アシュヴィン/バイシャジャ

“教圏”の尼僧。

悲観的な性格でいつも不幸な未来を想像してパニックになっている。

バイシャジャはナーサティヤに宿る男性人格で、これまで2000人以上の民間人を壊者に変えた異端。


ルドリヤ戦群

  • シャチ・ルドラ・マートリカ

“戦群”全員に姉と慕われる女性。

ルドリヤ王家の末裔であり、その存在が明るみに出た際は三大国家から注目されるが、現状維持を望むルドリヤ政府によって拉致、拷問の末壊されてしまうが、起屍鬼と化し強化された彼女のアヴァターラが戦群達に力を与えている。


  • マルトプラナ・ビルバクシャ
  • アニラプラナ・ビルロクシャ

“戦群”のメンバーである双子の兄妹。

アヴァターラに覚醒していないため戦群最弱を自称するが並の軍隊が手に負えないほどの力を持つ。


  • トウリ

“戦群”のメンバー。シャクラの片腕。

一見軽薄な男だが、“戦群”の誰よりも情に厚く、狂犬じみた過激派という側面を持つ。


  • ドルタラ

“戦群”のメンバー。シャクラの片腕。

ラトナ族の特徴である巨躯と怪力を備えているが、性格は穏やかで優しい女性。


その他

  • コウハ

ミトラの側にいる生き物なのか、機械なのかよくわからない猫のようなもの。

ミトラからは「白饅頭」呼ばわりでぞんざいに扱われている。そのため名前はコウハ自身が人工知能「劫波」からとったもの。

本作は彼女の視点で語られる。


用語

  • 不死者(アムリタ)

この時代を地獄へと貶めた呪いの名にして、これに呪われた不死者達の総称。

後の時代には不死身じみた再生能力や理を有する者が生まれてはいるが、これらとは決定的に異なり、これは呪いでしかない。なぜならば、この呪いは斬られても、燃やされても、老いても、粉微塵になっても死なないだけで、特殊な再生能力など皆無であり苦痛が永遠に残り続ける。死という終わりの安息すら取り上げられている。

本編時点ではこの呪いに溢れてから、何千年も経過しておりもはや人類は死というものがなんなのかわからなくなっている。


  • 壊者(ユガ)

不死者の成れの果て。

体を壊された不死者は己の壊れた体を骨のみであっても周知に晒すことを本能レベルで嫌悪する。せめてもの慈悲として灰も残らず滅却することで、少しでも低減させる「壊葬」という処置をとることが便宜的な不死者達にとっての死の扱いとなる。体を滅却された不死者は苦痛は残り続けても、誰から認識されなくても精神体のみで動けるようになる。


  • 劫暦

作中の暦。

第一劫暦、第二劫暦、第三劫暦、第四劫暦の四つの時代に区分されている。

本作開始時は第四劫暦1098年(劫暦11198年)にあたる。


  • 人類種

作中の宇宙を支配する知的生命体。

それ以外の知的生命体を「異星種」と呼び、現在は人類種によって殲滅されている。

第一劫暦、人類種が霊長として統べていた星は28個で、その内4つの星の種族が宇宙に進出。現在の人類種の始祖となった。

始祖四種族の内訳は、繁殖力に優れ現在の人類のスタンダードとなった「アディティ族」、長い耳が特徴的で優れた知能を持つ「ダヌ族」、特殊な器官である角を持つ「カーマ族」、巨体と怪力を持つ「ラトナ族」。

現在は混血が進んでおり純血はいないものの、始祖四種族の特徴を受け継ぐ一族や先祖返りした者が存在する。


  • 三界一如(トリムルティ)

第四劫暦800年頃から続く現在の宇宙の情勢。

『ブラーフマナ連邦共和国』、『カイラス朝シャイヴァ帝国』、『トリヴィクラマ崇光教圏』の3つの宇宙国家の均衡により、小競り合いは多々あるものの、大規模な戦争は起きていない状況にあった。


  • 新世代(クリシュナ)

本編の約70年前から出現した特殊能力者達。

アスリートのトップ層級の身体能力は当たり前、最大の要素は特殊能力「アヴァターラ」を発現させたこと。


  • アヴァターラ

新世代達に発現した特殊能力。

種類は様々だが、治癒能力だけが存在しない。

分類は発動形態に三種、能力系統に三種類と大別される。


  • 起屍鬼

通常、「新世代」が「壊者」となった場合アヴァターラは消滅するが、稀にアヴァターラが生前より強化された状態で加護や呪いといった形で残存することがある。これを「起屍鬼」という。


  • 時輪石(カーラ石)

本編の28年前に発見された金属。

電力の発生や、使用時の粒子障害などの特性を持ち、「新世代」が使用することによってその効果が上昇する。また、「新世代」が「時輪石」を使用する時、自身のアヴァターラが強化される。


  • 劫波

ダクシャが作り上げた人工知能。

過去の賢者や英雄の膨大なデータを取り込ませ、再現。それらを一つにして生み出された機械生命。人工の神ともいうべき存在で「始まりの地」の神託もこの人工知能によるもの。

現在は「三界一如」の三大国家全てがそれぞれ独自の「劫波」を所有し、「始まりの地」の詳細な座標を掴むべく国民に埋め込んだIDによってデータを収集し、「劫波」を育てている。


  • 始まりの地

『全ての始まりとなった座標』。

何千年も前に宇宙災害「万象撹拌(サムドラマンタン)」が発生したアムリタの源泉たる場所。

「劫波」によってその存在が示され、それと同時に「新世代」が誕生するようになった。

「三界一如」の三大国家はそれぞれの思惑の元、自分たちが最初に「始まりの地」に辿り着こうと熾烈な競争を繰り広げている。


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